- 爬虫・両生類の温室ってどうやって作るの?
- 温室を作るための材料は何が必要?
- 温室を作るために必要な保温器具って?
私、くま村長。
主に野外採集の日本産の爬虫・両生類の飼育者です。
当ブログは、私の実際の飼育経験に基づいて爬虫・両生類の飼育についてまとめています。
爬虫類飼育のポイントに、冬場の温度管理があります。
その一つとして『温室の作成』があります。
温度を保つのが難しい冬場、温室を作ることで効率よく保温できるんですよね。
効率のいい保温は、飼育コストが抑えれますもんね。
ということでこの記事では、温室の作り方を詳しく解説します。
冬場の温度管理の方法を知ってもらう試みです。
この記事では、以下の2つの温室について詳しく解説します。
- スタイロフォームとビニールを使って温室を自作する
→この場合の適切な保温器具の紹介 - 市販の温室を工夫して使う
→この場合の適切な保温器具を紹介
この記事を読むことで、冬場の爬虫・両生類の効率のいい飼育方法を知ることができます。
ということでこの記事では、温室の作り方を詳しく解説します。
冬場の温度管理の方法を知ってもらう試みです。
☆★☆温室を作るメリット★☆★
- 効率よく温度管理ができる
→温度管理にかかるコストを減らすことができる - 温室内の湿度を保つことができる
→冬場は湿度が低下は生体によっては拒食の原因になり、そのリスクを軽減する
爬虫類の温室をスタイロフォームとビニールで作る
温室の作り方はいろいろあります。
その中で一番簡単な、スタイロフォームとビニールで自作する温室を紹介します。
スタイロフォームとは、発泡スチロールでできた断熱材。
外の冷気を遮断し中の熱を外に出しにくくすることで、温室内の温度を保つことができる。
どうやって、それらで温室を作るんですか?
爬虫類の温室の場合は、スタイロフォームで箱を作る要領です。
早速、作り方を解説していきましょう。
180㎝✖︎90㎝のスタイロフォーム1枚で、60センチ水槽が収まる温室を作ることができます。
温室制作【材料と工具、そして制作過程】
まずは以下の物を用意します。
材料
- スタイロフォーム(1800㎝✖︎900㎝ 厚みは2㎝)
- ビニールシート(ホームセンター等で切り売りされています)
→テーブルマットに使う1㍉の厚みのものが最適 - ビス(4㎝の長さのものが使いやすい)
- マジックテープ(両面テープのもの)
工具
- カッター(スタイロフォームとビニールのカット用)
- ドライバー(ビスを打ち込むためのもの)
☆作る温室のイメージ☆
前面にビニールシートが来る箱を作ります。
60センチ水槽(横幅60㎝✖︎奥行30㎝✖︎高さ30㎝)を入れます。
保温器具を設置できるスペースを確保します。
まずは設計図を作ります
スタイルフォームとビニールシートを、上記のサイズにカットします。
電源穴は上はライトなどをコンセントを通し、下はパネルヒーターを通します。
適切な位置に穴を開けましょう。
設計図通りにスタイロフォームをカットします。
ビニールは、ハサミの方がやりやすいかもしれません。
これを組み立てていくんですね。
連結部をビスで留めていきます。
発泡スチロールなので、ビスを打ち込むのは簡単です。
でも強度はそこまで高くないですよね。
そうですね。
この温室は飼育ケージを包み込むものとお考えください。
前面が空いたスタイロフォームの箱が完成しました。
前面部をビニールシートにする為、細長いスタイロフォームで挟み込むように留めていきます。
ビニールシートがあまり開かないように、マジックテープをつけます。
これで完成!
横には電源コードを通す穴を開けます。
あまり開けると冷気が入るので、必要最低限の穴にしましょう。
飼育ケージと保温器具を入れました。
保温器具については次に詳しく解説します。
温室内部の保温器具の設置
保温器具はどんなものを用意するんですか?
上部には、ヒーティングトップをつけます。
蓋の上に置くだけでいいので、設置が簡単です。
これがベースの保温器具になるんですね。
この温室ではスタイロフォームを溶かす恐れがある保温球は使いません。
ライトが剥き出しのものは、ふとした拍子にスタイロフォームに当たってしまう可能性があります。
次に紫外線ライトをつけます。
安全性を考え、ドーム型のものを選んで下さい。
ドーム式だとスタイロフォームやビニールシートに当たる心配がないですね。
▼ここで使っている紫外線ライトはコチラから▼
▼紫外線ライトにはライトスタンドが必要です▼
バスキングライトを設置する場合も、ドーム式か飼育ケージ内に設置できるようにすると安全性が高まります。
下にはパネルヒーターを設置します。
これで完成です。
飼育環境が上から下から暖まり、温室によって熱が逃げにくくなるでしょう。
▼パネルヒーターはコチラが使いやすい▼
温室内の温度が上がりすぎないか心配だなぁ…
そういう場合はサーモスタットをつけましょう。
サーモスタットは設定した温度を超えると、自動的に電源をオフにします。
ベースとなるヒーティングトップとパネルヒーターをサーモスタットに繋げます。
これで温度が上がりすぎる心配はありません。
▼サーモスタットの設置はコチラから▼
市販の園芸用温室を改良して使ってみる
スタイロフォームとビニールでの温室の作り方を紹介しましたが、市販の園芸用の温室を改良して使うこともできます。
そのほうが楽といえば楽ですね。
コチラを使います。
水槽より安い値段で買えるので、コスパがいいです。
▼爬虫・両生類飼育にオススメの園芸用温室はコチラ▼
組み立ては説明書のとおりにします。
簡単なので数分で作れるでしょう。
物がおけるラックと、全体をカバーするビニールシートがついています。
園芸用の温室は、重いものを置く想定がされていません。
なので、強度がそこまでありません。
下の写真のようにラックにスタイロフォームを敷くことで、ある程度の重量には耐えれるようになります。
スタイロフォームを敷くことで、底冷えを防ぐこともできますしね。
上部にはラックがついていないので、バーベキューの網を組み合わせて自作します。
バーベキュー網は結束バンドで簡単に連結することができます。
この部分を作ることで、次に説明する保温器具を設置することができます。
温室内部の保温器具の設置
この温室はヘビやヤモリ・両生類などの、紫外線ライトやバスキングライトを必要としない生体の飼育を想定します。
この温室は全面がビニールシートで覆われています。
そこにライト類は触れやすくその場合、危険性が高いので使用は控えます。
保温器具は暖突とパネルヒーターを使います。
暖突の設置
暖突はラックに取り付けやすいので、この温室には最適です。
上の暖突は、バーベキュー網にそのまま取り付けています。
下の暖突は、バーベキュー網に取り付けた上で、ラックに取り付けています。
簡単に取り付けれそうですね。
温度が均等になるように、暖突の位置は変えています。
パネルヒーターの設置
それぞれの飼育ケージの下に、パネルヒーターを設置します。
パネルヒーターは飼育ケージの一部にかかるようにするといいでしょう。
これらもサーモスタットで温度の過上昇を防ぎましょう。
飼育ケージの設置
ビニールシートでラックを覆い、生体を入れます。
ここでは蛇を飼育しています。
ナミヘビ類の飼育ケージは重くなく、ライトも必要ありません。
温帯のナミヘビは低湿度が拒食つながることがあります。
湿度が保てる温室とはいい相性です。
▼温度の上がりすぎには最新の注意を▼
まとめと関連
☆この記事で話したこと☆
- 保温器具はスタイロフォームとビニールシートに触れないようにする
- 市販の園芸用温室を使う場合は一工夫必要
- サーモスタットを使って温度が高くなりすぎないように
▼温室を作るのに重要な重要なスタイロフォームはコチラから▼
▼この記事で紹介した園芸用の温室はコチラから▼
この記事で紹介した保温器具各種
▼置くだけで簡単のヒーティングトップはコチラから▼
▼紫外線ライトはコチラから▼
▼安全性の高いドームライトはコチラから▼
▼パネルヒーターはコチラから▼
▼暖突各サイズ▼
▼サーモスタットは併用を検討して下さい▼
▼くま村長のYouTubeコンテンツをコチラ▼
コメント