- ニホンイシガメってオスメスの特徴ってあるんですか?
- どうやってオスメスを見分けるんですか?
私、くま村長。
主に野外採集の日本産の爬虫・両生類の飼育者です。
当ブログは、私の実際の飼育経験に基づいて爬虫・両生類の飼育についてまとめています。
飼っているニホンイシガメって、オスなのかな?メスなのかな?
それは気になりますよね。
ニホンイシガメのオスメス判別方法は大きく分けて3つあります。
この記事は、それらを検証する試みです。
この記では、以下の内容を詳しく解説していきます。
- 『尻尾』によるオスメス判別方法
→『総排泄腔の位置』と『尻尾の太さ』 - 『甲羅』によるオスメス判別方法
→『腹甲の凹凸』と『背甲の形』 - 『大きさ』によるオスメス判別方法
この記事を読むことで、ニホンイシガメのオスメスの見分け方は完璧です。
読み進めて確認してみてね。
ニホンイシガメのオスメスがわかる3つの方法
それでは冒頭でお話しした3つの点を確認していきましょう。
オスメスの性差は成長に従って顕著になります。
子ガメの時はわかりにくいってことですね。
それはどんな生き物でも一緒ですよね。
甲長が3〜4センチくらいの大きさになると、性別の見分けができるようになります。
『尻尾』によるオスメス判別方法
まずは一番簡単と言って過言ではない『尻尾で判別する方法』です。
総排泄膣の位置
総排泄膣はニホンイシガメの尻尾にある穴で、『(尿を含む)排泄』『生殖器の出し入れ』を行います。
つまり『総て(すべて)』だから総排泄膣なんですね。
まずは下の写真で見比べてください。
メスの総排泄膣は、甲羅のふちのライン付近にあるの。
オスの総排泄膣は、甲羅のふちのラインより明らかに外にあるんだ。
わかりやすいですね。
どうしてその位置に総排泄膣があるんですか?
オスは尻尾の付け根の部分に生殖器(ペニス)があるので、総排泄膣が下になるんです。
尻尾の太さ
オスは生殖器が尻尾の付け根にあるので、メスと比べるとそこが太くなります。
これもわかりやすいですね。
ニホンイシガメがある程度の大きさになって、尻尾の裏表を見ればオスメス判別は大体できるでしょう。
『甲羅』によるオスメス判別方法
続いて甲羅によるオスメス判別方法です。
ここからは微妙な差です。
ただ知っておくと、より確実にオスメスを判別することができます。
腹甲の形の差
腹甲とはカメのお腹側の甲羅のこと
オスは腹甲が凹む個体もいるんだよ。
対してメスはやや膨らむ傾向があるの。
微妙な差ですけど、オスが凹んでいるように見えますね。
交尾の際、乗っかる形になるお腹の部分が凹むようになっているんですよね。
背甲の形の差
背甲とはカメの背中側の甲羅のこと
メスは背甲がドーム状に盛り上がるの。
対してオスは平べったいんだ。
ニホンイシガメはメスの方が大きくなる
オスの最大甲長は15㎝くらいだよ。
メスは20㎝くらいになるわ。
カメは大体、メスの方が大きくなりますよね。
ニホンイシガメはメスの方が背甲が広がり、オスは長細い印象になります。
まとめと関連
☆この記事で話したこと☆
- オスは総排泄膣が甲羅のふちより外側にあり、メスはふちライン上にある
- 生殖器を備えるオスの方が尻尾の付け根が太い
- オスは腹甲がやや凹み、メスはやや膨らんでいる
- オスは背甲が平べったく、メスはドーム状に膨らむ
- メスの方が最大甲長が大きい
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