アオダイショウの飼育マニュアル【飼育環境・餌・温度管理の3点を解説】

私、くま村長。
主に野外採集の日本産の爬虫・両生類の飼育者です。

当ブログは、私の実際の飼育経験に基づいて爬虫・両生類の飼育についてまとめています。

この記事では、アオダイショウの『飼育環境』『餌』『温度管理』について詳しく解説していきます。
アオダイショウ飼育のマニュアルを作成する意気込みです。

まずはアオダイショウの飼育環境を整えます。
『ケージ』と『床材』を考えます。

これらを留意しオススメのケージを3つ挙げ、そのメリット・デメリットを解説します。

フルアダルトのアオダイショウだと物足りないですが、それまではしっかり使えるケージです。

以下のサイズのプラケースなら、100㎝のアオダイショウまで使えます。

水槽の場合、蓋をどうするかが最大の問題があります。

オススメの蓋は『ハープネット』です。

ただこれを置くだけでは、アオダイショウはすぐにどこか出かけてしまうでしょう。

ハープネットの上に重しを置く方法もありますが、これでは心許ないです。

バンドで固定しています。
ここまでしてようやくアオダイショウのパワーに勝ることができます。

専用ケージには憧れもありますしね。
アオダイショウを長く飼育すると考えるなら、初期投資として導入してもいいでしょう。

続いては床材です。
アオダイショウの床材を選ぶ時、考えるべき点は以下の2点です。

これを前提に、床材候補を2つ紹介します。

ヤシガラはヤシの木のチップです。

若干掃除がしにくいですが、アオダイショウが潜れて落ち着ける床材です。

ヤシガラは土ではないので、燃えるゴミとして捨てれます。

ペットシーツは何がいいって、圧倒的にメンテナンスが楽です。

アオダイショウは大人になると排泄量も多く、匂いもきついです。

なので簡単に交換できるペットシーツは、使いやすくオススメです。

これはシェルターを置くことで解決できます。

これだけで終生飼育できる、アオダイショウにとっての万能の餌です。

下に冷凍マウスのサイズと価格をまとめました。

目安としては、アオダイショウの胴の太さをマウスの太さとするといいでしょう。

具体的な目安を話していきましょう。
まず孵化したてのアオダイショウにはピンクマウスのSを与えます。

50㎝のアオダイショウにはピンクマウスのLを与えます。

90㎝サイズのアオダイショウにはファジーマウスを与えます。

1mを超えてくるとアダルトマウスを与えます。

150㎝オーバーのアオダイショウにはリタイアマウスを与えましょう。

与える頻度などを含め、餌に関する悩みはたくさんあります。
そんな悩みを解消する記事もあるので、読んでみてください。

ただ飼育下では、アオダイショウの適温や適切な湿度を保つのは難しいですよね。

ということで、それぞれの対策を考えていきましょう。

色んな設備があるので、その中でも使いやすいものを紹介します。

パネルヒーターでは全体を暖めず、飼育環境の一部を暖めます。

ということでパネルヒーターはベースの保温器具ではありません。
温度勾配をつけるために使用します。

ベースとなる保温器具には上部ヒーターを使います。
ヒーティングトップがオススメです。

ビニールや断熱材などを使い、飼育環境を囲い込むような温室を作ります。

温度をキープしやすい温室は、厳しい冬を乗り切るのに便利です。

対策は風通しをよくすることです。
空気が循環する環境を作ることで、熱がこもらず高温を防げます。

続いては湿度対策です。
アオダイショウは『湿度50％以上』をキープするようにします。

夏場は放っておいても高湿度ですが、問題は冬場です。
加温飼育でさらに湿度は下がります。

ということで、冬場の湿度を保つ方法を3つまとめました。

どういう状態にせよ、1日1回は飼育環境に霧吹きするようにしましょう。

水苔を水に浸してしっかり絞って使います。
これだけで、結構湿度を保つことができます。

温度のところでも言いましたが、温室は湿度を保つにも適しています。