
- コーンスネークには色んな種類があってわかりにくい
- モルフって意味がわかんない
- 種類によるおおよその値段が知りたい

私、くま村長。
主に野外採集の日本産の爬虫・両生類の飼育者です。
当ブログは、私の実際の飼育経験に基づいて爬虫・両生類の飼育についてまとめています。
コーンスネークは高い人気を誇るヘビの種類です。
コーンスネークはアメリカ合衆国南東部原産のナミヘビ。
体長は90〜120㎝(最大183㎝)

人気の理由の一つに、豊富な種類(モルフ)があります。
様々な色や柄が魅力的で、飼育意欲に繋がっているんですね。

でもモルフっていっぱいあって、よくわからないんですよね。

ということで、この記事ではその種類(モルフ)について、分かりやすく説明していきます。
コーンスネーク選びに役立つ情報を提供する試みです。
この記事では『モルフとは何なのか?の基本知識』と、以下のモルフについて解説します。
コーンスネークの色の種類(モルフ)
- ノーマル【ベーシックモルフ】
- アルビノ(アメラニスティック)【ベーシックモルフ】
- ハイポメラニスティック【ベーシックモルフ】
- アネリスティック【ベーシックモルフ】
- ゴースト【コンボモルフ】
- スノー【コンボモルフ】
- ブリザード【コンボモルフ】
コーンスネークの柄の種類(モルフ)
- モトレー【ベーシックモルフ】
- ストライプ【ベーシックモルフ】
- テッセラ【ベーシックモルフ】
この記事を読めば、ペットショップで数あるコーンスネークの種類の意味がわかります。

コーンスネーク飼育の基本意識ですね。

読み進めて確認してみてね。
「モルフ(morph)」とは…
遺伝的な変異によって見た目(色や柄)が異なる個体のタイプ(種類)
英語の「morphology(形態)」に由来
コーンスネークの色の種類(モルフ)を分かりやすく解説

コーンスネークのモルフを理解するには、『ベーシックモルフ』と『コンボモルフ』の概念を理解しましょう。
- ベーシックモルフ
→野生でのそもそもの姿や、突然変異によって現れたモルフ - コンボモルフ
→ベーシックモルフを掛け合わせることで、創出されたモルフ

この概念を元にどんなモルフがいて、どういう存在かを解説していきます。
ノーマル【ベーシックモルフ】

ノーマルは、コーンスネーク普通に現れる色柄です。
赤地に黒い縁取りの柄です。

レッドとも呼ばれます。
いわゆる自然のままの色柄です。

ペットショップに出回るのは繁殖個体が多く、色彩が鮮やかなものが多いです。
コーンスネーク『ノーマル』の価格は5,000円〜(くま村長調べ)
基本的に他のモルフよりも価格が安いです。
アルビノ(アメラニスティック)【ベーシックモルフ】

遺伝子の異常により、黒の色素が無くなった個体です。
『アメラニスティック』とも呼ばれます。

黒が抜けるから、目も赤くなるんですね。
コーンスネーク『アルビノ』の価格は10,000円〜(くま村長調べ)

アルビノは突然変異個体ですが、何代か繁殖を繰り返すことで定着させることができます。
そんな遺伝子の話を、次にかいつまんでお話しします。
モルフにおける遺伝子の話
ノーマルは『ノーマル遺伝子』を持つ個体で、アルビノは『アルビノ遺伝子のみ』を持つ個体です。
ノーマルには『アルビノ遺伝子』を持つ個体もいるのですが、『アルビノ遺伝子』は劣勢のため、表現としてはアルビノは出ません。

つまり、以下の3パターンがあるってことですね。


これらの遺伝子を持ったコーンスネークを掛け合わせると、以下のような組み合わせができます。


ノーマル同士だと、当然ノーマルしか出ないってことですね。


見えないところで『アルビノ遺伝子』があるって感じだ。


『アルビノ遺伝子』が増えてきた。


4分の1の確率で、アルビノが生まれるんだ。


半分がアルビノになるんですね。


アルビノ同士だと、アルビノだけになっちゃった。

いろんな色柄が出る仕組みが、なんとなくわかったと思います。
この組み合わせによって、実に様々なモルフが創出されるってことですね。

何世代にもわたって繁殖を繰り返してきたんだなぁ。
ハイポ(ハイポメラニスティック)【ベーシックモルフ】

通常より黒色色素の少ない個体

アルビノのように黒が完全に無くなるわけではありません。

だから、目は黒いままなんですよね。
コーンスネーク『ハイポ』の価格は8,000円〜(くま村長調べ)
アネリスティック【ベーシックモルフ】

赤い色素が欠乏している種類。

コーンスネークの特徴の赤が無くなり、かなり雰囲気の違うグレーっぽい色になります。
さらに、アネリスティックには3タイプあります。
- アネリA→通常のアネリスティック
- アネリB→『チャコール』と呼ばれ、より淡くくすんだ色合いの個体
- アネリC→『ジンダー』と呼ばれ、スモーキーなグレーの個体

それぞれのアネリが、様々なコンボモルフを生み出します。
コーンスネーク『アネリスティック』の価格は15,000円
ゴースト【コンボモルフ】

アネリ(A)とハイポを掛け合わせて、創出されるのが『ゴースト』です。

アネリの赤が無い感じと、ハイポの薄くなる感じを引き継ぎます。
透け感があるグレーって感じですね。

だからゴースト(幽霊)なんですね。
コーンスネーク『アネリ』の価格は15,000円〜(くま村長調べ)
スノー【コンボモルフ】

アネリAとアルビノから創出される個体です。

赤と黒がなくなるので、身体の色が白になります。

次のブリザードもそうなのですが、白は人気があります。
コーンスネーク『スノー』の価格は15,000円〜(くま村長調べ)
ブリザード【コンボモルフ】

黒色色素を持たない『アメラニスティック』と、アネリの中でも薄めの『チャコール』を組み合わせて作り出された個体

スノーよりも柄が薄くなり、より真っ白になります。

シロヘビって魅力的ですよね。
コーンスネーク『ブリザード』の価格は20,000円〜(くま村長調べ)
コーンスネークの柄の種類を分かりやすく解説

色のモルフを解説してきましたが、柄にもモルフが存在します。

基本的な柄は、市松模様の斑紋です。
この斑紋がとうもろこしのように見えることから、コーンスネークと呼ばれます。
色と柄のコンボで、モルフは際限なく作られていきます。
モトレー【ベーシックモルフ】

背中の斑紋が丸模様になる個体(一部はストライプになることも)
コーンスネーク『モトレー』の価格は,000円〜(くま村長調べ)
ストライプ

背中の斑紋が細くまっすぐ繋がり、ストライプ柄になる個体
コーンスネーク『ストライプ』の価格は15,000円〜(くま村長調べ)
テッセラ
背中に連続するストライプと、側面はモザイク模様(テッセラ)になる複雑な柄です。
コーンスネーク『テッセラ』の価格は10,000円〜(くま村長調べ)
まとめと関連
☆この記事で話した事☆
- コーンスネークのモルフ
→突然変異で現れるもの(ベーシックモルフ)と組み合わせで創出されるもの(コンボモルフ)がある - 『アルビノ(アメラニスティック)』は黒色色素が無いモルフ
- 『ハイポメラニスティック』は黒色色素が薄いモルフ
- 『アネリスティック』は赤い色素がないモルフ
→その中で、アネリA、チャコール、ジンダーとある - 『ゴースト』はアネリAとハイポのコンボモルフ
- 『スノー』はアルビノとアネリAのコンボモルフ
- 『ブリザード』はアルビノとチャコールのコンボモルフ
- 『モトレー』は斑紋が丸になる柄のモルフ
- 『ストライプ』は背中にストライプが走る柄のモルフ
- 『テッセラ』は背中にストライプが入り、側面がモザイク柄になるモルフ
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