
- ヤモリの飼育環境はどうしたらいいのかな?
- どんな餌を食べさせたらいのかな?
- 日々、どういう風に飼育すればいいのかな?

私、くま村長。
主に野外採集の日本産の爬虫・両生類の飼育者です。
当ブログは、私の実際の飼育経験に基づいて爬虫・両生類の飼育についてまとめています。

ヤモリを捕まえたんです。
何が必要で、どう飼育したらいいんだろう?

ということでこの記事では、ヤモリ飼育の全てを詳しく解説していきます。
記事を通じて『ヤモリの飼い方マニュアル』を作り上げる試みです。
この記事では、以下の4点について詳しく解説していきます。
- ヤモリの飼育環境を整えるオススメのアイテム
→『飼育ケージ』『床材』『レイアウト』『保温器具』 - ヤモリにオススメの5つの餌
→『レッドローチ』『ヨーロッパイエコオロギ』『ミルワーム』『ワラジムシ』『レオパゲル』 - ヤモリの餌に添加する栄養剤の注意点
→どんな成分が入ってるか要チェック - ヤモリ飼育の日々の管理方法
→『水の与え方』『掃除の仕方』

この記事を最後まで読めば、ヤモリの飼育に関しての知識と準備物が全て理解できます。
安心して飼育を始めることができるでしょう

読み進めて確認してみてね。
ヤモリの飼い方マニュアル【飼育環境と初期設備】

まず飼育に当たってするべきは、飼育環境を整えることです。

ワクワクしてきた!

飼育環境を作るのに必要な物は、『ケージ』『床材』『レイアウト備品』そして『保温器具』ですね。
順番に解説していきましょう。
ヤモリ飼育に使う飼育ケージ
一番最初は飼育ケージです。

ヤモリ飼育に、大きなスペースは必要ありません。
ここでは2つオススメします。
【オススメの飼育ケージ】プラケース

一番揃えやすいのはプラケースです。

種類も豊富で値段も安く、蓋も完備で安心・安全です。

確かに、最初はここに行き着きますよね。

問題点は劣化が早いことです。
プラスチックなので、水滴や細かいキズなどで透明度が下がります。

私たちにとっては、関係のないんだけどね。

まあ、ある程度劣化したら買い換えてもいいかな。
>>プラケースはコチラの大きさがオススメ
ヤモリ飼育は単独、もしくはオスメスのペアがオススメです。

オス同士は喧嘩に発展するよ。
【オススメの飼育ケージ】爬虫類専用ケージ

爬虫類専用ケージは、抜群の機能性と鑑賞性があります。

やっぱり憧れですよね。

ガラスなので劣化しにくく、何より観音開き(前面が開く)はメンテがしやすいです。

僕たちって上に飛び出たりするからね。

そもそも上から手を入れられるのも苦手なの。

やっぱり専用ケージっていいですよね。

ヤモリ飼育のスペースの専用ケージなら、コストもそこまでかかりません。
思い切って導入したら、満足度高いですよ。
>>コチラの専用ケージはバックボードもあり、ヤモリも過ごしやすい
ヤモリ飼育に使う床材
ケージが決まったら次は床材です。

地上に降りることはあまりないけど、環境の維持や見た目的にも床材は重要だよ。

ここではオススメの5つを紹介します。
【オススメの床材】テラリウムソイル

テラリウムソイルは多孔質ソイルで、ジェックスより販売されています。

湿度が保てて、消臭力があるのがいいですよね。

やっぱり匂いって、気になりますもんね。

私たちって結構、フンをするからね。

光沢感のある黒で、飼育環境をかっこよく演出します。
>>床材をテラリウムソイルにするならコチラから
【オススメの床材】ヤシガラマット

ヤシガラマットはヤシの実を殻の部分で、細かくマット状にしています。

ヤシガラも消臭力があります。
そして保水力に優れます。

自然感のある飼育環境が作れそうですね。

ヤシガラはダニが発生しやすい床材です。
定期的な総入れ替えがオススメです。
ヤシガラは土と違い、燃えるゴミとして処理できます。
>>ヤシガラマットを使うならコチラがオススメ
【オススメの床材】赤玉土

赤玉土とは、火山灰由来の園芸用の粒状土です。

100円ショップでも売られている、コスパのいい床材です。
通気性と保水性に優れます。
長く使っていると砕けていきます。

お得だし、これも定期的に総取り替えするといいですね。
>>赤玉土を使うならコチラから
【オススメの床材】キッチンペーパー

キッチンペーパーは台所用品で、油を取ったり食器を拭いたりする紙です。

使い捨てなので、飼育環境を清潔に保てます。

見た目はあんまり良くないけどね。

レイアウトを凝ることで、それは補えます。
使いやすい床材なんでよすね。
爬虫類飼育では、何かを拭くシチュエーションが多発します。
キッチンペーパーは持っておいて損はありません。
>>アルコール等が含まれない、安心のキッチンペーパーはコチラから
【オススメの床材】水苔
水苔は湿地に生育するコケの一種です。

高湿度を保ちたい時の床材として重宝します。

冬場は湿度が下がりがちなんだ。
湿度低下は拒食にもつながるよ。

湿度を求める『幼体の飼育』『卵管理』の床材としても使えます。
ストックしておいていい床材ですね。
>>使いやすい水苔はコチラから
ヤモリ飼育に使うレイアウト
ケージと床材が決まったら、今度は中のレイアウトを考えていきます。

必要な物を紹介していきましょう。
【オススメのレイアウト】ウェットシェルター

まずはウェットシェルター、これは必須ですね。
ケージ内の湿度勾配を作るのに役立ちます。

ウェットシェルター内は、湿度が高いの。
高湿度と乾燥を行ったり来たりできるわ。

ヤモリは水入れから水は飲みません。
ただ万が一の時、ウェットシェルターの水が役に立ちます。
>>ウェットシェルターは持っておいて損はありません。サイズはSがいいでしょう。
【オススメのレイアウト】土管

土管もシェルターがわりになります。
縦にして使うといいでしょう。

ここに水滴をつけると水を飲むよ。
>>立体環境を作るのに役立つ土管はコチラ
【オススメのレイアウト】観葉植物

100円ショップなどでは、様々な観葉植物が販売されています。

自分の好みに合わせて、使うといいでしょう。

自然が再現できていいですね。

私たちは小さいし力も強くない。
だからレイアウトを壊したりってあまりしないの。

凝ったレイアウトを楽しめる、これもヤモリ飼育の醍醐味です。
観葉植物は高湿度を好む(耐えれる)ものを選んでください。
ヤモリ飼育に使う保温器具

ヤモリ飼育の適温は22〜28℃です。

飼育環境下では、この温度を保つようにしましょう。

寒さには結構強いんだ。
室内飼育なら、パネルヒーターだけで十分だよ。
>>パネルヒーターはコチラがオススメ
>>ヤモリ飼育に使いやすい温湿度計はコチラ
ヤモリの飼い方マニュアル【オススメの餌5つ】

飼育環境が整ったら、日々の飼育管理の話に移ります。

なんと言っても、まずは餌ですね。
ここではオススメの5つの餌をご紹介します。
ヤモリは民家周辺の住み、小さな生き物を捕食します。

ゴキブリやシロアリなんかの害虫も捕食するから、家守(ヤモリ)って呼ばれるのよ。
【ヤモリの餌】レッドローチ

レッドローチは餌用のゴキブリ、爬虫類飼育の定番の餌です。

ゴキブリは僕たちの大好物!

レッドローチの素早い動きは、ヤモリを刺激します。

でも、ゴキブリを餌にするのは抵抗があるなぁ…

確かにわかります。
レッドローチは鳴かず、ガラス面も登れないので使いやすい餌なんですよね。
>>レッドローチはMサイズがオススメ
【ヤモリの餌】ヨーロッパイエコオロギ

ヨーロッパイエコオロギも、爬虫類飼育の定番の餌です。

ペットショップでの取り扱いも多くて、手に入れやすいですよね。

ピョンピョン飛び回るから、食べたくなるんだよね。

いい餌ですが、ストックが難しさがあります。
気が強く、ヤモリに対して攻撃したりもするんですよね。
>>イエコはSサイズがオススメ
【ヤモリの餌】ミルワーム

ミルワームはゴミムシダマシの幼虫で、爬虫類だけでなく魚や鳥の餌としても使われます。

とにかく安価でストックが楽、嗜好性が高いのも特徴です。

万能っぽいですね。

ただ栄養バランスが悪く、常用できない餌なんですね。
困った時の餌として、常備しているといいでしょう。
>>あったら安心のミルワームはコチラから
【ヤモリの餌】ワラジムシ

ワラジムシは甲殻類の一種で、ヤモリが自然でも食べている餌です。

カルシウムが豊富でいい餌なんだ。

ワラジムシもストックが楽ないい餌です。
飼育下で不足しがちな『カルシウム』を補ってくれます。
>>あると便利なワラジムシはコチラから
【ヤモリの餌】レオパゲル

レオパゲルはゲル状の人工飼料です。

ヤモリって人工飼料って食べるの?

食べる可能性は50%と言ったところです。
人工物だけあって栄養豊富なので、試す価値はあります。

どうやって与えるの?

置き餌でも食べるし、慣れたらピンセットからでも食べます。

幼体の頃から慣らすと、食べる可能性が上がるのよ。
>>食べると嬉しいレオパゲルはコチラから
ヤモリの餌には『カルシウムパウダー』を添加する
飼育下では自然ほど、豊富な餌を与えれません。

当然栄養が偏るってことですね。
なので、餌にはカルシウムパウダーを添加します。

どんなものがいいの?

いろんなカルシウムパウダーがあります。
『ビタミンD3』と『リン』が不使用なものを選んでください。
夜行性のヤモリはビタミンD3をあまり必要とせず、過剰摂取するとカルシウム吸収を阻害します。
リンは通常の餌で十分摂取でき、添加する必要はあります。
>>ビタミンD3・リン不使用のカルシウムパウダーはコチラから
ヤモリの飼い方マニュアル【日々の管理】

餌以外にも日々、管理することはあります。

確認していきましょう。
【重要】ヤモリに水を与える2つの方法
ヤモリは水入れから水を飲むことがあまりありません。

どうやって飲むの?

水滴を舐め取るんだ。

なので定期的に、飼育環境に水滴をつける必要があります。
その方法を解説していきます。
霧吹きを使って水滴をつける

簡単なのは霧吹きです。

ケージの壁面や、レイアウトなどに水滴を吹きかけます。

その水滴を舐めとるんですね。

身体に霧吹きの水が、かからないように注意してね。

身体についた水滴が、体温を奪うんですよね。
気をつけるに越したことはありません。
水やりの頻度は1日2回、朝と夜に行いましょう。
>>使いやすい霧吹きはコチラから
ドリッパーを使って水滴をつける

ドリッパーは定期的に水滴を落とします。

ヘぇ〜。便利。


レイアウトに水滴を当てると、それを舐め取ります。
水滴が床材に落ち続けると、飼育環境がビチャビチャになります。
水入れを用意し、そこに水が溜まるようにましょう。

溢れ出す前に水は取り替えます。
>>使いやすいドリッパーはコチラから
飼育環境のメンテナンス
飼育環境を清潔に保つのは重要です。

ヤモリは身体が小さいので糞の量は少ないですが、回数は多いです。

結構汚すんですよね。

何かにこびりつかせるように糞をするんだ。

不衛生が健康を害するのは、人もヤモリも一緒です。
こまめに掃除をしましょう。
掃除のポイントをまとめます。
- こびりついた分はウェットティッシュなどで拭き取る
- 餌の食べ残しは早めに回収する
- 定期的にレイアウトを丸洗いする
- 床材も定期的に全取り換えする

飼育環境は小さく掃除は楽です。
だからこそ、こまめにすることが大事です。

掃除中に逃げちゃうことがあるから注意してね。
まとめと関連
☆この記事で話したこと☆
- ヤモリ飼育に大きなスペースは必要ない
- 床材は湿度と清潔を保てるものがいい
- ウェットシェルターは何かと便利
- 隠れる場所をたくさん用意する
- ヤモリの適温は22〜28℃
- 室内であればパネルヒーターだけでOK
- 餌はできる限りいろんな物を与える
- カルシウム剤の添加を忘れずに
- 水は霧吹きかドリッパーで
- ヤモリに直接水をかけない
- 定期的に掃除して清潔を保つ
▼この記事で紹介したオススメの飼育ケージ▼
>>プラケースはコチラから
>>憧れで機能性抜群の専用ケージはコチラから
▼この記事で紹介したオススメの床材▼
>>調湿・消臭に優れるテラリウムソイルはコチラから
>>自然の再現に最適なヤシガラマットはコチラから
>>コスパ最強の赤玉土はコチラから
>>あって損はないキッチンペーパーはコチラから
>>産卵時や冬場に重宝する水苔はコチラから
▼この記事で紹介した飼育備品▼
>>シェルター兼水入れとして万能のウェットシェルターはコチラから
>>ヤモリの隠れ家、土管はコチラから
>>保温器具はパネルヒーターが安心・安全
>>温湿度系はあると絶対に便利
▼この記事で紹介したオススメの餌▼
>>ヤモリの大好物のレッドローチはコチラから
>>爬虫類の生き餌の定番のイエコはコチラから
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>>生きるカルシウム、ワラジムシはコチラから
>>人工飼料に調整するならレオパゲルがオススメ
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>>霧吹きは使いやすいコチラがオススメ
>>一度は試してみたいドリッパーはコチラから
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