
- コーンスネークのオスメスってどうやって判別するの?
- オスメスそれぞれの特徴って?

私、くま村長。
主に野外採集の日本産の爬虫・両生類の飼育者です。
当ブログは、私の実際の飼育経験に基づいて爬虫・両生類の飼育についてまとめています。

ヘビの性別ってわかりにくいですよね。

見た目には、ほとんど差がないからね。
爬虫類の中でも判別が難しいんだ。

ということでこの記事では、コーンスネークの性別判断の5つの方法を解説していきます。
生態の理解と、飼育のレベルアップにつながる取り組みです。
この記事で紹介する、『5つのオスメス判別方法』は以下の通りです。
- 性格で判断する【信頼度:低】
- 最大体長の大きさで判別する【オスメス判別度:低】
- 尻尾の太さで判別する【オスメス判別度:中】
- ホッピングで判別する【オスメス判別度:高】
- プローブで判別する【オスメス判別度:高】
この5つの方法を理解し実行すれば、コーンスネークの性別はほぼ100%判別できます。

読み進めて確認してみてね。
オスメス方法のやり方の中には、ある程度の技術を要するものもあります。
その方法を行う場合は細心の注意を払うべきであり、自信が無いならしないことをオススメします。
コーンスネークのオスメス判別5つの方法

では、5つの方法を詳しく解説していきましょう。
性格で判断する【信頼度:低】

オスとメスで性格の違いがあったりするんですか?

『そう言われる…』くらいのレベルですが…
ちなみに、オスは活発で、探索行動が多いとされます。

繁殖期にはオスはメスを追い求めるからね。
活動的なのは本能かも。

メスはどうなんですか?

メスはおっとりしていると言われます。

ただ産卵の時期には、神経質になったりもするのよ。

当たり前の話ですが、性格形成には個体差や育った環境が影響します。

そうですよね。

『そういう傾向がある』という、参考程度に押さえておくくらいにしましょう。
体長の大きさで判別する【信頼度:低】

コーンスネークを含め大半のヘビの多くは、『メスの方が大きく』なります。

メスはね。
卵を産むために身体に余裕を持たせているのよ。
コーンスネークの体長は90㎝〜120㎝。
生後2年くらいでこの大きさになります。

でもこれでは、最大体長になるまで判別できないって事ですよね。

そうですね。
メスより大きくなるオスもいるので、この判別方法も参考程度としておくといいでしょう。
尻尾の太さで判別する【信頼度:中】

尻尾?
ってゆうかヘビってどこからが尻尾で、どこまでが胴体なんですか?
コーンスネークの尻尾を知るために、まず総排泄口の位置を確認します。

鱗が1枚から2枚になる境目に総排泄口あります。

総排泄口までが胴体で、そこからが尻尾です。

『胴体→総排泄口→尻尾』の位置関係を知ったところで、その太さを調べます。

そこに性差があるんですよね。

オスは尻尾の付け根に生殖器(ヘミペニス)があるので緩やかに細くなります。
対してメスは一気に細くなります。
下の画像を参考にして下さい。


理屈ある判別方法ですね。

ただ、尻尾の太さにも個体差があるので、これだけで明確だとは言い難いんですよね。
ポッピングで判別する【信頼度:高】

続いてはホッピングです。
生殖器(ヘミペニス)を直接見る方法です。

目視できるなら確実性が増しますね。

オスの総排泄口から尻尾側にある2対のヘミペニス、これを押し出して確認します。

ヘミペニスが出てきたらオス確定って事ですね。
でもどうやるんですか?
★注意点★
幼蛇は尻尾周辺の筋肉がまだ弱く、生殖器が出やすいです。

逆に成体は筋肉が発達し、生殖器が出にくいです。
なので力を入れてしまいがちなんですよね。

そうすると、僕たちの内臓を傷つける恐れがあるんだよ。

つまりポッピングは、幼蛇に対してのみ行うようにするって事ですね。
☆ポッピングの手順(概要)☆
- ヘビの腹が上になるように保定し、総排泄口を確認
- 総排泄口のすぐ前方の尾部を親指と人差し指で優しく支える
- 親指の腹で尾を軽く押し上げ、ヘミペニスが出るか確認


オスであれば、先端の尖ったヘミペニスが1本または2本、外に飛び出ます。

メスならどうなるんですか?


メスは何も出ないか、白っぽい小さな突起が見えるだけです。
ポッピングを行う際は慎重に、無理ないようにしましょう。

手は清潔を保ち、素早く行います。

糞尿が飛び出ちゃうこともあるから、拭く物も用意しておいてね。
プローブで判別する【信頼度:高】


プローブはヘビの性別判断の専用器具です。
これを総排泄口から差し込み、どこまで差し込めるかでオスメスを判別します。
オスは奥まで差し込む事ができ、メスは浅くしか差し込めません。

どうしてそうなるんですか?

オスは、ヘミペニスを収納する深い溝があり、メスにはそれが無いからなんですよね。
下の画像を参考にして下さい。


なるほど、メスはすぐに行き止まりがあるって事ですね。

どのくらい差し込めるかは以下の通りです。
オスは鱗の枚数で、8〜12。
メスは鱗の枚数で、2〜4。


上の画像くらい差し込めたらオス確定です。

でも差し込むのは怖いですよね。

そうですね。
内臓を傷つける恐れがあるので、細心の注意が必要です
▼プローブを差し込む様子(オス)▼

オスは力を入れなくてもすーっと入り、メスはすぐに行き止まりになります。
くれぐれも無理しないように、優しく行いましょう。
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まとめと関連
☆この記事で話したこと☆
- オスはメスより活動的な場合が多い
- メスの方がオスより大きくなる
- オスの尻尾は緩やかに細くなり、メスは急に細くなる
- ホッピングやプローブの差し込みは、細心の注意が必要
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