- ヒーティングトップだけじゃ十分に暖まらない…
- ヒーティングトップにかかる電気代って?
- 安全に保温器具を使いたいんだけど…

私、くま村長。
主に野外採集の日本産の爬虫・両生類の飼育者です。
当ブログは、私の実際の飼育経験に基づいて爬虫・両生類の飼育についてまとめています。
ヒーティングトップは『GEX』から販売されている、保温ヒーターです。
加熱プレートより遠赤外線を放射、ケージ全体を暖めます。
ケージの上部(蓋の上)に置くだけで使える、安全設計の便利な保温器具です。

最近(2020年)出た、話題の保温器具ですよね。

この記事では、そんなヒーティングトップの使い方を詳しく解説します。
爬虫・両生類の冬場対策の選択肢を広げる試みです。
この記事では、大きく以下の3点を詳しく解説します。
- ヒーティングトップの使い方と注意点
→基本は置くだけ
→表面温度は60℃
→ヒーティングトップの効果
→吊り下げて使うやり方を実践 - ヒーティングトップだけでは暖まらない場合
→『併用』と『温室』 - ヒーティングトップにかかる電気代
→『毎日』『毎月』『ワンシーズン』を具体的に試算
この記事を読むと、ヒーティングトップが完全に理解できます。

安心して使えるようになり、冬場の備えもバッチリです。
読み進めて確認してみて下さい。
▼『ヒーティングトップ』シリーズのラインナップ▼
>>ヒーティングトップS
ヒーティングトップSのスペック
- サイズ:幅15.5×奥行10×高さ2.8cm
- 重量:300g
- 消費電力:16W
>>ヒーティングトップM
ヒーティングトップMのスペック
- サイズ:幅25.6×奥行16×高さ2.8cm
- 重量:580g
- 消費電力:40W
>>ヒーティングトップL
ヒーティングトップLのスペック
- サイズ:幅40.0×奥行16.0×高さ2.8cm
- 重量:785g
- 消費電力:55W
ヒーティングトップの使い方【設置方法と併用】

まずはヒーティングトップの、基本的な使い方と注意点をまとめます。

正しく使いたいですもんね。
助かります。
ヒーティングトップの設置方法


使い方は簡単、蓋の上に置くだけです。

他の保温器具には設置が大変なものもあるから、置くだけってのはいいですね。

設置は簡単、でも注意点はあります。
それを見ていきましょう。
置く場所の素材をチェック
ヒーティングトップの表面温度は60℃ほどになります。

火傷するような熱さではありませんが、高温ではあります。

常時つけてるし、気になりますよね。
公式には、『置き場所は金属メッシュの上』とあります。

金属は融点が高く、溶ける心配はありません。


★NGな設置場所☆
- プラケースの蓋の上への設置
→プラケースは低温でも変形の可能性がある - 他の器具との接触
→両方とも故障の危険あり - 水との接触
→特に霧吹き時は要注意
ヒーティングトップの熱伝導
へーティングトップは、設置した所からの距離で温度差が発生します。

つまり遠くなるほど、暖まりにくいということです。
☆距離による温度の目安(ヒーティングトップM)☆


上記の数値は、周囲の温度が20℃の場合です。

室内がもっと寒かったら、ヒーティングトップだけでは心許ないですよね。
どうしたらいいのかな?

他の保温器具との併用です。
それについては後述します。
温度の上がりすぎに注意
小さなケージでは、温度が高くなりすぎる危険があります。

爬虫類にとって低温も危険ですが、高温はもっと危険です。
ここで便利になるのが、サーモスタットです。


設定温度より上がると、通電を止めます。

温室を作るなら、必須のアイテムですね。
>>サーモスタットを使うならコチラから
【ヒーティングトップの使い方】吊り下げる
ヒーティングトップの使い方は、置く以外にもあります。

4隅に穴があり、これを利用し蓋等に吊り下げます。
実際にやってみます。


何を使って吊り下げるんですか?

穴に通すものは、やはり熱に強いものがいいです。
今回は針金を使います。


針金を適度な長さに切り、穴に通してスタンバイします。


蓋の金網の網目に、針金を通し固定します。


これで出来上がり、非常に簡単ですね。


吊り下げることで、生体との距離が近くなり効果的です。

温室作る時もこのやり方がいいですよね。
上に置けないこともあるし。
【併用と温室】ヒーティングトップだけじゃ暖まらない時


室温によりますが、冬場はヒーティングトップだけでは十分に暖めることができません。

どうしたらいいのかな?
対策を考えていきます。
他の保温器具との併用

オーソドックスなやり方は『併用』です。

そうですよね。
何と併用したらいいんですか?

3つ候補を挙げます。
【ヒーティングトップとの併用】パネルヒーター

一番相性のいいのは、パネルヒーターです。

ヒーティングトップとは逆で、下から暖めます。

上下からってことで、バランスがいいですよね。
ヒーティングトップと同じ、外付けだし。

パネルヒーターはそこまで保温能力があるわけではないので、本格的に寒い部屋だと物足りないかもしれません。
【ヒーティングトップとの併用】赤外線ライト

赤外線ライトは遠赤外線の光によって、ケージ内を強力に暖めます。

かなり保温能力があり、ヒーティングトップとの併用で効果が倍増します。

ライト系はいずれも保温能力が高いですよね。

ライト自体が高温になるのと、ケージ内に設置するので取扱いには注意です。
樹上性の生体には不向きで、霧吹きなどの水に触れると割れることがあります。
【ヒーティングトップとの併用】エアコン

エアコンは部屋全体の温度を調整します。

確かにエアコンつけれたら、全て解決だ。
でも、常時つけるから大掛かりなんだよな。

エアコンの設定温度を低めにして、ヒーティングトップと併用すると電気代が節約できます。
【オススメ】温室を作る

ベースの温度が上がればヒーティングトップの効果も増します。
小さな温室を作ることは、効率よく保温できると言えます。

限られたスペースだけ暖めるから、電気代も安く済むんですよね。



ヒーティングトップは温室内の、保温器具のベースとして大活躍します。
【必見】ヒーティングトップの電気代


保温器具って電気代が気になるんですよね?
ヒーティングトップって、どのくらいかかるんですか?

電気代はW(ワット)数が分かれば、簡単に割り出せます。
2025年7月現在、東京電力の電気代は1kWで1時間36,4円。
これを元に計算していきます。

基本的にヒーティングトップは1日中つけっぱなしで使います。
つける期間(冬季)を5ヶ月として考えました。
ヒーティングトップS=16W
1時間の電気代=0,58円
1日の電気代=約14円
1ヶ月(30日)の電気代=約419円
5ヶ月の電気代=約2097円
ヒーティングトップM=40W
1時間の電気代=1,46円
1日の電気代=約35円
1ヶ月(30日)の電気代=約1048円
5ヶ月の電気代=約5242円
ヒーティングトップL=55W
1時間の電気代=2円
1日の電気代=約48円
1ヶ月(30日)の電気代=約1441円
5ヶ月の電気代=約7207円
※電気代は電力会社によって違い、さらに時期によっても変動します
まとめと関連
☆この記事で話したこと☆ ▼ヒーティングトップシリーズのラインアップ▼ >>ヒーティングトップS ヒーティングトップSのスペック >>ヒーティングトップM ヒーティングトップMのスペック >>ヒーティングトップL ヒーティングトップLのスペック ▼くま村長のYouTubeコンテンツはコチラ▼
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