- ニホンイシガメにはどんな餌を与えたらいいの?
- どのくらいの量をどのくらいの頻度で与えたらいいんだろう?
- 餌を食べない…どうしたらいいの?
私、くま村長。
主に野外採集の日本産の爬虫・両生類の飼育者です。
当ブログは、私の実際の飼育経験に基づいて爬虫・両生類の飼育についてまとめています。
餌やりは飼育の基本的な部分で、楽しみでもあります。
ニホンイシガメって売られている『カメの餌』を与えるイメージだけど、どれをどのくらい与えたらいいのかな?
それ以外も食べたりするの?
この記事はニホンイシガメに与える餌について、徹底的に解説しています。
飼育のポイントと、餌の選択肢を増やしてもらう取り組みです。
この記事では、以下のことを詳しく解説します。
- ニホンイシガメの餌の量と頻度
→基準と調整方法を解説します - ニホンイシガメが餌を食べない要因4つとそれぞれの対策
→『温度の低下』『水質の悪化』『病気』『産卵期』 - ニホンイシガメのオススメの餌
→『乾燥川エビ』『冷凍コオロギ』『冷凍赤虫』『ザリガニ』『ワラジムシ』『小松菜』『チンゲンサイ』 - ニホンイシガメに与えてはいけない餌
この記事を読んだら、ニホンイシガメの餌のバリエーションが増え、適切な飼育ができます。
読み進めて確認してみてね。
オススメ!餌のニホンイシガメの餌【量・頻度・拒食】
最初に思い浮かべるのは市販されている『カメの餌』です。
カメ飼育は古くから身近で、『カメの餌』も豊富にあります。
我が村ではその中で、以下のものを愛用しています。
>>オススメのカメの餌はコチラ
カメプロスの説明書によると…
- 成分が消化吸収をサポートし、排泄量を減らし水の汚れを抑える
- 茶葉の有効成分が飼育水の匂いを吸着する
- 腸内バランスを保ち、健康をサポートする
- 必須栄養成分をバランスよく配合している
つまりカメ飼育の理想とされ、主食で使えるということですね。
このカメプロスを与えるのを前提に、『量・頻度・拒食』について話を進めます。
その他の餌でも十分に参考になります。
ニホンイシガメに与える餌の量
与える餌の量は『頭のサイズ』と言われています。
そうなんですね。
あくまで目安ですが、基準として持っておくといいでしょう。
この基準をもとにニホンイシガメをよく観察し、餌の量を決めていきます。
ただ、幼体のうちは食べれるだけ与えたほうがいいよ。
孵化してから1年間は成長期で、身体もどんどん大きくなります。
この時期にたくさん食べて大きくすると、健康に育ちます。
基準の3倍くらい与えてみて、様子を見ていきましょう。
※食べきれなかった餌はすぐに回収すること
ニホンイシガメの餌の頻度
同様に、子ガメの内は毎日餌を与えるようにします。
朝と昼過ぎの2回与えてもいいわ。
とにかく早く成長させるのが大切だよ。
大きくなったらどうしたらいいんですか?
甲長が10センチに迫ってくると、2〜3日に1回の間隔にします。
飼育環境では、どうしても運動不足になりがちです。
そんな状況で餌の与えすぎは肥満につながります。
間隔をあけ空腹にさせてから餌を与えると、食いつきが違います。
計画的な空腹は食欲を増進させるよ。
餌を食べない要因4つ
ニホンイシガメは基本的に餌をよく食べます。
私たち食欲旺盛なの。
そんなニホンイシガメが餌を食べない時、どんなことが考えられるの?
以下に4つ、まとめてみました。
【餌を食べない要因①】温度の低下
まず考えられるのが、温度の低下です。
私たちは低温でも餌も食べるけど、温度が低いと餌への食いつきは悪くなるわ。
どのくらいの温度がいいんですか?
ニホンイシガメの適温は25℃〜30℃です。
温度が20℃を下回ると、徐々に餌喰いが悪くなります。
室内での飼育では、その温度を保ちしょう。
よく食べてくれるはずです。
逆に屋外飼育で適温が維持できないなら、『屋内飼育への切り替え』か『冬眠準備』を考えます。
10月くらいになりで温度が低くなると、徐々に餌を食べなくなります。
タイミングを見計らい餌を止め、冬眠に導入させます。
【餌を食べない要因②】水質の悪化
水場の水質が悪化すると、餌を食べなくなる場合があります。
糞や食べ残しで、水場はすぐに汚れるよ。
確かに水質が悪化している所では、餌も食べたくないだろうしね…
ニホンイシガメは陸上でも餌を食べます。
だからと言って水場の水質が悪化していると、水分補給ができず餌喰いも悪くなるんです。
後述するニホンイシガメの病気の予防も併せて、水換えはできる限り毎日行うように心がけましょう。
【餌を食べない要因③】病気
ニホンイシガメが何らかの病気になっていると、餌を食べない場合があります。
病気で食欲が落ちるのは当たり前だわ…
★ニホンイシガメがかかりやすい病気★
- 水カビ病
→水質の悪化によって、白っぽいカビが生えます
【予防】水換え頻度を上げる、陸地を多くとってイシガメを乾燥させる - クル病
→カルシウム不足による病気、骨格形成に異常をきたします。
【予防】十分な日光浴(紫外線照射)と、カルシウムの添加
病気はなってからの対処より、予防をしっかりすることが大切です。
一度病気になったら、治りにくいんだよ。
▼陸地を多くした飼育環境▼
こうすることで陸地にいる環境が長くなり、乾燥している時間が長くなります。
それが水カビ病(皮膚病)の予防につながります。
【餌を食べない要因④】産卵期
メスのニホンイシガメは、産卵期になると餌喰いが悪くなることがあります。
お腹に卵があるからね。
これは産卵をすることで解決するので、その環境を整えましょう。
オススメ!ニホンイシガメの餌【人工飼料・冷凍餌・生き餌・野菜】
冒頭にカメプロスを紹介しましたが、 ニホンイシガメのオススメの餌は他にもあります。
色んな餌を食べて、健康に育つんだよ。
【オススメのニホンイシガメの餌】乾燥川エビ
乾燥川エビはニホンイシガメの餌としてもポピュラーで、嗜好性も抜群です。
大好きだね。
最大のメリットはカルシウムが豊富なことです。
嗜好性が高く、餌をあまり食べない時にも食べる可能性が高い餌です。
栄養バランス的にはそこまでではないので、あくまでもおやつ感覚で与えて下さい。
乾燥品で長期保存もできるので、持っておいて損はないエサです。
>>乾燥川エビを持っておくならコチラから
【オススメのニホンイシガメの餌】冷凍コオロギと冷凍赤虫
ニホントカゲは爬虫類用の冷凍餌もよく食べます。
いろいろありますが、冷凍コオロギと赤虫を紹介します。
冷凍コオロギ
冷凍コオロギは爬虫類の餌の定番です。
解凍して、ニホンイシガメに与えます。
非常に食いつきがいいので重宝します。
私たちの大好きだわ。
爬虫類を多く飼育しているなら、余ることの多い餌でもあります。
ニホンイシガメはそれを消化してくれます。
▼陸上でコオロギを食べる様子▼
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冷凍赤虫
冷凍赤虫は主にイモリなどの両生類の餌としてよく使われます。
上の写真の冷凍されたものが、ぬるま湯ですぐに解凍できます。
幼体にとっていい餌だわ。
▼赤虫を与える様子▼
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【オススメのニホンイシガメの餌】生き餌
ニホンイシガメは自然下で様々な生き物を食べています。
ここでは2つ『ザリガニ』と『ワラジムシ』を紹介します。
ザリガニ
どこにでもいる外来生物のザリガニ、ニホンイシガメもよく食べます。
カルシウム豊富でいい餌ですが、自然で採集する必要があります。
春先から夏場で取れる、大きくないザリガニがいいよ。
与えるとあっという間に水が汚れるので、水換えとセットで与えるようにしましょう。
ワラジムシ
ニホンイシガメは自然下でワラジムシも食べています。
陸場にいたら追いかけて食べるわ。
カルシウム豊富かつストックが楽なので、常備しておいていい餌です。
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【オススメのニホンイシガメの餌】野菜
ニホントカゲは雑食で野菜も食べます。
小松菜やチンゲンサイが、栄養価も高くオススメです。
ただ、野菜は他の餌と比べて食いつきが悪いです。
やっぱり肉系が好きなんだよね。
与えない方がいい野菜
- ネギ・ニラ・玉ねぎなどの香味野菜
- オレンジやみかんなどの柑橘類
- ほうれん草
【その他】与えてはいけないもの
なんでもよく食べるニホンイシガメですが、与えてはいけないものもあります。
まずはパンや加工食品、刺身などです。
塩分が多いので、健康を損なう恐れがあります。
嫌いじゃないんだけどね。
ドックフードやキャットフードなどの動物の餌も、同じ理由でよくないです。
まとめと関連
☆この記事で話したこと☆
- 餌の量は頭の大きさくらいを基準とし、個体ごとの最適を見つける
- 幼体時は毎日食べれるだけ与え、甲長10センチ以上になら2〜3日に1回
- 25℃〜30℃の適温を保つと、餌喰いがいい
- 水場の水質の悪化に気をつける
- メスは産卵期には餌を食べなくなる
- オススメの餌8つ
人工飼料『カメプロス』・乾燥川エビ・冷凍コオロギ・冷凍赤虫・ザリガニ・ワラジムシ・小松菜・チンゲンサイ - 加工食品や犬猫の餌などは与えない
>>この記事で紹介したオススメのカメの餌
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