
- ニホンイシガメってどれくらい生きるんだろう?
- ニホンイシガメってどう大きくなっていくんだろう?
- どうやったら長生きさせれるのかな?

私、くま村長。
主に野外採集の日本産の爬虫・両生類の飼育者です。
当ブログは、私の実際の飼育経験に基づいて爬虫・両生類の飼育についてまとめています。

ニホンイシガメの飼育を始めたんですけど、どれだけ生きるものなのかなぁ。

生き物を飼うにあたって、寿命を知るのは大事なことですよね。
この記事では、気になる寿命について詳しく解説する取り組みです。
この記事では、以下のことを話します。
- 公式な記録では16,2年
- いろんな飼育経験から平均は20年最大で40年
- ニホンイシガメの成長の過程
→最大甲長になるまでと、性成熟までの期間 - ニホンイシガメを長生きさせるコツ
→『病気』『環境』『日光浴』『餌』
この記事を読むことでニホンイシガメの寿命と、その生態の知識も増やせます。

飼育する上でぜひ、知ってもらいたいことですね。

読み進めて確認してみてね。
ニホンイシガメの寿命ってどれくらい?

まず言えることは、『ニホンイシガメの寿命にはいろんな意見がある』ということです。

僕達は他の爬虫類と比べて寿命が長いんだ。
だから飼育方法や環境によって、いろんな記録(経験)があるんだよ。

そんな記録(経験)を拾っていきながら、寿命について考えていきます。
【ニホンイシガメの寿命】外国の研究機関のデータ
『AnAge』というデータがあります。
『AnAge』とは?
イギリス・リバプール大学の「老化ゲノム学研究グループ(Human Ageing Genomic Resources, HAGR)」が管理する研究データ。
動物の加齢、生理学、寿命の比較研究を目的に、科学的に信頼できる寿命データを収集・公開しています。

この中で、ニホンイシガメの寿命は16,2年と記されています。

そうなんだ。
細かく示しているんですね。

平均とのことですが、知っておくといいでしょう。
>>AnAgeサイト(英文)
https://genomics.senescence.info/species/entry.php?species=Mauremys_japonica&utm_source=chatgpt.com
【ニホンイシガメの寿命】様々な情報から
ニホンイシガメの寿命の言及は、本やネットにもあります。

平均寿命が20年、最大で30年生きると言っているのが多いですね。

確かにそれは見ますね。

中には40年、50年とか生きた例もあるみたいだわ。

色んな意見があるんですね。

何にせよ小動物としては長生き、これは間違いないですね。
ニホンイシガメの成長過程

ニホンイシガメの、成長過程を見ていきましょう。

僕達は孵化した時、3,5㎝くらいの大きさなんだ。

そこから半年で倍になり、冬眠を経て生後1年半で10㎝くらいになります。

一気に成長するんですね。

そこからは成長が緩やかになるんだよ。
オスの大きさの平均は12〜13㎝になんだ。

メスはオスより大きくて、20㎝くらいになるの。

オスメスのそれぞれの性成熟は、オスが生後2〜3年、メスが5年くらいです。
性成熟して1年後から、繁殖活動を始めます。

10年目くらいまで繁殖行動が活発なんだよ。

10年目以降は卵の数は減るけど産卵するの。
20年目くらい頑張るかな。
ニホンイシガメを健康に長生きさせるコツ


最後にニホンイシガメの、長生きする飼育のコツについてお話ししましょう。

そうですよね。
長生きしたいもらいたいですから。
【ニホンイシガメ長生きのコツ】水質の維持

私たち、とっても皮膚が弱いの。

汚れた水でかつ陸地が少ないと、あっという間に『水カビ病』を発症します。

よく聞きますよね。
水カビ病とは。
カメの体表や甲羅に、白いカビが生える病気。
悪化すると皮膚の剥がれや炎症を起こし、命の危険もある病気です。

水質の悪化と、免疫の低下で発症します。

僕達は比較的丈夫だけど、命を落とす可能性が高いのがコレなんだよね。

ニホンイシガメは水換えはこまめに、かつ身体を十分に乾かせる飼育環境を作りましょう。
【ニホンイシガメ長生きのコツ】飼育環境の広さを保つ
カメはノロマという印象があります。

ところがどっこい、ニホンイシガメの活動量は凄まじいです。

よく動くし、身体も結構大きくなるからね。

健康飼育には、広い飼育環境の準備が大切です。
大人になったら、最低でも横幅90㎝くらいの飼育環境が必要です。

複数で飼育するなら、もっと大きくないとダメだよ。

ニホンイシガメを屋外で飼育するのは、後述する紫外線の対策と併せてオススメです。

広い環境で嬉しいわ。

屋外飼育の場合は、『脱走』や『外敵』などの対策を怠らないように。
【ニホンイシガメ長生きの】紫外線の照射
ニホンイシガメ飼育において、十分な紫外線照射は必須項目です。

僕達は甲羅があるからね。
必要としている紫外線量は多いよ。

室内飼育なら、紫外線ライトは必須です。
その場合は、ビタミンD3入りのカルシウムパウダーの添加も重要ですね。
カメは紫外線から、体内にビタミンD3を生成します。
屋内のライト飼育だと、十分にビタミンD3が生成されません。

ビタミンD3が不足はカルシウムの吸収を阻害し、骨格形成に悪影響になります。


【ニホンイシガメ長生きのコツ】豊富な餌
ニホンイシガメは食いしん坊で、とにかく餌をよく食べます。

肉食も大好きな雑食なの。

食べ過ぎはよくないですが、餌に偏りがあるのもよくないです。
豊富な餌をバランスよく与えるようにしましょう。
☆ニホンイシガメの餌☆
- 人工飼料(様々なものがあるので、色々試すといい)
- 川エビ系(大好物!生きてるものは捕まえられません)
- 冷凍餌系(冷凍コオロギ・冷凍赤虫)
- 肉系(鶏レバーやささみなど、脂身が少ないものがオススメ)
- 野菜・果物(小松菜・ニンジン・バナナ)
まとめと関連
☆この記事で話したこと☆
- イギリスの研究機関のデータでは寿命は16,2歳とされている
- 平均寿命が20年、最大30年という意見が多い
- 50年くらい生きる個体もいるらしい
- 孵化後1年くらいで10㎝ほどになり、そこから成長は緩やかになる
- オスは12〜13㎝、メスは20㎝ほどになる
- オスは2〜3年で性成熟し、メスが5年で性成熟する
- 汚れた水や免疫の低下で水カビ病になりやすい
- 広めの飼育環境で飼育する
- 紫外線照射は必須
- 餌は色んな種類のものを与える
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