
- リクガメの種類によっての大きさって?
- 大きくなるリクガメってどんな種類?
- リクガメを飼いたいんだけど、大きさが知りたい
- リクガメの大きさ別の推奨ケージは?

私、くま村長。
主に野外採集の日本産の爬虫・両生類の飼育者です。
当ブログは、私の実際の飼育経験に基づいて爬虫・両生類の飼育についてまとめています。
ひとくちにリクガメと言っても、その大きさは様々です。

飼育するなら、そのカメがどれほどになるのかは知っておきたいですよね。

この記事では、そんなリクガメの大きさを種類別に一覧にして解説します。
リクガメの生態と大きさのイメージを知ってもらう取り組みです。
この記事では以下のリクガメの、最大甲長と平均を解説します。
- アルダブラゾウガメ属
- ケヅメリクガメ属
- ヒョウモンリクガメ属
- ナンベイリクガメ属
『アカアシガメ』『キアシガメ』『チャコリクガメ』 - ソリガメ属
- ホシガメ属
『インドホシガメ』『ビルマホシガメ』 - ゴファーガメ属
『テキサスゴファーガメ』『アナホリゴファーガメ』 - インドリクガメ属
『エロンガータリクガメ』『セレベスリクガメ』 - セオレガメ属
『ベルセオレガメ』『モリセオレガメ』『ホームセオレガメ』『ナタールセオレガメ』『スピークセオレガメ』 - パンケーキガメ属
- ムツアシガメ
『エミムツアシガメ』『インプレッサムツアシガメ』 - ヤブガメ属テントヤブガメ
- チチュウカイリクガメ属
『ヨツユビリクガメ』『ヘルマンリクガメ』『ギリシャリクガメ』『フチゾリリクガメ』『エジプトリクガメ』

大きさ別のケージサイズの目安も解説します。
この記事を読めば、リクガメの大きさとそのイメージを掴めます。

リクガメ飼育の『できる・できない』の判断材料として下さい。

読み進めて確認してみてね。
リクガメの大きさ一覧【最大と平均をわかりやすく】

それでは種類別の大きさ、最大と平均を解説していきます。

飼育が可能な種に絞って解説します。
※2025年9月現在
アルダブラゾウガメ属アルダブラゾウガメの大きさ

アルダブラゾウガメの最大甲長は138㎝です。

ゾウガメだけあって、やっぱり大きいですね。

オスの方が大きくなり、平均は105〜115㎝です。
メスの平均は80〜90㎝ですね。
世界で2番目に大きくなるリクカメで、飼育可能種では1番です。

大きいリクガメを、思う存分飼育するならアルダブラゾウガメってことだ。
ケヅメリクガメ属ケヅメリクガメの大きさ

ケヅメリクガメの最大甲長は83㎝です。

オスの方が大きくなり平均は60~80㎝、メスは50〜60㎝です。

流通量の多いリクガメですよね。

ペットショップでは小さな個体が売られています。
飼育するなら、とんでもなく大きくなると思って検討して下さい。
ヒョウモンガメ属ヒョウモンガメの大きさ

最大甲長は70㎝、オスメスでの大きさは変わりません。

平均では40〜50㎝です。
ゾウガメほどではありませんが、やはり大きくなります。

ヒョウモンガメもペットショップでは、小さな個体が販売されていますよね。
飼う前に終生飼育できるかちゃんと考えないといけませんね。
ナンベイリクガメ属の大きさ
ナンベイリクガメに属する『アカアシガメ』『キアシガメ』『チャコリクガメ』を紹介します。
アカアシガメの大きさ

アカアシガメの最大甲長は51㎝で、平均は30〜35㎝ほどで落ち着きます。

同じアカアシガメでも、地域によって形態や大きさに違いがあります。
- 北部の個体群は30〜35㎝ほど
- ブラジル東部の個体群は40㎝以上と大型
- アルゼンチンの個体群は20〜22㎝と小型

どのタイプか把握して、選ばないといけないですね。
キアシガメの大きさ
キアシガメの最大甲長は82㎝です。

アカアシガメと似たタイプかと思ったら、かなり大きくなるんだ。

平均は40〜50㎝、しっかり大きくなるリクガメですね。
チャコリクガメの大きさ
チャコリクガメの最大甲長は25㎝と、ナンベイリクガメの中では最小の種です。

平均は20㎝ですね。
飼いやすいサイズ感だと言えます。

最大が30㎝以下だと扱いやすいですよね。
ソリガメ属ソリガメ
ソリガメの最大甲長は30㎝です。

オスの方が大きくなり、メスは最大でも22㎝です。

小型で飼いやすいカメなんですね。

ただ流通量が少なく、珍しいリクガメと言えます。
ホシガメ属の大きさ

続いてはホシガメ属、『インドホシガメ』と『ビルマホシガメ』の大きさを見てみましょう。
インドホシガメの大きさ

インドホシガメの最大甲長は38㎝です。

メスの方が大きくなり、20㎝以上のオスは稀です。

オスメスの大きさの差が大きんですね。
ビルマホシガメの大きさ

ビルマホシガメは記録としては、最大甲長22㎝とされています。

飼育者の意見として、非公式ですが40㎝という記録もあります。
インドホシガメくらいに大きくなるということですね。

リクカメは長生きで飼育頭数が少ないと、具体的に大きさがわからないんですね。
ゴファーガメ属の大きさ
ゴファーガメはアメリカ大陸に生息するリクガメで、総じて流通量は少ないです。

ここでは『テキサスゴファーガメ』と『アナホリゴファーガメ』を紹介します。
テキサスゴファーガメの大きさ
テキサスゴファーガメの最大甲長は24㎝です。

平均20㎝の小型のリクガメですが、なんせ流通量が少なく飼育の機会は少ない種です。
アナホリゴファーガメの大きさ
アナホリゴファーガメの最大甲長は39㎝です。

テキサスゴファーガメと比べると大きんですね。

平均は25〜35㎝で、オスの方がやや大きくなります。
流通量はやはり少なく、それゆえに高価なリクガメです。
インドリクガメ属の大きさ
インドリクガメ属は、インドから東南アジアに分布するリクガメです。

ここでは『エロンガータリクガメ』と『セレベスリクガメ』を紹介します。
エロンガータリクガメの大きさ
エロンガータリクガメの最大甲長は36㎝です。

平均は30㎝の中型のリクガメですね。
流通量はやや多く、専門ショップで見ることができます。

よく見るカメですよね。
セレベスリクガメの大きさ
セレベスリクガメの最大甲長は27㎝です。

オスの方が大きくなり、メスは最大で25㎝です。
飼育事例が少なく、もう少し大きくなるとも言われています。
セオレガメ属の大きさ
セオレガメ属はアフリカに生息するリクガメです。

ここでは『ベルセオレガメ』『モリセオレガメ』『ホームセオレガメ』『ナタールセオレガメ』『スピークセオレガメ』を紹介します。
ベルセオレガメの大きさ
ベルセオレガメの最大甲長は22㎝です。

メスの方が大きくなり、オスでは20㎝を超えることはほぼありません。

それなりに流通量が多い種ですよね。
モリセオレガメの大きさ
モリセオレガメの最大甲長は38㎝です。

オスの方が大きくなり、メスは最大28㎝ほどです。
ホームセオレガメの大きさ
ホームセオレガメの最大甲長は22㎝です。

コチラはメスの方が大きくなります。
ナタールセオレガメの大きさ
ナタールセオレガメ最大甲長は16㎝で、とセオレガメの中では最小種です。

メスが大きくなります。
オスは最大でも10㎝ほどにしかなりません。
スピークセオレガメの大きさ
スピークセオレガメの最大甲長は19㎝です。

メスの方が大きくなります。
パンケーキガメ属パンケーキガメの大きさ
パンケーキリクガメの最大甲長は18㎝です。

平べったい身体が特徴的なリクガメですよね。

オスメスで大きさの違いはなく、平均は15㎝ほどです。
ムツアシガメ属の大きさ

ムツアシガメ属はアジアに生息するリクガメです。

ここでは『エミムツアシガメ』と『インプレッサムツアシガメ』を紹介します。
エミムツアシガメの大きさ

エミムツアシガメの最大甲長60㎝で、ユーラシア大陸で最大のリクガメです。

地域によって大きさが異なり、最大48㎝くらいの個体が流通しています。
これが平均値と見ていいでしょう。

それでもかなり大きいですよね。

飼育する前には、飼育できるかしっかり検討しましょう。
インプレッサムツアシガメの大きさ
インプレッサムツアシガメの最大甲長は31㎝で、ムツアシガメの中では最小です。

流通は稀で、飼育が難しい種とされています。

情報量が少ないんですよね。
ヤブガメ属テントヤブガメの大きさ
テントヤブガメの最大甲長は15㎝で、小型のリクガメです。

メスの方がやや大きくなると言われています。
この種も流通は少ないです。

あんまり聞かない名前ですよね。
チチュウカイリクガメ属の大きさ

チチュウカイリクガメ属は、比較的小型で飼育がしやすく流通量も多いリクガメです。

ペットショップでもよく見る種類ですよね。

飼育の情報量も多い、リクガメの入門種とされています。
名前の通り、地中海周辺のヨーロッパ、アフリカの地域に生息している種です。
ヨツユビリクガメの大きさ

ヨツユビリクガメの最大甲長は28㎝です。

リクガメの中でも特に流通量が多くて、入門種とされていますよね。

平均は15〜20㎝で、これを超えることはあまりありません。
広く分部し様々な地域亜種がいて、大きさも異なります。
ホルスフィールドリクガメや、ロシアリクガメと呼ばれることもあります。
ヘルマンリクガメの大きさ

ヘルマンリクガメの最大甲長は35㎝です。

平均は20〜25㎝で、飼いやすいサイズですね。

ヘルマンリクガメもよく、ペットショップで見かけますよね。

ニシヘルマンリクガメは基亜種ですが小さく、最大は19㎝です。
コチラは流通量は少なく、比較的高価です。
ギリシャリクガメの大きさ

ギリシャリクガメの最大甲長は38㎝です。

ギリシャリクガメもたくさんの地域亜種がいて、それぞれ大きさが違います。
平均は20〜25㎝で、これも扱いやすい大きさですね。
☆ギリシャリクガメの様々な亜種と最大甲長☆
- ムーアギリシャリクガメ
→最大甲長34㎝ - アナムールギリシャリクガメ
→最大甲長26㎝ - アンタキヤギリシャリクガメ
→最大甲長16㎝ - アルメニアギリシャリクガメ
→最大甲長23㎝ - カスピギリシャリクガメ
→最大甲長27㎝ - キレナイカギリシャリクガメ
→最大甲長20㎝ - レバントギリシャリクガメ
→最大甲長25㎝ - コーカサスギリシャリクガメ
→最大甲長25㎝ - ランバートギリシャリクガメ
→最大甲長21㎝ - モロッコギリシャリクガメ
→最大甲長24㎝ - チュニジアギリシャリクガメ
→最大甲長18㎝ - ニコルスキーギリシャリクガメ
→最大甲長30㎝ - ダゲスタンギリシャリクガメ
→最大甲長25㎝ - ザグロスギリシャリクガメ
→最大甲長26㎝ - スースギリシャリクガメ
→最大甲長25㎝ - アラブギリシャリクガメ
→最大甲長25㎝ - イランギリシャリクガメ
→最大甲長27㎝
フチゾリリクガメの大きさ

フチゾリリクガメの最大甲長は39㎝です。

チチュウカイリクガメ属の中では最大種です。

39㎝って大きいですよね。

平均は30〜35㎝で、飼いごたえのあるサイズですね。
マルギナータリクガメと呼ばれることもあります。
エジプトリクガメの大きさ

エジプトリクガメの最大甲長は13㎝です。

チチュウカイリクガメ属では一番小さく、平均では10㎝前後です。
流通量の少ない、希少なリクガメです。
リクガメの大きさによるケージサイズの目安とオススメ

リクガメは運動量が多く、飼育環境は広くする必要があります。

スピードは無いんだけど、動き回るんだ。

そうですよね。
どのくらいの大きさのケージがいいか?、悩むんですよね。

ということで、ここではリクガメの大きさ別のケージサイズについて解説します。
甲長20㎝までのリクガメのケージ
甲長20㎝満たないリクガメは、横幅60㎝サイズのケージを選びます。

最大甲長20㎝までのリクガメなら、それで終生飼育できるんですね。

20㎝未満サイズでも運動量豊富なら、ワンサイズUPを考えて下さい。
>>甲長20㎝未満のリクガメにオススメケージはコチラ
甲長40㎝までのリクガメのケージ
甲長40㎝サイズのリクガメには、横幅90㎝サイズのケージを選びます。

多くの入門種はこのサイズですよね。

最初は小さくても、リクガメはすぐに大きくなります。
いずれ大きなケージが必要なので、揃えておいて損はありません。
>>甲長40㎝サイズのリクガメにオススメのケージはコチラ
甲長50㎝までのリクガメのケージ
甲長50㎝サイズのリクガメなら、横幅120㎝サイズのケージを選びます。

普通に売られているケージで、MAXサイズですよね。

そうですね。
これ以上の大きさは特注になりますね。
50㎝級の大型リクガメの室内飼育なら、この大きさのケージを覚悟しておきましょう。
>>甲長50㎝サイズのリクガメにオススメのケージはコチラ
甲長50㎝以上の超大型リクガメには…
50㎝以上の大きさのリクガメは、ケージで飼うという概念は通用しません。

大きさはもとより、運動量やパワーも桁違いです。

ケージ飼育なら潰す危険性もあるんですね。

一部屋つぶすくらいの覚悟での飼育や、屋外での飼育が適当となります。

相当な覚悟が必要な大きさってことだ。
まとめと関連
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>>甲長20㎝未満のリクガメにオススメケージはコチラ
>>甲長40㎝サイズのリクガメにオススメのケージはコチラ
>>甲長50㎝サイズのリクガメにオススメのケージはコチラ
▼くま村長のYouTubeコンテンツはコチラ▼
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