- アオダイショウの飼育環境ってどうすればいい?
- アオダイショウの餌の与えた方って?
- アオダイショウの冬と夏の温度対策を知りたい
私、くま村長。
主に野外採集の日本産の爬虫・両生類の飼育者です。
当ブログは、私の実際の飼育経験に基づいて爬虫・両生類の飼育についてまとめています。
アオダイショウは日本に生息するナミヘビで、ペットとしても人気の高いヘビです。
でもヘビの飼育って難しそう…
この記事では、アオダイショウの『飼育環境』『餌』『温度管理』について詳しく解説していきます。
アオダイショウ飼育のマニュアルを作成する意気込みです。
この記事では以下の点を詳しく解説していきます。
- 3つのケージ候補のメリット・デメリット
『プラケース』『水槽』『専用ケージ』 - 床材の候補2選
『ヤシガラ』『ペットシーツ』 - 【サイズ別】アオダイショウに与える冷凍マウス
- アオダイショウの温度管理
『パネルヒーター』『ヒーティングトップ』『温室』 - 注意が必要な夏場の高温対策
- 適切な湿度の保ち方
この記事を読むとアオダイショウを一年中、適切に飼育することができます。
読み進めて確認してみてね。
アオダイショウの飼育マニュアル【飼育環境を整える】
まずはアオダイショウの飼育環境を整えます。
『ケージ』と『床材』を考えます。
【アオダイショウの飼育】3つのケージのメリット・デメリット
アオダイショウの飼育ケージで重視すべきは、『脱走ができないこと』です。
僕たちの脱走能力をナメちゃいけないよ。
ほんの少しの隙間で出ていっちゃうんだ。
これらを留意しオススメのケージを3つ挙げ、そのメリット・デメリットを解説します。
【オススメのケージ】プラケース
☆☆メリット☆☆
- 蓋がしっかりついている
- 案外サイズが豊富
- コスパがいい
★★デメリット★★
- 長く使うと透明度が落ちてくる
- 暖房設備の設置に不向き
- アオダイショウが最大サイズになると少し小さい
まずはプラケース、使いやすいケージです。
フルアダルトのアオダイショウだと物足りないですが、それまではしっかり使えるケージです。
私たちは体長は長いけど、そんなに動かないからケージは小さめでいいの。
とぐろを巻いた3倍の大きさくらいの床面積があれば、十分な大きさです。
どのプラケースを使えばいいかなぁ…?
以下のサイズのプラケースなら、100㎝のアオダイショウまで使えます。
僕たちは立体行動もするから、ある程度の高さもあるといいよ。
それらを兼ね備えたプラケースってことですね。
【オススメのケージ】水槽
☆☆メリット☆☆
- 鑑賞性が高い
- サイズが豊富
- そこまでのコストをしない
★★デメリット★★
- 蓋の設置が困難
水槽を使うなら、60㎝のタイプを選びましょう。
その大きさで私たちなら生涯、使えるわ。
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問題は蓋
水槽の場合、蓋をどうするかが最大の問題があります。
ヘビ用の蓋ってないですもんねぇ
どんな物を選べばいいんですか?
オススメの蓋は『ハープネット』です。
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ただこれを置くだけでは、アオダイショウはすぐにどこか出かけてしまうでしょう。
僕たちのパワーをナメちゃいけないよ。
どうしよう…
ハープネットの上に重しを置く方法もありますが、これでは心許ないです。
私たちのパワーを舐めちゃいけないわ。
バンドで固定しています。
ここまでしてようやくアオダイショウのパワーに勝ることができます。
蓋って結構大変なんですね。
【オススメのケージ】爬虫類専用ケージ
☆☆メリット☆☆
- 脱走できない設備が完璧
- 暖房設備などが付けやすい
★★デメリット★★
- コストが高い
専用ケージというだけに、設備面では完璧ですね。
専用ケージには憧れもありますしね。
アオダイショウを長く飼育すると考えるなら、初期投資として導入してもいいでしょう。
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【アオダイショウの飼育】床材の候補2選
続いては床材です。
アオダイショウの床材を選ぶ時、考えるべき点は以下の2点です。
- メンテナンスがしやすいか?
- アオダイショウが落ち着ける環境か?
これを前提に、床材候補を2つ紹介します。
【オススメの床材】ヤシガラ
ヤシガラはヤシの木のチップです。
若干掃除がしにくいですが、アオダイショウが潜れて落ち着ける床材です。
自然を再現できるのもいいですね。
ヤシガラは土ではないので、燃えるゴミとして捨てれます。
それはいいですね。
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【オススメの床材】ペットシーツ
ペットシーツは何がいいって、圧倒的にメンテナンスが楽です。
汚れたら、交換すればいいだけですもんね。
アオダイショウは大人になると排泄量も多く、匂いもきついです。
僕たちをナメちゃいけないよ。
なので簡単に交換できるペットシーツは、使いやすくオススメです。
ペットシーツでアオダイショウが落ち着けるんですか?
これはシェルターを置くことで解決できます。
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アオダイショウの飼育マニュアル【餌】
アオダイショウの餌といえばマウスです。
これだけで終生飼育できる、アオダイショウにとっての万能の餌です。
しっかりマウスを食べさせてね。
マウスのサイズと目安
下に冷凍マウスのサイズと価格をまとめました。
☆冷凍マウス1匹の価格の目安☆※くま村長調べ
- ピンクマウスS 50円〜100円
- ピンクマウスL 100円〜130円
- ファジーマウス 130円〜150円
- ホッパーマウス 150円〜180円
- アダルトマウス 180円〜210円
- リタイアマウス 300円〜350円
- アダルトラット 600円〜700円
これ以外のサイズの冷凍マウスも販売されています。
※なんでもそうですが、まとめて購入すると安くなる傾向にあります
サイズも色々なんですね。
どのサイズのマウスを、どのサイズのアオダイショウに与えたらいいんですか?
目安としては、アオダイショウの胴の太さをマウスの太さとするといいでしょう。
思ったより大きなマウスでも簡単に食べちゃうよ。
具体的な目安を話していきましょう。
まず孵化したてのアオダイショウにはピンクマウスのSを与えます。
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50㎝のアオダイショウにはピンクマウスのLを与えます。
>>ピンクマウスのLはコチラがお得
90㎝サイズのアオダイショウにはファジーマウスを与えます。
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1mを超えてくるとアダルトマウスを与えます。
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150㎝オーバーのアオダイショウにはリタイアマウスを与えましょう。
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アオダイショウは拒食になりやすいって聞いたんですけど…
与える頻度などを含め、餌に関する悩みはたくさんあります。
そんな悩みを解消する記事もあるので、読んでみてください。
アオダイショウ飼育の温度・湿度管理
アオダイショウは日本の自然の下で生活しています。
ってことは、日本の気候に適応してるってことですよね。
ただ飼育下では、アオダイショウの適温や適切な湿度を保つのは難しいですよね。
温度や湿度が適切じゃないと、体調不良や拒食につながるわ。
ということで、それぞれの対策を考えていきましょう。
【アオダイショウの飼育】温度管理方法
まずはアオダイショウの飼育環境を、適温に管理する方法です。
色んな設備があるので、その中でも使いやすいものを紹介します。
アオダイショウの適温は25℃〜30℃です。
15度以下になると冬眠に入るんだけど、飼育下での冬眠は難しさがあり危険だよ。
【アオダイショウの温度対策】パネルヒーター
パネルヒーターは飼育環境の外部から、スポット的に暖める器具です。
下からお腹が暖まるから嬉しいよ。
スポット的に暖めるってどういうことなんですか?
パネルヒーターでは全体を暖めず、飼育環境の一部を暖めます。
そうしてくれると、僕たちが好きな温度を選べるんだ。
ということでパネルヒーターはベースの保温器具ではありません。
温度勾配をつけるために使用します。
選べるって大事ですもんね。
>>オススメのパネルヒーターはコチラから
【アオダイショウの温度対策】上部ヒーター
ベースとなる保温器具には上部ヒーターを使います。
ヒーティングトップがオススメです。
蓋の上に置くだけで、飼育環境を上から暖めます。
これとパネルヒーターを併用すると、快適に過ごせるわ。
>>ヒーティングトップはコチラから
【アオダイショウの温度対策】温室を作る
温度と湿度の両方を保つなら、温室がいいでしょう。
ビニールや断熱材などを使い、飼育環境を囲い込むような温室を作ります。
温室内部の保温は『パネルヒーター』や『ヒーティングトップ』を使うんですよね。
温度をキープしやすい温室は、厳しい冬を乗り切るのに便利です。
【注】夏場の高温対策4つ
冬場の保温対策も重要ですが、夏場の高温対策も重要です。
夏場は温度が上がりすぎるからね…
対策は風通しをよくすることです。
空気が循環する環境を作ることで、熱がこもらず高温を防げます。
そんな4つの対策を、まとめました。
☆夏場の高温対策①『サーキュレーター』☆
1つ目はサーキュレーターを使い、空気の循環を促します。
設置するだけでいいので簡単です。
結構効果があるので、一台はあっていいでしょう。
夏場も冬場も使えます。
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☆夏場の高温対策②『氷』☆
2つ目は氷を置くことです。
古典的なやり方ですが、効果があります。
サーキュレーターと併用し、冷たい空気を循環させましょう。
☆夏場の高温対策③『冷却ファン』☆
冷却ファンは飼育環境に、直接風を送り込みます。
風を水場に当てると気加熱が発生し、温度が下がります。
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☆夏場の高温対策④『冷房』☆
最後はエアコンで温度を調整するやり方です。
これが出来たら全ては解決ですね。
飼育頭数が多いなら、このやり方がコスパが良かったりします。
【アオダイショウの飼育】湿度管理方法
続いては湿度対策です。
アオダイショウは『湿度50%以上』をキープするようにします。
>>使いやすい温湿度計はコチラから
夏場は放っておいても高湿度ですが、問題は冬場です。
加温飼育でさらに湿度は下がります。
あんまり湿度が下がると、拒食の原因になるんだよ。
ということで、冬場の湿度を保つ方法を3つまとめました。
【湿度管理対策】こまめな霧吹き
湿度を保つ一番目の方法は、『霧吹き』です。
どういう状態にせよ、1日1回は飼育環境に霧吹きするようにしましょう。
その時に僕たちの状態をチェックしてね。
日々の管理の一部に『霧吹き』を組み込むといいんですね。
>>使いやすい霧吹きはコチラから
【湿度管理対策】床材に水苔を使う
湿度を保てる床材といえば『水苔』です。
水苔を水に浸してしっかり絞って使います。
これだけで、結構湿度を保つことができます。
あんまりべちょべちょにならないようにしてね。
冬場は水苔が乾燥するスピードも早いです。
これもこまめに霧吹きし、湿度を保ちます。
>>水苔は以下のものを使ってください
【湿度管理対策】温室
温度のところでも言いましたが、温室は湿度を保つにも適しています。
冬場の必須アイテムなんですね。
まとめと関連
☆この記事で話したこと☆
- アオダイショウの飼育ケージに求められることは『脱走ができない』こと
- 水槽は使いやすいが蓋の設置で悩む
- 床材はメンテナンス重視で選んだ方がいい
- 餌はアオダイショウの胴回りの大きさのものを与える
- 温度対策はベースとスポットで考える
- 低湿度は拒食につながる
- 冬場は温室で飼育すると、温度・湿度ともに解決する
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>>オススメの水槽はコチラから
>>水槽の蓋はコチラです
>>憧れの専用ケージはコチラから
>>ヤシガラを床材にするならコチラから
>>メンテが楽なのはペットシーツで決まり
☆★アオダイショウのサイズ別のオススメの冷凍マウス(目安)★☆
>>生まれたてのアオダイショウにはピンクマウスSを与えます
>>50㎝サイズのアオダイショウにはピンクマウスLを
>>90㎝サイズのアオダイショウにはファジーマウスがオススメ
>>100㎝以上のアオダイショウにはアダルトマウスを
>>150㎝サイズのアオダイショウにはリタイアマウスを
>>使いやすいパネルヒーターはコチラから
>>保温対策のベースとしてオススメのヒーティングトップはコチラから
>>夏冬両方で使えるサーキュレーターはコチラから
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>>この記事で紹介した水苔はコチラから
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