- アオダイショウの餌って何を与えたらいいの?
- アオダイショウの餌ってマウス以外に与えるものはあるの?
- 餌はどのくらいの量をどのくらいの間隔で与えたらいいの?
- アオダイショウが餌を食べない…どうしたら?
私、くま村長。
主に野外採集の日本産の爬虫・両生類の飼育者です。
当ブログは、私の実際の飼育経験に基づいて爬虫・両生類の飼育についてまとめています。
アオダイショウの飼育において、餌やりは最も重要です。
餌を食べるっとことは、飼育環境がいいってことでもあるんだぜ。
ということでこの記事は、アオダイショウの餌とその与え方にを全体的に解説していく取り組みになります。
この記事では、以下の5点を順番に解説していきます。
- アオダイショウの餌はマウスで決まり!手に入れ方と保管
- 与えるマウスのサイズと量を解説
- 餌の頻度とタイミングを解説
- アオダイショウの拒食について【考えられる原因と対策】
- マウス以外のアオダイショウの餌を解説
この記事を読めば、アオダイショウの餌に関する問題と悩みが解決します。
読み進めて確認してみてね。
【基本】アオダイショウの餌はマウス一択
自然界では様々な餌を食べるアオダイショウですが、飼育下ではマウスだけで終生飼育できます。
丸呑みすることで骨や内臓も一緒に食べれるマウスは、栄養的にも万能です。
そして大体のアオダイショウは、簡単にマウスに餌付きます。
ということで、完全食であるマウスの『手に入れ方と保管』『与えるサイズと量』『頻度とタイミング』を解説していきます。
まずはこの項目を押さえて下さい。
▼マウスに飛びつくアオダイショウ▼※音が出るので注意して下さい
マウスの手に入れ方と保管
マウスはヘビを中心とした爬虫類のポピュラーな餌です。
爬虫類を扱うペットショップなどでは、大体冷凍マウスを取り扱ってます。
今や餌用マウスは、簡単に手に入れることができるようになりました。
ちなみにマウスって、どのくらいの値段なんですか?
冷凍マウスのサイズ別価格をまとめます。
☆冷凍マウス1匹の価格の目安☆※くま村長調べ
- ピンクマウスS 50円〜100円
- ピンクマウスL 100円〜130円
- ファジーマウス 130円〜150円
- ホッパーマウス 150円〜180円
- アダルトマウス 180円〜210円
- リタイアマウス 300円〜350円
- アダルトラット 600円〜700円
これ以外のサイズの冷凍マウスも販売されています。
※なんでもそうですが、まとめて購入すると安くなる傾向にあります
冷凍マウス以外にも『活マウス』と呼ばれる生きているマウスも販売されています。
生き餌しか食べないヘビもいるので、そういった場合に必要となるマウスです。
値段は冷凍マウスより高めです。
活マウスを手に入れて、マウスを繁殖させる手もあります。
冷凍マウスの保管の仕方
冷凍マウスは大量に購入する方がコスパがいいですが、保管のためには冷凍庫が必要です。
でも自宅の冷蔵庫にマウスを入れるのはチョット…
その感覚は分かりますし、家族の了承を得れないこともあるでしょう。
その場合はコレ!↓
コレを手に入れてみましょう。
餌用の冷凍庫を持ってるとなれば、ヘビの飼育者としてはホンモノです。
ヘビを飼育していると、冷凍マウスのストックは必須です。
マウスをこまめに買いにいく手間と、大量に買い込むお得さを考えると、冷凍庫への投資は安いと考えられます。
アオダイショウに餌として与えるマウスのサイズ
餌のマウスのサイズは、どうしたらいいんですか?
アオダイショウは想像よりも大きなマウスを食べることができます。
目安としては『顔よりも少し大きいもの』を与えます。
アオダイショウの大きさ別のマウスサイズについて、下にまとめました。
卵から孵化したてのアオダイショウには、大事をとってピンクマウスSを与えましょう。
>>ピンクマウスSはコチラから
ピンクマウスLを食べるアオダイショウ。
アオダイショウのサイズは体長50センチ
>>ピンクマウスLはコチラから
ファジーマウスを食べるアオダイショウ。
アオダイショウのサイズは体長90センチ
>>ファジーマウスはコチラから
アダルトマウスを食べるアオダイショウ。
アオダイショウのサイズは体長130センチ
>>アダルトマウスはコチラから
リタイアマウスを食べるアオダイショウ。
アオダイショウのサイズは体長160センチ。
>>リタイアマウスはコチラから
アオダイショウに与えるマウスの量
一回の餌やりで何匹のマウスを与えたらいいんですか?
目安は1〜2匹です。
生体の様子をじっくり見ながら調整していくといいでしょう。
まずは2匹づつ与えてみて、様子を見ていくのがいいぜ。
まだ成長していない幼蛇のアオダイショウは、餌の量は少なくして餌の回数を上げる方がいいようです。
アオダイショウに餌を与える頻度とタイミング
アオダイショウにはどのくらいの頻度で餌を与えたらいいんですか?
これも個体によって違うのですが…
目安としては…
- 孵化したてのアオダイショウ
→2日おき - 50センチ〜100センチのアオダイショウ
→3日おき - 100センチ以上のアオダイショウ
→1週間に1回
成長に伴って、餌やりの間隔を長くするといいわ。
この目安をもとに、個体に合わせた餌やりのタイミングを見極めていくといいでしょう。
どのくらいの餌をいつ食べたか(食べなかったか)の記録につけいていくと、そのアオダイショウの傾向がわかってきます。
アオダイショウは餌を食べたら、上記のタイミングで糞をします。
糞をしたら次の餌のタイミングだと思ってもいいぜ。
普段はあまり動かないけど、お腹が空いてきたら動き回ったりもするわ。
詳しく観察していたら、アオダイショウのタイミングも分かってきます。
そうして最適解を導き出すのも、アオダイショウ飼育の楽しみでもあります。
アオダイショウは脱皮前になると、餌を食べなくなります。(食べる個体もいますが)
脱皮が終わると排泄も同時に行われ、腹を空かせて餌を食べやすくなります。
▼目が白濁し身体が黒ずむ、脱皮前のアオダイショウ▼
アオダイショウが餌を食べない…【拒食の対策】
アオダイショウの飼育は『拒食』との戦いでもあります。
アオダイショウの拒食は突如としてやってきます。
拒食にも当然、個体差があります。
拒食を繰り返す個体もいれば、餌喰いがよく拒食しない個体もいます。
俺たちは異常とも言える忍耐力があるぜ。
食べなくても変わることもなく平然としているのさ。
しかもそれが数ヶ月、長かったら半年以上続くこともあります。
飼ってる身からしたら、それは心配でならないですね。
どうして拒食って起こるんですか?
拒食の原因は様々であり、物言わないアオダイショウから理由を導き出すことは難しいです。
そんな中でも考えられる拒食の、原因と対策をお話ししていきます。
【拒食の原因と対策】温度
変温動物であるアオダイショウは温度が低い(もしくは高すぎる)と、餌を食べないです。
あまりにも温度が低くなったら冬眠状態に入るわ。
適温は何度くらいなんですか?
25℃〜28℃くらいです。
朝夜の温度が下がるのはいいですが、餌を与える時は適温がいいでしょう。
拒食になったら、アオダイショウにとって適切な温度なのかを考えてみましょう。
▼アオダイショウの温度管理の記事はコチラ▼
【拒食の原因と対策】湿度
我が村には湿度の下がる冬場の半年間、拒食をしていたアオダイショウがいます。
春になって湿度が上がり始めると、すぐに食べ始めました。
『湿度と拒食』の関係性は大きそうです。
湿度はどれくらいを保てばいいんですか?
50%以上ですね。
春から秋にかけては、普通にしていたらこの湿度が保てます。
問題は冬場の加温飼育です。
ただでさえ乾燥しているのに、加温することによってさらなる乾燥が引き起こされます。
どうしたらいいのかな…?
飼育環境の湿度を上げる対策をまとめてみました。
こまめな霧吹き
一番簡単なやり方は霧吹きです。
飼育環境に水分を飛ばすことで、湿度を上げます。
こまめにしてくれないと、冬場はすぐに乾燥しちゃうぜ。
>>霧吹きが必要ならコチラから
床材に水苔を敷く
水苔とは湿地に生育するコケの一種で、大量の水分を含むことができます。
園芸でもよく使いますよね。
水分を含んだ水苔を床材として敷くことで、飼育環境の湿度を上げることができます。
乾燥しやすい冬場だけ、床材を水苔に変えるやり方もあります。
>>水苔が必要ならコチラから
爬虫類専用のアイテムも!?
爬虫類専用の保湿アイテムもあります。
利点は手間いらずなのと、湿度勾配をつけれることです。
>>一度試してみて下さい
温室を作る
冬場は特に乾燥するものです。
アオダイショウを冬眠させずに加温飼育する場合、暖房器具によってさらに乾燥が進みます。
そんな時は温室を作るといいでしょう!
▼園芸用温室を利用した温室▼
温室内は熱と湿度が逃げにくくなります。
暖房器具の熱効率が上がり、湿度も保ちます。
アオダイショウ飼育の場合は、紫外線ライトや保温球などのライト関係は使いません。
温室飼育は非常にしやすいと言えます。
でも温室作るのって大変そう…
ここで紹介している温室は組み立てるだけで作れます。
価格もお手頃なので、揃えておいて損はないでしょう。
>>この記事で使っている温室はコチラ
【拒食の原因と対策】触りすぎ
あんまりかまわれすぎると、私たちは食べなくなっちゃうのよ。
触られたり見られたりするのは、アオダイショウにとってストレスです。
アオダイショウはストレスを感じると、食べなくなるという行動に出ます。
俺たちに触れるのは最低限にしておいてくれよな。
【拒食の原因と対策】隣の生物が気になる
隣がなんか動いてて気になるよ〜…
アオダイショウにストレスを与えるのは、人間だけではありません。
我が村のアオダイショウも、隣のボールパイソンが気になって餌を食べない時期がありました。
どうしたらいいんですか?
飼育環境に布などをかけて、周りからは見えない環境にするといいです。
こうしてくれると落ち着くわ。
餌のバリエーション
拒食の原因に『今、与えている餌を食べたくない』というものがあります。
自然ではいろんなものを食べてるからな。
ただマウスに餌付かないアオダイショウの長期飼育は、困難が伴います。
同じマウスでもピンクマウスには食いつくアオダイショウもいます。
ピンクマウスは毛が生えていないし、匂いも強いから食欲をそそるのよね。
マウスなら食べないけど、ラットなら食べるアオダイショウもいます。
好みは成長によって変わったりもするので、様々な角度から試してみるのも1つの手です。
ただそれでもマウス以外の餌が必要となる場合があります。
ということで次の項目では、そんな餌について考えていきましょう。
アオダイショウの餌【マウス以外】
アオダイショウは野生で、どんなものを食べているか?
これを考えていくことで、マウス以外の餌を見ていくことにしましょう。
小型哺乳類【マウス以外のアオダイショウの餌】
マウスの他にアオダイショウは野生で『モグラ』や『コウモリ』などを食べています。
これらの小型哺乳類は鳥獣保護法によって、捕獲を禁止されています。
餌として捕獲するのは当然法律違反です。
小型哺乳類を捕まえてはいけないなら、餌にはできないですね。
マウス以外の小型哺乳類なら、餌用のラットがいます。
ラットもポピュラーなヘビの餌ですね。
マウスはハツカネズミの改良種、ラットはドブネズミの改良種
マウスとラットは種類が違うので、マウスに餌付かないアオダイショウがラットには餌付くことがあります。
大きさも豊富なので、いい餌となります。
鳥類【マウス以外のアオダイショウの餌】
野生では『スズメ』や『つばめ』や『メジロ』などの、小さな鳥類も餌としています。
これらの鳥類も鳥獣保護法によって、捕獲を禁止されています。
自然で食べているからといって、捕獲し餌とするのは法律違反です。
餌用として売られている鳥としては、『うずら』や『ひよこ』などがあります。
どちらもマウスと比べて安価ですが、栄養バランスでマウスに及びません。
どうしても餌を食べない場合や、おやつ感覚で与えるならいいでしょう。
▼冷凍ひよこを食べるアオダイショウ▼
>>冷凍ヒヨコを試すならコチラから
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トカゲを中心とした爬虫類【マウス以外のアオダイショウの餌】
アオダイショウは生息圏内に存在する『ニホントカゲ』『カナヘビ』『ニホンヤモリ』なども捕食しています。
特に幼蛇の頃に食べるわ。
大人になっても食べなくは無いけど、大きさ的に物足りないもんな。
上にあげたトカゲ類を、採集して餌にすることは禁止されていません。
ただその労力を考えると、餌としては現実的ではありません。
カエル【マウス以外のアオダイショウの餌】
アオダイショウはカエルも食べます。
『ヘビに睨まれたカエル』って言葉がありますもんね。
自然下でも幼蛇の頃によく食べているわ。
カエルは嗜好性の高い餌なのですが、野生のカエルには寄生虫がたくさんついています。
さらにはカエルの中には皮膚に毒を持つものもいるので、餌としてはあまりオススメできません。
どうしてもカエルを食べさせたい場合は、冷凍にしてから解凍し与えるといいでしょう。
餌用のカエルも販売されています。
拒食に悩むヘビへはコチラを試してみて下さい。
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まとめと関連
☆この記事で話したこと☆
- アオダイショウの与えるマウスのサイズの目安
→孵化したてにはピンクマウスS
→50センチまでのアオダイショウにはピンクマウスL
→100センチまでのアオダイショウにはファジーマウス
→150センチまでのアオダイショウにはアダルトマウス
→150センチ以上のアオダイショウにはリタイアマウス - アオダイショウの餌を与える頻度
→孵化したては2日おき
→50センチ〜100センチには3日おき
→1メートル以上は1週間に1回 - アオダイショウの拒食の原因と対策
→温度が高すぎないか低すぎないか
→冬場の低湿度には注意が必要
→アオダイショウにストレスをかけないように
→ストレスは人間だけではない - アオダイショウのマウス以外の餌
→『うずら』『ひよこ』『トカゲ』『カエル』
→野生の餌は寄生虫に注意
>>ピンクマウスSはコチラから
>>ピンクマウスLはコチラから
>>ファジーマウスはコチラから
>>アダルトマウスはコチラから
>>リタイアマウスはコチラから
▼この記事で紹介した冷凍マウス以外の餌▼
>>冷凍ヒヨコはコチラから
>>冷凍ウズラはコチラから
>>冷凍カエルはコチラから
冷凍餌保管に餌用の冷凍庫を持っておいて損はない!
その場合はコレ!↓
▼この記事で紹介した湿度対策アイテム▼
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>>この記事で使っている温室はコチラ
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