
- ヤモリにはどんな餌を与えたらいいの?
- 虫以外のものでも食べるの?
- 餌を当てる時の注意点って?
- どれだけをどんなタイミングで与えるの?

私、くま村長。
主に野外採集の日本産の爬虫・両生類の飼育者です。
当ブログは、私の実際の飼育経験に基づいて爬虫・両生類の飼育についてまとめています。
餌やりは、生き物飼育のメインパートで一番の楽しみです。

自然下で様々な餌を食べるヤモリですが、飼育下ではその全てを再現できません。
この記事はそれでも『充実した餌ライフ』を、ヤモリに送ってもらう取り組みです。

餌の選択肢が広がるのは嬉しいな。
この記事では、以下の3つを詳しく解説していきます。
- ヤモリに与えるオススメの餌5選
→『レッドローチ』『コオロギ(イエコ)』『ミルワーム』『ワラジムシ』『人工飼料』 - 【重要】栄養添加(ダスティング)のやり方と注意点
→『オススメの添加剤』『注意点』『方法を画像で解説』 - ヤモリの餌の与え方
→知っておきたい『量』と『頻度』

この記事を読めば、ヤモリの餌と与え方が完全に理解できます。

読み進めて確認してみてね。
ヤモリの餌はこれで決まり!【オススメの餌5つ】

自然下のヤモリは『蛾』『ハエ』『クモ』『ゴキブリ』『アリやシロアリ』『ワラジムシ』などを食べています。

民家の近くにいるので、私たちの暮らしの周りにいるような生物を食べてるんですね。
ただ飼育下では自然下ほど、豊富な餌を与えられません。

そうですよね。
用意できる餌を知っておきたいな。
それでは、飼育下で与えやすい5つの餌を紹介していきます。
【ヤモリにオススメの餌】レッドローチ(ゴキブリ)

まず、ヤモリはゴキブリが大好物です。
家周りの害虫であるゴキブリやシロアリを食べるので、『家守(ヤモリ)』と呼ばれるようになりました。(※諸説あり)

自然下でもゴキブリを食べてるので、好物で間違いありません。
家にいるゴキブリは有害物質が付着している可能性があり、与えるのはオススメしません。

ペットショップで売られている『レッドローチ』がオススメです。

餌用だから、清潔なんですよね。

レッドローチは素早いから、私たちの本能を刺激するの。

さらにレッドローチはサイズが豊富で、子供から大人まで対応できます。

最終的にはレッドローチのMサイズを食べるよ。

問題はゴキブリを用意・ストックする覚悟ですね。

確かにゴキブリだからなぁ。

レッドローチは見た目はゴキブリそのものですが、ガラスなどの壁は登れず鳴きません。
餌としては結構重要なことなんですよね。
>>レッドローチはヤモリが大人ならMサイズがオススメ
【ヤモリにオススメの餌】ヨーロッパイエコオロギ

ヨーロッパイエコオロギ(イエコ)は、爬虫類のスタンダードな餌です。

レッドローチと比べて、安価で手に入れやすいのが特徴です。

ぴょんぴょん飛び回るイエコも好物なのよね。

問題点は、成長したら鳴くことです。
ずっと鳴いています。
更には跳躍力があり、脱走しやすいことですね。

扱いが難しいんですね。

鳴くまでに成長したイエコは、大きくて食べられないの。
小さめを準備しておくといいよ。
>>イエコはSサイズを用意しているといいでしょう
【ヤモリにオススメの餌】ミルワーム

ミルワームとはゴミムシダマシの幼虫で、爬虫両生類、鳥類、魚類の餌としてスタンダード

鳴いたり、逃げたりしないのでストックが楽です。
放っておいても、餌になるのを待ってくれるんですよね。

いい餌なんですね。

ただ、栄養バランスが悪くこれだけ与えるのは危険です。
後述する栄養添加が必須で、おやつ感覚で与えるといいでしょう。

餌切れ対策に持っておいたらいいわ。
>>とにかくあったらいいミルワームはコチラから
【ヤモリにオススメの餌】ワラジムシ

ワラジムシもヤモリが自然で食べている餌です。

ミルワームと同様に管理が楽です。
動くカルシウムと言われるほど、カルシウムが豊富です。
これもおやつ感覚でストックし、与えるといいでしょう。

カルシウムは大事だからね。
>>ワラジムシはコチラから
【虫以外で代用するなら】人口餌(レオパゲル)


ヤモリって人口餌を食べるんですか?

可能性は、50%ですね。

私たちは警戒心が強いからね。
そんなに簡単には食べないわ。

ただ食べたら、コストを下げることができます。
チャレンジして損はありません。

どうやって与えるんですか?

方法は2つです。
『ピンセットで与える』か『置き餌で与える』かですね。

警戒心の強いヤモリにピンセットで与えるのは難しいですが、慣れると食べるようになることがあります。

ピンセットで与えれたら、必要分だけで済むからいいですね。

餌皿を用意して、そこに置いておくやり方です。

最初に写真に撮っておいて、食べるかを確認します。
レオパゲルに慣れさせるのにいいですね。

これで食べてくれたら、ピンセットでチャレンジしてみよう。
>>レオパゲルはコチラから
ヤモリの餌にはカルシウムのダスティング(栄養添加)が必須

自然ほど豊富な餌がない飼育下において、餌への栄養添加は爬虫類飼育のスタンダードです。

その主な方法は、餌にカルシウム剤を振りかけることです。
これを『ダスティング』といいます。

ヤモリへのダスティングには注意点があります。

リンとビタミンD3が入ってないものを、選んで下さい。

どうして?

まずリンですが、過剰摂取はカルシウムの吸収を阻害し、悪影響を及ぼします。
リンは餌の中から摂取でき、わざわざ添加する必要はありません。
市販されている栄養添加剤は、リンが含まれないものが大半です。

知っておくと万が一を防げるので、押さえておきましょう。

なるほど、ビタミンD3は何がダメなの?

ビタミンD3は、カルシウムを体内に取り入れるために必要です。
ただ過剰摂取はカルシウムの沈殿、石灰化を引き起こします。

なるほど…。
必要だけど、取り過ぎはダメなんですね。
夜行性のヤモリは、ビタミンD3をそれほど必要としません。

基本的に餌からの摂取でまかなえます。

でもビタミンD3入りの栄養添加剤って、よくありますよね?
どういうことなんだろ…
☆ビタミンD3入りの栄養添加剤の使い方☆
昼行性の爬虫類はビタミンD3の必要量が多いです(ヘビなど一部を除く)。

太陽の光(紫外線)を浴びると、ビタミンD3は体内に生成されます。

だからあんなに日光浴してるんですね。

昼行性の爬虫類の場合、室内飼育ではビタミンD3は不足します。
そのため、ビタミンD3を含む栄養剤があるんですね。

なるほどね。
で、ヤモリにはどんなものを添加したらいいの?

オススメはマルベリーカルシウムです。


マルベリーカルシウムは、リンとビタミンD3が入っていません。
加えて『ビタミンE』『亜鉛』『鉄分』『マグネシウム』『食物繊維』などの栄養素を含みます。
☆それぞれの栄養素の効果☆
- ビタミンE
→血行促進作用(血管保護作用)がある - 亜鉛
→年齢と共に減少する成長・神経系統の機能、免疫系統の反応にとって不可欠な栄養素 - 鉄分
→全身に酸素を運搬する働きを助ける - マグネシウム
→カルシウムと共に骨などの発育・形成に役立つ - 食物繊維
→人間同様、消化を助け、腸を活発化させる

これなら安心ね。

不要な成分が無く、必要な栄養素があるってことですね。
安心だ。

まとめると、飼育下の餌では栄養不足になるので添加は必須。
ただ、ヤモリにあったものを選ぶ必要がある、ってことですね。
>>マルベリーカルシウムはコチラから
価格もお手頃で、一袋あれば1年以上は持ちます。
ダスティングの方法

ダスティングって、どうするんですか?

やり方はとっても簡単です。
手順を画像で解説します。





カルシウム剤は少量でもちゃんとまぶされます。
使いすぎないようにしましょう。
ヤモリの餌【頻度と量】


餌はどれくらいの頻度で与えたらいいのかなぁ?
あとは、1回にどれだけ与えるかも知りたい。

まず頻度ですが、3日1回くらいのペースがいいでしょう。
(水やりは毎日、行って下さい。)

幼体のうちは成長促進のため、毎日与えてね。
ヤモリは孵化後、約半年で体長が10㎝になります。
ここからを成体と捉えて下さい。

続いては量、1回にレッドローチなら2〜3匹ほど与えます。
生き餌(特にコオロギ)はそのままだと、攻撃する可能性もあるので、一晩で食べないなら撤去します。
まとめと関連
☆この記事で話したこと☆
- レッドローチはヤモリの好物であり使いやすい
- コオロギはストックが大変
- ミルワームは非常食としてストック
- ワラジムシはカルシウム豊富なので定期的に与える
- レオパゲルは食べてもらえるようにチャレンジしてみて
- 餌やりは3日に1回、ローチ3匹くらい
- 幼体の内は毎日、餌を与える
>>レッドローチはMサイズを選びます
>>イエコはSサイズを選ぶといい
>>とりあえずストックしておきたいミルワームはコチラから
>>ストックしやすいワラジムシはコチラから
>>レオパゲルにチャレンジしてみて
>>ダスティングのカルシウム剤はコチラがオススメ
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