
- アカハライモリって毒を持ってるの?
- アカハライモリの毒って何?
- アカハライモリを触ってしまったらどうしたらいいの?

私、くま村長。
主に野外採集の日本産の爬虫・両生類の飼育者です。
当ブログは、私の実際の飼育経験に基づいて爬虫・両生類の飼育についてまとめています。
アカハライモリは有毒です。

そうなんですよね。
どんな毒なのかなぁ?

ということでこの記事では、アカハライモリの毒について詳しく解説します。
アカハライモリの生態を詳しく知り、安心・安全に飼育をしてもらう取り組みです。
この記事では、以下の3点を詳しく解説します。
- アカハライモリの毒『テトロドトキシン』がいかに危険か!?
- アカハライモリの毒性について
- アカハライモリの警戒色について

この記事を読むことでアカハライモリの生態や、取り扱い方が分かります。

読み進めて確認してみてね。
アカハライモリの毒ってどんなもの?

アカハライモリは『テトロドトキシン』という神経毒を持っています。

その毒の解説と、アカハライモリとの関係性について考えていきます。
テトロドトキシンってどんな毒?
テトロドトキシンとは猛毒の神経毒で、フグの毒として有名です。


経口摂取、つまり食べちゃうことで身体に入ります。

フグを食べて中毒になりますもんね。
命を落とす人もいるし…

テトロドトキシンの致死量は1〜2mg、熱に強く300℃以上でも分解されません。
青酸カリの約850倍の強さがあります。

熱しても無駄ってことか。
こわ〜。

以下に中毒症状をまとめます。
- 摂食後、20分から数時間で症状が表れる
- 指先や口、舌などが痺れ歩行困難となる
- 運動麻痺が進行し、嘔吐、言語障害、呼吸困難に陥る
- 全身が麻痺し、呼吸困難、血圧降下が進行する
- 意識が無くなり、呼吸が停止し死亡する
テトロドトキシンは代謝によって無毒化し排出されます。
麻痺症状が出たら人工呼吸で呼吸のサポートし、毒が排出されるまで続ければ、助かる可能性があります。

何にしても危険な毒ですね。
アカハライモリのテトロドトキシン

アカハライモリも皮膚や卵などにテトロドトキシンを持ちますが、フグと比較すると微量です。

死亡例はないよ。

かつて『イモリの黒焼き』が、精力剤とされていたことがあります。

食べてたってことなんだ。
てことは、それほど毒は強くないってことか。
だからと言って食べようとは。

そもそもアカハライモリ自体は毒を持つわけでなく、食べ物から毒素を得ていると考えられています。

だから飼育個体は野生個体より、毒性が少ないんだよ。

自然の中のどこかで毒素を摂取しているのかぁ。
なんか不思議ですね。
卵にも毒素があり、親子で引き継いでいるとも考えられています。

まとめると、アカハライモリはテトロドトキシンという猛毒があるが、量が少ないので命に関わることはほぼない、ってことですね。

それでも猛毒だからね。
あんまり触らない方がいいよ。

触った手で、目などの粘膜系には触れないようにしましょう。
アカハライモリに触れたら、石鹸を使って手を洗うことを徹底して下さい。
アカハライモリのお腹の警戒色


アカハライモリのお腹がこれでもかってくらい赤いのは、毒があることを示す警戒色です。

毒があるよ〜!触らないで〜!って、身体全体で表現しているんだ。

毒で攻撃するわけでなく、とにかく毒を持っていると主張してるんですね。

そうですね。
食べられたらアカハライモリも終わりなので、必死の主張ということですね。
まとめと関連
☆この記事で話したこと☆
- アカハライモリはテトロドトキシンという猛毒を持っている
- テトロドトキシンは神経毒で、身体の機能が麻痺させる
- アカハライモリの毒は微量で、死亡例などはない
- 自然のどこかで摂取していて、飼育個体は毒が少ない
- アカハライモリを触った後は、粘膜系には触れずに手を洗う
- アカハライモリは毒を持っていることをお腹の赤さで主張している
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