
- リクガメって温浴させた方がいいの?
- 温浴の温度と時間って?
- 毎日するのがいいの?

私、くま村長。
主に野外採集の日本産の爬虫・両生類の飼育者です。
当ブログは、私の実際の飼育経験に基づいて爬虫・両生類の飼育についてまとめています。
メリットの多い温浴ですが、その逆のデメリットもあります。

そうなんだ。
それは知っておかないとですね。

この記事では『温浴のメリットとデメリット』を明らかにしながら、そのやり方についても細かく解説します。
リクガメを、健康に飼育してもらうための取り組みです。
この記事では、
- 温浴をさせるメリット3つ
『体温調整』『脱水症状改善』『清潔』 - 温浴のデメリット
『餌の未消化』 - 温浴のやり方
『温度』『水深』『時間』『頻度』
この記事を読むことで、リクガメの温浴に関することが全てわかります。

温浴をさせるための、安心材料になります。

読み進めて確認してみてね。
リクガメの温浴のやり方【メリットとデメリット】

まずは温浴のメリットとデメリットを解説します。

重要ですよね。

メリットの1つ目です。
温浴によってリクガメの体温が上がり、餌喰いが良くなります。

僕達は変温動物だからね。
体温は環境によって左右されるんだ。

温浴で温まったリクガメは、餌をもりもり食べてくれるでしょう。
温浴しなくても、バスキングスポットを作ってリクガメの体温を上げることもできます。

メリットの2つ目は、『脱水症状の改善』です。

温浴中はたくさん水を飲むんだ。
水分補給には、もってこいなんだよ。

脱水症状はリクガメの状態を悪くし、腎不全のリスクを高めます。
更に脱水によって尿量も減り、結石のリスクも高めます。

確かに水分不足は結石につながりますもんね。
リクガメは通常、餌から水分を吸収します。
適切な餌を十分に与えていれば、脱水症状にはなりません。

メリットの3つ目は、身体を清潔に保てることです。

僕達は糞を踏んじゃったりするからね。
温浴で洗い流すこともできるんだ。

不衛生は様々な問題を引き起こします。
清潔であることは、健康飼育の基本なんですね。
温浴に頼らずとも、リクガメの衛生を保つことはできます。
特に腹甲や甲羅以外の場所が汚れやすいので、メンテして下さい。
続いて、デメリットです。

リクガメは温浴をすると、身体の水分量が多くなり排泄をします。

確かに温浴したら、いっぱいうんちしますよね。
それっていいってことじゃないの?


便秘の改善にもなるのですが、腸内の未消化の物も温浴によって排泄されるんですよね。

そうなんだ、
排泄が促されて、みんな出ちゃうって感じか。

食べたものが排泄されるまで、およそ1週間と言われます。
それを先行して出しちゃうので、栄養分が入らない問題が出てくるんですよね。

なるほどねぇ。

ただ餌は毎日、食べるからね。
全てが出ちゃうわけじゃないんだよ。

温浴にはメリットもたくさんありましたよね。
まとめると、『温浴はするべきだが毎日ではない』ということです。

そういうことか。

これらのことを前提に、温浴のやり方を解説していきましょう。
リクガメの温浴のやり方【温度・水深・時間・頻度】

温浴のやり方で押さえたいポイントは、4つです。

順番に解説していきます。
【リクガメの温浴のやり方】温度

まずは水温ですが、35℃〜40℃に設定します。

どうしてその温度なんですか?

飼育環境にバスキングスポットを作る時の、温度設定と同じです。
代謝促進の適温なんですね。
バスキングスポットとは、飼育環境内の温度が高くなるポイントです。
リクガメが温度を選べることで、代謝が高まったり身体を休めたりします。

水温は下がっていくので、環境に合わせて変えます。
夏場なら35℃、冬場なら40℃で始める、といった感じにして下さい。
【リクガメの音用のやり方】水深

続いて水深です。

深すぎると溺れちゃうかも…

そうですよね。
どれくらいにしたらいいんだろう。

背甲の頭側の縁の深さなら、首を伸ばしたら頭が水面から出ます。
これを基準として下さい。

【リクガメの温浴のやり方】時間

温浴の時間ですが、10分として下さい。

体温の上昇と水を飲むことを主眼に考えたら、この時間で十分です。
長時間の温浴は、冷えて体温が下がったり、余計な排泄をしてしまったりします。
【リクガメの温浴のやり方】頻度

温浴は、1週間に1回を目安に行うようにします。

デメリットの所でもありましたが、未消化の排泄が多くなるのは良くありません。
便秘気味などの事情がない限りは、この頻度で行うのが安全でリクガメのためです。

理解すると確かにそうですよね。
まとめと関連
☆この記事で話したこと☆
- 温浴には体温を上昇させるメリットがある
- 温浴は脱水症状からリクガメを守る
- 温浴をすることでリクガメが清潔に保てる
- 温浴のしすぎは、未消化を排出させてしまう
- 温浴は35〜40℃で行う
- 温浴は背甲の頭側の縁の水深で行う
- 温浴時間は10分で十分
- 温浴は1週間に1回を目安に行う
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