- ワラジムシの餌としてのメリットって?
- ワラジムシってどうやってストック(管理)すればいいの?
- ワラジムシを増やしたい
私、くま村長。
主に野外採集の日本産の爬虫・両生類の飼育者です。
当ブログは、私の実際の飼育経験に基づいて爬虫・両生類の飼育についてまとめています。
ワラジムシは爬虫・両生類にとって非常にいい餌です。
具体的に、どんなところがいいんですか?
☆ワラジムシが餌として優秀な要素☆
- 飼育下で不足しがちなカルシウムが豊富
- サイズが豊富で、特に小さな個体に使いやすい
- 飼育・繁殖が簡単なので増やせると経済的
ということでこの記事では、餌としてのワラジムシの可能性と管理方法を徹底的に解説していく取り組みです。
この記事では、以下の3つの項目について解説していきます。
- ワラジムシの餌としての魅力を解説
『豊富なカルシウム』『豊富なサイズ』『ストックの簡単さ』 - ワラジムシの飼育環境
『コバエが湧かないケース』『床材は腐葉土』 - ワラジムシの飼育方法
『餌は2〜3日に1回』『霧吹きは全体にしない』
この記事を読むことで、ワラジムシの飼育方法を知ることができます。
餌の管理ができるようになると、爬虫・両生類飼育のレベルが上がり、経済的な負担も軽くなります。
読み進めて確認してみてね。
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ワラジムシの餌としての魅力【小さな爬虫・両生類にとっていい餌】
まずは冒頭にお話した、ワラジムシの餌としての魅力を詳しく解説していきます。
ワラジムシはカルシウムが豊富
ワラジムシは甲殻類で、節足動物の一種です。
エビやカニの仲間ってことですね。
そうなんです。
ワラジムシの外皮はカルシウムふんだんの甲殻で、エビやカニほど硬くはありません。
つまり食べやすいってことですね。
爬虫・両生類飼育の分野では『動くカルシウム』と呼ばれ、不足しがちなカルシウムを補う餌として重宝されています。
ワラジムシはノソノソとした動きが魅力的で、特にカエル類にとって嗜好性の高い生き物です。
そんな意味でも優秀な餌だと言えます。
ワラジムシはサイズが豊富
上の写真を見て下さい。
丸で囲んでいるのがワラジムシの幼体です。
左にいるのが成体で大きさは1センチほど、それと比べて幼体は1ミリほどの大きさしかありません。
この極小のサイズが、餌としていろんなところで活躍します。
- 上陸したてのカエルの餌として役に立つ
- 数センチくらいの小さなトカゲの幼体の餌として使える
そして大きくなっても手頃なサイズなのよ。
このサイズ感がワラジムシの餌としての使いやすさにもなっています。
飼育・繁殖が簡単
さらにワラジムシのいいところは、『飼育の簡単さ』です。
ほとんどほったらかしでも、生きながらえ繁殖します。
でもちゃんとお世話してね。
ワラジムシを上手に飼育し繁殖の流れを作れたら、餌のコストを減らしてくれるんですよね。
それってありがたい。
そんなワラジムシの飼育・繁殖方法を次に解説していきます。
ワラジムシの飼育環境の作り方
まずはワラジムシの飼育環境の作り方です。
飼育環境をちゃんと作ることが繁殖につながるよ。
飼育ケース【コバエの発生を防ぐのが一番】
まずは飼育ケースを選びます。
どんなものを選べばいいんですか?
一番のポイントはコバエ対策です。
ワラジムシの飼育はよくコバエが湧くので、コバエが侵入できないケースを選ぶことをオススメします。
確かにコバエが湧くのは嫌ですもんね…
コバエが侵入できないケースとは?
色々試しましたが、下のプラケースが最適です。
これ一択と言ってもいいでしょう。
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大きさは小サイズでいいんですか?
私たちを繁殖させるには、過密飼育がポイントなの。
つまり小さな容器でたくさん飼うのがポイントだということです。
床材【腐葉土がオススメ】
床材は腐葉土がオススメです。
腐葉土とは、落ち葉がミミズや微生物によって分解・発酵されて土状になったもの。
我々の住処兼食物になるんだよ。
自然にある落ち葉などがいいって聞いたんですけど…?
採取した落ち葉には、様々な虫や微生物がいます。
煮沸消毒するならいいですが、そのまま使うのは避けて下さい。
ということで市販されている腐葉土が一番使いやすいでしょう。
量はいらないので、下記のものを使って下さい。
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ワラジムシの飼育方法
ワラジムシはどうやって飼育していけばいいんですか?
ポイントは2点『餌』と『水分』です。
これさえちゃんとしておけば、ワラジムシの飼育は問題ありません。
詳しく解説していきます。
餌と餌皿
床材が腐葉土なら、我々はそれを食べているよ。
そんなワラジムシに動物性の餌を与えると、繁殖力が上がると言われています。
☆ワラジムシに与える動物性の餌☆
赤虫 観賞魚の餌
オススメの餌は市販されている魚の餌です。
特に乾燥飼料は長期ストックに向いているのでオススメです。
テトラフィンを一つ買えば、相当期間使えます。
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餌が腐葉土と混ざると腐り、カビやコバエの発生原因になります。
なので餌皿を用意するといいでしょう。
餌皿は背の低いものならなんでもいいです。
ペットボトルのキャップを使ってもいいでしょう。
餌の交換
餌は2〜3日に1回、交換します。
ここはほったらかしじゃダメだよ。
これを繰り返すことで、適切な餌の量がわかります。
霧吹き
同じく2〜3日に1回、霧吹きをします。
その時のポイントは『全体的を湿らすではなく、一部(半分)を湿らす』です。
我々は乾燥しているところも好きなの。
水分過多になるとやはりカビやコバエの原因になります。
まとめと関連
上記のように適切に飼育していたら、ワラジムシは繁殖していきます。
たくさん小さなワラジムシがいるのが観察できるよ。
繁殖の波に乗れたら、大人のワラジムシから餌にしていくといいでしょう。
☆この記事で話したこと☆
- ワラジムシはカルシウムが豊富で、サイズも豊富ないい餌
- ワラジムシは飼育・繁殖が簡単
- ケースはコバエが湧かないものを
- 床材は腐葉土を使う
- 過密飼育が繁殖のポイント
- 動物性の餌を与え、2〜3日で交換する
- 霧吹きは全体ではなく一部にする
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コメント
はじめまして。ぼくは小学校3年生の男子です。
ニホントカゲはワラジムシを食べるそうですが、だんごむしも食べるのですか?
ご質問、ありがとうございます。
ニホントカゲの生息圏内にダンゴムシはいるので、自然ではダンゴムシを食べていると思われます。
ただ、ダンゴムシはワラジムシにと比べて外皮が硬いので、小さなニホントガゲには食べにくい餌かもしれません。