
- リクガメにはどんな床材を使ったらいいの?
- リクガメの生態別に合わせた床材って?
- 日々のメンテナンスを楽にしたい

私、くま村長。
主に野外採集の日本産の爬虫・両生類の飼育者です。
当ブログは、私の実際の飼育経験に基づいて爬虫・両生類の飼育についてまとめています。
リクガメは地を這う生き物なので、床材選びは重要です。

床材は潜るし、環境を左右するしね。

この記事は、そんなリクガメの床材選びの最適解を導き出す取り組みです。
どんな床材を使えばいいか、とその使い方と注意点を解説していきます。
この記事では、以下の大きな3点について解説します。
- リクガメにオススメの床材5選
『ハスクチップ』『パームマット』『ウォールナッツサンド』『赤玉土』『人工芝』 - リクガメにNGな床材
- 床材の使い方と注意点
『厚み』『メンテナンス』『総取り替え』
この記事を読めばリクガメの床材選びと、日々の向き合い方が分かります。

読み進めて確認してみてね。
リクガメの床材オススメ5選【種類別に使うべき床材】

リクガメには乾燥を好むもの、多湿を好むものがいます。

それぞれのタイプに最適で使いやすい床材を、5つ紹介します。
【リクガメの床材】ヤシガラ系
ヤシガラはココナッツの殻を細かく砕いた床材で、リクガメ飼育によく使われます。

保湿性に優れ、天然素材なので安心です。

コスパよく、燃えるゴミで処分できるってのもいいですよね。
土は燃えるゴミでは捨てれませんが、ヤシガラは植物の殻なので捨てれます。

デメリットは、ダニやカビが発生しやすいことですね。

こまめな管理が必要ってことだ。

ヤシガラは目の細かさで性質が異なります。
オススメの2つを紹介します。
【リクガメの床材】ハスクチップ

ハスクチップはヤシガラの目が荒いパターンの床材です。

通気性が良く、やや乾燥した環境を好むリクガメに向いています。
ハスクチップが向いているリクガメ(湿度中間系)
- ギリシャリクガメ
- ヘルマンリクガメ
- ケヅメリクガメ
- フチゾリリクガメ(マルギナータリクガメ)

リクガメ飼育の定番の床材ですね。
どんなタイプのリクガメにも使えるって感じかな。
>>ハスクチップを選ぶならコチラから
60センチ水槽サイズなら、10Lあれば十分です。
【リクガメの床材】パームマット

ヤシガラをさらに細かく砕いたのがパームマットです。

土っぽいイメージになりますよね。

ふわふわして潜りやすく、ヤシガラより保湿性が高いので、高湿度を好むリクガメに向いています。
パームマットが向いているリクガメ(高湿度系)
- インドホシガメ
- アカアシガメ
- エロンガータリクガメ
- ベルセオレガメ
- セマルムツアシガメ
- アルダブラゾウガメ
- キアシガメ

高湿度になる為、ダニが湧きやすいです。
乾燥するとホコリっぽくなります。
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【リクガメの床材】ウォールナッツサンド

ウォールナッツサンドはくるみを細かく砕いた床材で、乾燥環境を作るのに適しています。

砂漠っぽい見た目ですもんね。

消臭力があり、軽く扱いやすいのも魅了です。
ウォールナッツサンドが向いているリクガメ(乾燥系)
- ヒョウモンガメ
- パンケーキリクガメ
- チャコリクガメ
- ヨツユビリクガメ(ロシアリクガメ)
- ホウシャガメ
- エジプトリクガメ
※乾燥を好むリクガメでも、幼体時はやや湿度高めで飼育します

小さい粒なので誤飲しやすいので注意します。
どんな床材でもそうですが、大きめの餌皿を使い餌と床材が触れないようにしましょう。

多少の誤飲は問題ないけど、あまりにもなら考えてね。
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【リクガメの床材】赤玉土

赤田土は園芸用土の定番で、安価で手に入れやすい床材です。

粒が大きく、誤飲の心配が少ないです。
乾燥を好むリクガメに向いた床材です。

広い飼育環境なら、赤玉土が使いやすいですよね。
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【リクガメの床材】人工芝

人工芝は文字通り人工的に作られた芝で、リクガメの床材としても使われます。

一番のメリットは、丸洗いができるってことですね。

僕達は大量のフンですぐ汚すからね。

定期的に丸洗いすることで、長く使えますね。
尿酸などの付着は完全には取れないので、定期的な取り替えは必要です。

問題は潜れないことと、湿度維持の難しさです。
シェルターの設置や、環境内に湿度の高い場所を作るなどの工夫で使うといいでしょう。
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オススメできない床材

爬虫類飼育の床材は他にもありますが、リクガメ飼育には向いていなものあります。

理由と合わせて言及していきます。
★ペットシーツ★

取り替えが簡単で清潔さを保てるが、潜れないのと紙を食べてしまうと危険。
★アスペンマット★

アスペンは軽く、餌への付着や水入れに入りやすい。
★砂★

乾燥環境の再現に適しているが、誤飲が心配。
★チモシー★

餌として使うのがいい。
★砂利★

誤飲が危険なのと、掘りづらい。
床材の使い方と注意点


床材のオススメとNGがわかったところで、今度はその使い方と注意点を考えます。

それは大事ですよね。
【リクガメの床材の使い方】厚み
リクガメは掘る習性があり、潜れるように厚みを出して敷きます。

具体的には、どのくらいの厚みが必要なんですか?

以下に目安を示します。
大きさ30㎝以下のリクガメ=10㎝
大きさ30㎝以上のリクガメ=15㎝
リクガメの幼体=5㎝
※湿度を要求するリクガメは上記よりやや深めにする

個体差があるので、上記の厚みで敷いてみて調整していくようにします。
【リクガメの床材の使い方】メンテナンス
床材が汚れると、ダニやカビが発生することがあります。

『汚れ➕湿度』が発生要因だよ。
梅雨時期から夏場にかけてが要注意!

ダニ・カビは生体に悪影響を及ぼすので、床材のメンテナンスはルーティンワークに加えて下さい。

どういったメンテナンスをすればいいの?

まず大事なのは『食べ残しの撤去』です。
リクガメは食べ残しの散らかし歩き、床材を汚します。

早めに撤去が大切なんですね。

続いては『糞尿の撤去』です。
代謝の高いリクガメは、至る所にフンや尿酸を排出します。

見つけたらこまめに取り除かなきゃですね。

最後に『リクガメの身体を洗う』です。
リクガメは食べ残しや糞尿で自分の身体を汚します。

その汚れで床材を歩いて広げちゃうってことだ。

水分補給のためにも、定期的に身体を洗ってね。

メンテナンスをしていても、床材は時間と共に汚れていきます。
なので時には、床材の総取り替えをオススメします。
【リクガメの床材の使い方】交換頻度

どのくらいの頻度で取り替えたらいいんですか?

湿度系・乾燥系によっても違いますが、目安は2〜3ヶ月に1回のペースです。
ダニが発生したら、即座に総取り替えしましょう。

特に夏になる季節の変わり目は、床材を総取り替えしてから挑むようにしましょう。
まとめと関連
☆この記事で話したこと☆
- オススメの床材
→ハスクチップ…やや乾燥系
→パームマット…多湿系
→ウォールナッツサンド…乾燥系
→赤玉土・コスパがいい乾燥系
→人工芝…丸洗いができる - NGな床材
ペットシーツ・アスペン・砂・チモシー・砂利 - 床材の使い方
→リクガメの大きさで厚みを変える
→食べ残し・糞尿はこまめに撤去する
→2〜3ヶ月に1回は床材を総取り替えする
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>>多湿を環境にはパームマットがオススメ
>>乾燥系リクガメにはウォールナットサンドがオススメ
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