- アオダイショウの性格っておとなしいの?
- 飼ってるアオダイショウが攻撃的なんですが…?
- アオダイショウってハンドリングできるの?
私、くま村長。
主に野外採集の日本産の爬虫・両生類の飼育者です。
当ブログは、私の実際の飼育経験に基づいて爬虫・両生類の飼育についてまとめています。
アオダイショウはおとなしい性格って聞くんですけど、実際はどうなんですか?
アオダイショウにもそれぞれの個性のあるので、『個体によってその性格は違う』が答えです。
なのですが、私のこれまで飼育の経験から…
この記事では『アオダイショウはおとなしいというより臆病』という結論の元、それを検証していく試みです。
この記事では以下のことをお話しします。
- アオダイショウは臆病で警戒心が強い理由を解説
- アオダイショウを慣れさせる方法を解説
この記事を読めば、アオダイショウの性質について理解を深めることができます。
飼育のヒントになるので、最後まで読み進めてみて下さい。
【検証】アオダイショウはおとなしい性格なのか?
臆病とはどういうことなんですか?
臆病というのは『警戒心が強い』と言い換えることができます。
故に、アオダイショウは攻撃的になることがあります。
▼餌を威嚇噛みするアオダイショウ▼※音が出ます
この動画のアオダイショウは、餌への好奇心より警戒心が勝っていると言えます。
当然、餌に一目散に食いつく場合もあります。
ただこういった警戒心があるアオダイショウは、『おおらかな性格ではない』と言えます。
警戒心が出てるアオダイショウの前に、手を出すと噛み付く可能性があります。
大人のアオダイショウに噛まれたら、血が出るくらいの怪我をするぜ。
臆病なアオダイショウは、どんな特徴あるんですか?
考えていきましょう。
臆病なアオダイショウは、自ら攻撃してくることはない
警戒心を抱いたアオダイショウが起こす行動は、以下の2点です。
まずは隠れるために、逃走を試みるわ。
逃げきれないと判断したら、攻撃するしか無いんだぜ。
裏を返せば、アオダイショウから攻撃することはありません。
臆病ではありますが『好戦的ではない』のがアオダイショウです。
そこが『アオダイショウはおとなしいイメージ』に、なっているのかもしれません。
かしこいアオダイショウは覚えている
臆病さ(=警戒心の強さ)は、記憶力の良さにつながります。
怖かった記憶は忘れないものよ。
厳しい自然で生き抜いたアオダイショウは、より警戒心が強くなります。
人間に虐められた記憶があるなら、やっぱり人間には警戒心を向けるんだぜ。
このような特徴を前提に、アオダイショウを慣れさせるためにできることを考えていきましょう。
アオダイショウはハンドリングできるの?
アオダイショウはハンドリングできるようになるんですか?
冒頭でも言った通り、アオダイショウは臆病で警戒心が強いです。
ただ環境や飼育者に慣れると、ある程度おとなしくなることがあります。
身体に触られたり、持たれたりするのはどのみちストレスなんだけどね。
アオダイショウの為を思うと、ハンドリングはしない方がいいんですね。
ハンドリングは、アオダイショウを愛でるためだけではありません。
ハンドリングは、アオダイショウの体調管理において重要です。
アオダイショウを触れられることで、身体の異常を発見したり治療を施すことができるようになるからです。
アオダイショウを慣れさせるって大事なんですね。
そのためにどうしたらいいいか、考えていきましょう。
アオダイショウを飼育環境に慣れさせるため3つの方法
アオダイショウを飼育環境に慣れさせる『3つの方法』をまとめました。
ハンドリングができるまで慣れさせる為には、時間をかけることが必要です。
そうしても確実に慣れるとは言い切れません。
静かで落ち着ける飼育環境の維持
飼育が始まったら、できる限り放っておいてほしいわ。
アオダイショウは構われすぎると、落ち着かないものです。
特に飼いたては、最低限しか手を加えないようにしましょう。
飼育環境はあまり変えないように
アオダイショウは飼育環境が変わることに敏感です。
新しい場所では全てをチェックしないと気がすまないぜ。
▼新しい環境をチェックするアオダイショウの様子▼
頻繁な飼育環境の変更はアオダイショウのストレスとなるので、避けるようにしましょう。
シェルターを入れずに飼育する
アオダイショウの飼育では、シェルターを入れないことをオススメします。
そうなんだ⁉︎
落ち着かせるためにもシェルターはあった方がいいと思ってた。
シェルターを入れると、アオダイショウはそこに入り浸りになります。
『シェルターが無い方が人に慣れやすい』というのが、飼育者としての感想です。
アオダイショウが拒食し改善するとなると、飼育環境を変更が有効打になったりします。
その場合にシェルターを入れて見るのも一つの手になります。
繁殖個体のアオダイショウは慣れやすい
繁殖個体は『CB(Captive Bred)』と言い、自然で採集された野生個体は『WC(Wild Caught)』と言います。
アオダイショウに限らず、人の手で繁殖された個体は比較的慣れやすい傾向があります。
自然での危険な体験が無いっていうのもポイントね。
繁殖個体を手に入れるにはどうしたらいいんですか?
ペットショップ等で購入するか、自ら繁殖させるかがあります。
アオダイショウの繁殖個体は、ヘビの中では少ない方ですが、出回ってないわけではありません。
同じナミヘビのコーンスネークは繁殖個体の流通が確立されています。
やはり性格はおとなしい(おおらか)ので、飼育自体はアオダイショウより簡単でしょう。
まとめと関連
☆この記事で話したこと☆
- アオダイショウの性格は『臆病』
→自ら攻撃してくるようなタイプではないが、警戒心は強い - アオダイショウのハンドリングをするためには慣れさせる
①アオダイショウにむやみにかまわない
②飼育環境はあまり変えない
③シェルターは入れずに飼育する(場合によっては必要)
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