- アオダイショウの飼育の適温って?
- アオダイショウの温度管理ってどうしたらいい?
- オススメの保温アイテムを教えて
私、くま村長。
主に野外採集の日本産の爬虫・両生類の飼育者です。
当ブログは、私の実際の飼育経験に基づいて爬虫・両生類の飼育についてまとめています。
アオダイショウは日本のヘビなので、基本的に通年無加温で飼育ができます。
ただ飼育下の温度状況は自然とは違うので、温度管理が必要です。
この記事はアオダイショウの飼育温度の管理方法について、詳しく解説していく取り組みです。
この記事では以下のことを深掘りしていきます。
- 冬場の保温器具のオススメはコチラ
→『暖突』『パネルヒーター』『赤外線ライト』 - 夏場の高温対策
→夏場は屋外の方が涼しい!?
→『サーキュレーター』『冷却ファン』『氷』『エアコン』
この記事を読めば、飼育に重要な温度の問題は全部解決します。
読み進めて確認してみて下さい。
☆アオダイショウ飼育の適温(前提)☆
アオダイショウは25℃〜30℃が健康に生活できる適温です。
昼が高くて夜は低いっていう、1日での温度勾配をつけてくれると嬉しいわ。
温度管理を間違うと拒食につながるぜ。
アオダイショウの温度管理【冬場】
アオダイショウは冬は冬眠をしています。
飼育下での冬眠は技術がいるし、生体への危険が伴います。
なので、冬眠をさせないで飼育するのが一般的です。
冬眠は発情のトリガーとなります。
繁殖を狙うなら冬眠は必須です。
ということでまずは、冬場の温度管理を解説していきます。
爬虫類用の保温器具はたくさんありますが、その中でもアオダイショウに適したオススメをご紹介します。
以下のどれかを使う、もしくは併用してみて下さい。
暖突【安全性の高い遠赤外線ヒーター】
暖突は上部から遠赤外線で飼育環境を温めます。
効率よく温めることができ、安全性が高いのでオススメです。
私たちは飼育環境の隅々まで移動するから、ケージ内の保温器具に触れることは日常茶飯事なの。
暖突は特殊断熱材の効果で、触ってもやけどしないから安心よ。
優秀な保温器具ですが、真冬にこれだけだと心許ないです。
暖突をベースとして、これから紹介する他の保温器具との併用が理想です。
>>暖突を設置するならコチラから
パネルヒーター【温度勾配をつけるスポット保温器具】
パネルヒーターは下から温める保温器具です。
アオダイショウは体温を上げて代謝を活発にするので、直に身体を温めるパネルヒーターは重宝します。
パネルヒーターは、飼育環境の一部を温めます。
飼育環境に温度差(温度勾配)がつくのもポイントです。
自分で快適な場所を選べるのがいいのよね。
先ほどの暖突と併用することで、上と下から暖まり効率が高まります。
>>パネルヒーターの設置はコチラから
赤外線ライト【威力の高い保温器具】
赤外線ライトは大きな保温効果が期待できます。
ただ、熱くなりやすいのとライトが剥き出しなので取り扱いには注意が必要です。
触れると火傷するぜ。
飼育ケース内の設置だと登って火傷するので、外から照射するようにします。
>>赤外線ライトはコチラからご準備下さい
>>ライト系はライトスタンドは必須
温室を作る【熱を逃げにくくして暖房器具の効率UP】
写真は市販の園芸用の温室を改善して作った温室。
暖房器具は暖突とパネルヒーターを使用。
ヘビ専用の温室として活躍しています。
温室内は熱が逃げにくくなるので、暖房器具の効率が上がります。
冬場は室温が低いから、暖房器具の効きが悪いですもんね。
さらにいうと温室内は湿度も高く保つことができます。
乾燥しすぎは拒食につながるんだぜ。
つまり冬場の温室飼育は、アオダイショウの健康を保てるってことですね。
温室内にはスタイロフォーム(発泡スチロール)やビニールシートを使っています。
これらは高温に触れると溶ける恐れがあります。
安全性を保つために、温室内は保温ライトは使用していません。
>>ここで使っている園芸用温室はコチラから
アオダイショウの温度管理【夏場の暑さは危険】
日本の夏は非常に温度が上がります。
特に日中の室内の温度上昇は凄まじく、そのままだとアオダイショウが危険です。
異常な暑さは、寒さ以上に命に関わるぜ…
ということで、ここでは重要な夏場の温度対策についてお話しします。
夏場は外の方が涼しい【夏場の屋外飼育】
風通しの悪い室内は温度が急上昇しますが、逆に外の日陰は風通しがよく涼しいものです。
アオダイショウが絶対に脱走できない飼育環境なら、一時的に外で飼育するのもいいでしょう。
気をつけないと本当にすぐ脱走しちゃうぜ。
屋外飼育の注意点をまとめます。
- 直射日光が当たらないように
→温度の急上昇には細心の注意を払って下さい - 雨で水没しないように
→水没はアオダイショウの命に関わります - 外敵に注意
→猫や鳥などに要注意!襲われなくても危険を感じてストレスになります
→シェルターなどで落ち着ける環境を作って下さい - 注意深く観察するように
→異変がないかこまめに観察しましょう
環境が整えば、日本産のアオダイショウを屋外で飼育するのは効率的です。
脱走には本当に要注意!
アオダイショウの脱走力を侮ってはいけません。
室内で脱走しないと確認できた飼育環境で、屋外飼育はしましょう。
餌やりや掃除などの作業は、室内でするといいでしょう。
室内の風通し・冷却対策【4つ】
外では飼育は難しいんですよね。
室内でもポイントは風通しで、飼育環境の空気循環が大切です。
そんな風通し・冷却対策を4つ解説します。
室内にサーキュレーターを設置する
サーシュレーターでの空気を循環で、温度の上昇を防ぎます。
これで温度の上昇を緩和できます。
爬虫類を飼育している部屋には、置いておきたいアイテムです。
サーキュレーターはアオダイショウ用だけではありません。
さまざまな場面に使えるので、持っておいて損はありません。
>>サーキュレーターを設置するならコチラ
飼育ケージに冷却ファンを設置する
サーキュレーターは部屋全体の空気循環ですが、冷却ファンは一つの飼育環境の温度上昇を防ぎます。
ファンの風を飲み水に当て水を蒸発させ、気化熱で温度を下げます。
夏場は大きめの水入れを使うといいでしょう。
その場合、飲み水が無くなるスピードが早いので注意が必要よ。
>>冷却ファンが必要ならコチラから
サーキュレーターも冷却ファンも、それ自体は温度を下げません。
次に説明するものと併用することで、効率を上げることができます。
氷を設置する
サーキュレーターや冷却ファンと併用で、効果を発揮します。
氷から出る冷気を循環させ、温度を下げます。
夏場はすぐに溶けちゃいそうですけどね…
古典的なやり方ですが、案外効果があります。
溶けたら再度凍らせて使います。
エアコンで根本解決
エアコンで部屋ごと温度管理ができたら、問題はほぼ解決です。
でも常時つけるのは、コストがなぁ…
アオダイショウを含め飼育している生き物が多いなら、エアコンの稼働で全体的なコストを抑えることもできます。
エアコンは過剰な乾燥を招くことがあるので、注意して下さい。
我が村ではエアコンは常時稼働です。
夏場は30度を超えないように設定しています。
まとめと関連
☆この記事で話したこと☆
冬場の温度対策
- 暖突でベースを作る
- パネルヒーターで温度勾配をつける
- 赤外線ライトは威力が高い
夏場の温度対策
- 夏場の室内は温度が高くなりすぎるので、一時的に屋外飼育する
- サーキュレーター・冷却ファンで空気の循環で温度上昇を防ぐ
- 氷を設置することで温度を下げる
- エアコンで温度管理できたら問題は解決
▼この記事で紹介した冬場の温度対策アイテムはコチラ▼
>>暖突を設置するならコチラから
>>パネルヒーターの設置はコチラから
>>赤外線ライトはコチラからご準備下さい
>>ライト系はライトスタンドは必須
>>この記事で紹介した園芸用温室はコチラ
▼この記事で紹介した夏場の温度対策アイテムはコチラ▼
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