- ニホントカゲって屋外飼育できるの?
- 屋外飼育のメリットってありますか?
- 屋外飼育の注意点を教えてほしい
私、くま村長。
主に野外採集の日本産の爬虫・両生類の飼育者です。
当ブログは、私の実際の飼育経験に基づいて爬虫・両生類の飼育についてまとめています。
ニホントカゲは屋外で飼育することができます。
そりゃそうです。
日本の自然の中で生きているニホントカゲですから…
屋外飼育にはメリットがあると同時に、注意点もあります。
この記事は、ニホントカゲの屋外飼育の全てを紐解く試みとなります。
この記事では、以下のことを掘り下げます。
- ニホントカゲの屋外飼育のメリット
①十分な紫外線を当てることができる
②飼育環境のメンテナンスが簡単
③繁殖が狙える - ニホントカゲの屋外飼育の注意点
①直射日光や雨から守る場所を作る
②脱走対策を講じる - 【実例】我が村の屋外飼育環境を紹介
以上のことを把握・再現できたら、ニホントカゲの屋外飼育で困ることはありません。
読み進めて確認してみてね。
ニホントカゲの屋外飼育【メリット3つ】
屋外飼育にはたくさんのメリットがあるわ。
主な3つのメリットを紹介します。
【屋外飼育のメリット】紫外線
昨今、爬虫類用の紫外線ライトは充実しています。
がやはり、本物の『日光』にはかないません。
紫外線に含まれるUVBはカルシウム形成に必要な、ビタミンD3の生成を促します。
爬虫類の骨格形成に重要で、紫外線照射が足りないと、成長に悪影響を及ぼし命にも関わります。
紫外線は僕たちに必要不可欠ってこと!
紫外線といっても、直射日光は必要ありません。
屋外であれば、日陰でも十分な紫外線が届きます。
それより、直射日光による温度の急上昇の方が怖いわ…
すだれを用いて、屋外飼育環境に日陰を作っている様子
【屋外飼育のメリット】メンテナンスが楽
室内で飼育していると、ニオイが気になるんですよね。
ニホントカゲ飼育の床材は『土』を使うことが多く、それはニオイの発生源にもなります。
それも屋外飼育なら気になりませんよね。
そして屋外なら何かと、メンテナンスが楽になります。
【屋外飼育のメリット】繁殖が狙いやすい
ニホントカゲの繁殖を狙うなら、冬眠が必須になります。
春になって冬眠から覚めると、僕たちは恋をするのさ…
飼育下において冬眠のレベルは高いですが、屋外飼育なら比較的簡単にニホントカゲに冬眠させることができます。
ニホントカゲの屋外飼育【注意点】
屋外飼育をする時の注意点ってなんですか?
対策とともに、お話しします。
ニホントカゲが避難できる場所を確保
私たちは自然では、地中に潜っていることが多いの。
これは外敵から身を守る目的もありますが、暑さや寒さからの避難の目的もあります。
屋外の温度差って大きいからね。
屋外飼育の場合、その温度差の対策は重要です。
ニホントカゲが避難できるように、飼育環境には十分な土を敷きましょう。
具体的には『5センチくらい』の土を敷き詰めます。
黒土や腐葉土などは価格も安く、潜りやすいのでオススメです。
>>屋外飼育ならコスパのいい黒土がオススメ
>>屋外飼育ならコスパのいい腐葉土がオススメ
シェルターや落ち葉を入れてくれると、なおいいわ!
屋外飼育にはシェルターの設置が必要不可欠
ニホントカゲの水没に注意
屋外飼育では、飼育ケースに蓋をしています。
じゃないと、逃げちゃうからね。
それは、上方向に逃げられないってことでもあるの。
その状況で最も怖いのは、雨による飼育環境の水没です。
そうですよね。
上に逃げれないなら、溺れちゃう…
水没しない為の対策は必須です。
つまり『排水の仕組み』を作って下さい。
雨水を排水のための穴をあけた飼育ケース
ニホントカゲは常に逃げようと考えている
僕たちのスピードをあなどってはいけないよ。
そして少しの隙間でも、私たちは出ていっちゃうの…
パワーはありませんが、尋常ではない素早さのニホントカゲです。
彼らは地中にいることが多いです。
『あれどこにいるのかな…』なんて探していると、いきなり現れて逃走することもあります。
とにかく、しっかりした蓋で対策するしかありません。
ニホントカゲを外敵から守る意味でも蓋は重要です。
ニホントカゲ屋外飼育【実例】
最後に我が村のニホントカゲ屋外飼育設備をご紹介します。
参考にしてみて下さい。
蓋の枠を木材で作ります。
木には防腐剤を塗っています。
金網をタッカーで貼り付けていきます。
ニホントカゲが脱走できない網目を選びます。
※コオロギなどの生き餌が逃げれないようにするのも重要です。
補強材をつけておきます。
2年ほど飼育してますが、この蓋で脱走されたことはありません。
水はけを良くするために、底には軽石を置きます。
黒土、赤玉土などを敷いていきます。
我が村で余っている床材を投入しました。
シェルター・バスキングスポット・水入れを設置します。
蓋を設置するとこんな感じです。
日除けのすだれも設置します。
これでセッティングは完了。
ニホントカゲを入れて飼育します。
後は水を切らさないことに注意しながら、餌を与えていきます。
バスキングスポットで、日光浴する姿が確認できます。
冬眠をさせるときは落ち葉を敷きつめます。
まとめと関連
☆この記事で話したこと☆
- 屋外飼育では十分な量の紫外線を当てることができる
- 屋外飼育はメンテナンスが楽
- 温度と水没に注意
- 脱走対策をする
ニホントカゲの飼育をオス同士で行うと、縄張り意識により攻撃することがあります。
▼ニホントカゲのオスメス判別方法はコチラを参考に▼
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