- ヒキガエルの飼育ケースってどんなものがいいの?
- ヒキガエルってどのくらいの大きさの環境で飼えばいいの?
- ヒキガエルの飼育ケースに求められるものとは?
私、くま村長。
主に野外採集の日本産の爬虫・両生類の飼育者です。
当ブログは、私の実際の飼育経験に基づいて爬虫・両生類の飼育についてまとめています。
ヒキガエルは非常に飼育のしやすい両生類です。
『丈夫』『鳴かない』『なんでも食べる』と、飼育のしやすい要素が揃っています。
さらに、ヒキガエルは大人になるとかなりサイズ感で、どこか哀愁が漂う表情とあわせて、飼いごたえあるペットでもあるんですよね。
そんなヒキガエル、どんな飼育ケースがいいかは誰しもが悩むところです。
飼育環境を決めるケース選びは、飼育の醍醐味でもあるけどね。
ということでこの記事では、ヒキガエルの飼育ケースに焦点を当てて、以下のことを解説していきます。
①ヒキガエルの大きさと習性から、飼育ケースの適切なサイズを導き出す
②ヒキガエルは脱走の名人!必須の蓋について考える
③ヒキガエルの飼育ケースはメンテのしやすさを第一に考えて!
この記事を読むことで、ヒキガエルの飼育ケースの最適解がわかります。
飼育の基本かつ重要ポイントとなります。
ヒキガエルの適切な飼育ケースとは?【大きさについて】
まずはヒキガエルの飼育ケースの大きさについてです。
大きさがわからないと、飼育のイメージができないもんな。
【決定版】ヒキガエルの飼育ケースの大きさ
まず初めに、ヒキガエルの成体の大きさを見てみましょう。
コチラがフルアダルトのヒキガエルのメスです。
体長が13㎝・幅9㎝ですね。
飼育ケースは、ヒキガエルの大きさの2〜3倍あれば十分です。
つまり幅が30㎝・奥行きが20㎝くらいのケースで十分ってことですね。
その大きさで、水入れと(入れるなら)シェルターをセッティングできるんだよな。
ヒキガエルは動き回るような生き物ではなく、そこまで広さを気にする必要はありません。
ヒキガエルのプラケース(横35㎝・奥行き20㎝)での飼育。
1匹で飼育するなら、このくらいの大きさで十分です。
ヒキガエルを多頭飼いする場合
ヒキガエルは多頭飼いに向いています。
お互いを攻撃する事なく、一緒に生活します。
というより、他のやつなんてどうでもいいんだよね。
ただ、食べれるくらいの大きさだったら、すぐに食べちまうけどな。
と、お互い干渉する事なく(※餌と認識すれば食う)過ごします。
さらに言うと、他者をシェルター代わりにしているのか、寄り添っていることが多いんですよね。
写真はヒキガエルの多頭飼い飼育者なら必ずうなずく、狭いところに密集するヒキガエルたち
とにもかくにも、ヒキガエルは多頭飼いでも、ケースの広さをそこまで要求しません。
ちなみに我が村では、4匹のヒキガエルを60㎝✖︎30㎝の水槽で飼育しています。
写真は市販の60センチ水槽と4匹のヒキガエルの様子。
この広さでも、大体は密接して過ごしています。
▼ヒキガエルの多頭飼育の注意点と魅力はコチラ▼
ヒキガエルの飼育ケースの高さについて
広さの解説をしてきました。
では、高さはどうすればいいんですか?
ヒキガエル飼育おいて、高さもそれほど気にする必要はありません。
ヒキガエルは地を這う生き物であり、潜ることはあっても登ることはないからです。
ただ注意しないといけないのは『脱走』です。
その脱走を防ぐための必須項目が蓋です。
次に解説していきます。
ヒキガエルの適切な飼育ケースとは?【蓋について】
ヒキガエルは脱走の名人です。
そして脱走した後の環境は、ヒキガエルにとっては地獄以外の何者でもありません。
脱走したはいいけど…そこには水もなかったし、元にも戻れなかったし…
大変だったぜ…
脱走はヒキガエルにとって、『死』にもつながることです。
それでも脱走しようとする可愛いヒキガエルのためにも、飼育ケースの蓋は重要であり必須です。
私たちは、手足も長いし結構高いところまで届くのよね。
ヒキガエルが手足を完全に伸ばすと、30㎝くらいの長さになります。
想像以上に、上まで届くのだと認識して下さい。
さらに…
俺たちは怪力だぜ。
ヒキガエルの飼育ケースに適した蓋
ヒキガエルは体は大きいですが器用ではないので、隙間から抜け出すことはありません。
ヒキガエルの脱走方法は1つ『パワーで押しのける』です。
なので、蓋に求められるのは強度と重量です。
そんなヒキガエルが脱走ができない蓋を解説していきます。
ヒキガエル飼育ケースの蓋『重しを乗せる』
一番簡単でオーソドックスなのは、蓋に重しを乗せて動かせなくすることです。
バーベキューの網の蓋に、レンガの重しを乗せる
水槽用の蓋として売っている『ハープネット(スドー)』に、ブロックの重しを乗せる
こりゃ出れねぇや…
ヒキガエル飼育ケースの蓋『専用飼育ケース』
爬虫類の専用ケースは蓋や鍵がついていて、ヒキガエルだけでなく簡単には逃げ出せないようになっています。
コチラの飼育ケースはヒュドラケース3133(コトブキ工芸)
こりゃ出れねぇや…
ただ、爬虫類専用のケースはどれも値段が高い傾向にあります。
ヒキガエル飼育ケースの蓋『引っ掛ける』
こういった引っ掛けるタイプの蓋を備えたケースもあります。
こりゃ出れねぇや…
引っ掛けさえすれば、ヒキガエルは出れません。
ただ、引っ掛けることを忘れるといともあっさり脱走します。
ヒキガエルの適切な飼育ケースとは?【メンテナンスについて】
ヒキガエルは汚す生き物です。
糞は想像以上に大きいし、床材に土などを使っているとそこに撒き散らします。
✔︎ヒキガエルの糞
さらには、脱皮した皮もそのへんに放置します。
俺たちゃ、そんなフンや皮を身体で引きずりながら歩くのさ…
なので、ヒキガエルの飼育ケースはメンテナンスのしやすいものを選ぶと良いでしょう。
次に、それぞれの飼育ケースの特徴とメンテナンスのしやすさを考えていきます。
ヒキガエルの飼育ケース『水槽』
水槽は鑑賞のしやすさがメリットですが、重量があるのでメンテナンスはやや難しいでしょう。
90センチ以上の水槽はかなりの重量であり、気軽に丸洗いはできません。
ただ、私たちには大きな飼育スペースは必要ないから、いいのかもね。
ヒキガエルの飼育ケース『プラケース』
プラケースは軽くて扱いやすいく、蓋もしっかりついていて万能の飼育ケースです。
ただ、ずっと使っているとケースの透明度が下がってきます。
ヒキガエルの飼育ケース『衣装ケース』
衣装ケースは大きさも様々で、安価で取り扱いが簡単です。
ただ、透明度が高くなくプラケースと同様に劣化も早い特徴があります。
写真のような衣装ケースは蓋もしっかりついているので、ヒキガエル飼育には向いていますが、密閉されてしまうので、何らかの加工が必要でもあります。
そんな飼育ケースの加工も、ヒキガエル飼育の醍醐味でもあるんだよな。
ヒキガエルの飼育ケース『木箱』
木箱を自作して、ヒキガエルを飼育することもできます。
自然なイメージが私たちにあってるわ。
ただ、木箱は水分によって腐食したり、形状が変化したりするので注意が必要です。
重量もあるので、メンテナンスの観点からすると扱いにくいんですよね。
我が村での飼育ケースの丸洗い
我が村で飼育している4匹のヒキガエルの飼育ケースの、丸洗いメンテナンスの様子をお届けします。
非常にシンプルな飼育ケースですがやはりすぐに汚れるので、汚れが目立ったら丸洗いします。
4匹のヒキガエルを別ケースに移します。
水入れ、床材などを交換・洗います。
水槽を丸洗いします。
飼育環境をもとに戻してでき上がり。
まとめと関連
☆この記事で話したこと☆
✔︎ヒキガエルはそこまで大きな飼育ケースを必要としない
→1匹で30㎝✖︎20㎝の大きさがあれば十分
✔︎ヒキガエルは脱走の名人なので蓋は必須
→パワーがあるので、蓋には重しを
✔︎ヒキガエルは飼育ケースを汚すので、メンテナンスがしやすい飼育ケースを選ぶ
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