- ニホントカゲが卵を産んだ、どうやって育てたらいいの?
- ニホントカゲを繁殖させたい、どうしたらいいの?
- ニホントカゲの卵の管理の仕方って?
私、くま村長。
主に野外採集の日本産の爬虫・両生類の飼育者です。
当ブログは、私の実際の飼育経験に基づいて爬虫・両生類の飼育についてまとめています。
ニホントカゲは日本に住むトカゲです。
なので、他の爬虫類と比べて繁殖はさせやすいと言えます。
しかし飼育下での『繁殖・産卵・孵化』には、知識と技術を要し、生体への負担もあります。
この記事はこれまでの私の経験に基づいて、ニホントカゲの繁殖と卵の育て方について考える試みです。
以下のことについて解説していきます。
- ニホントカゲが卵を産むまで
→ニホントカゲを交尾させる方法
→卵を持ったニホントカゲを採集する - ニホントカゲの産卵床に使う床材3選
→『水苔』『黒土』『デザートソイル』 - ニホントカゲの卵の孵化まで方法
→母親に卵を守ってもらう
→母親から卵を離す
この記事を読めば、ニホントカゲ繁殖の十分な情報と知識を得ることができます。
読み進めて確認してみてね。
ニホントカゲの卵の孵化までの育て方【卵を産むまで】
☆ニホントカゲの繁殖行動☆
冬眠から明けた4月ごろ、交尾をします。
5月ごろから卵を産み始め、6月ごろに孵化します。
どうやったら繁殖に立ち会えるのかな?
当たり前ですが、ニホントカゲの繁殖に立ち会うポイントは『卵を抱えるメスを飼育する』ことです。
まずは卵を抱えるメスを得る方法と、卵を産むまでを見ていきます。
飼育しているニホントカゲを繁殖させる
ニホントカゲはどうしたら交尾をするんですか?
ニホントカゲ繁殖の因子の一つに『冬眠』があります。
冬眠明けが繁殖のタイミングなんだよ。
つまり飼育下で繁殖には、ニホントカゲを冬眠させる必要があります。
飼育下での冬眠は技術を要し、生体への危険もあります。
これも『繁殖の難しさ』になります。
繁殖期に入ったオスメスを同居させる
成熟したオスには、顎の下に婚姻色がでます。
顎の下にオレンジの婚姻色が出ているオス
この状態になったオスがいないと、交尾は始まりません。
ではメスの繁殖期はいつなんですか?
メスは生まれて3年目以降、つまり2回以上の冬眠を経た個体が繁殖期に入るとされています。
そんな成熟したオスメスを同じ飼育環境に同居させます。
オスメスには相性があります。
オスが1匹、メスが複数匹の環境にすると繁殖は上手くいきやすくなります。
オスが複数匹になると喧嘩しちゃうんだよ。
卵を持っているメスを採集する
5月くらいにニホントカゲの大人のメスを採集すると、お腹の中に卵を持っていることがあります。
交尾して1ヶ月は、お腹の中で卵を育てるのよ。
そういったメスを採集するのが、産卵と卵を育てるのは簡単です。
メスが卵を産むまで
産卵が近づくとお腹が大きくなり、明らかに卵があるのが分かります。
卵を宿しているニホントカゲのメス。
お腹がボコボコしているのがわかります。
産卵が近づくと、餌を食べなくなります。
体力確保のために、食べれるうちにたくさん与えておいて下さい。
そうするとある日、ニホントカゲは卵を産みます。
大体1回の産卵で5〜15個くらいの卵を産むわ。
産卵床を作ろう【床材の選び方】
どんな所で産卵をするんですか?
ニホントカゲはその飼育環境で最も適切だと思う所で産卵をします。
なので、飼育環境の中に産卵に適したポイントを作ることが大切です。
重要なのが床材です。
ここではニホントカゲの産卵場所に適した床材を紹介します。
水苔【定番の産卵床】
水苔は一般的な産卵床として広く使われます。
水分を含んだ水苔を飼育環境をセットしておくと、大体そこに産卵します。
水苔は密閉した状態では多湿になりすぎ、カビの原因にもなります。
カビは卵に悪影響を及ぼすので、注意が必要です。
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黒土【自然環境を再現】
黒土はニホントカゲの自然環境を再現するのにいい床材です。
黒土はニホントカゲ飼育の定番床材でもあります。
当然、黒土の上にも産卵するわ。
黒土がメインで一部水苔をセットすると、大体は水苔に産卵します。
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デザートソイル【管理が楽】
デザートソイルは乾燥系床材ですが、保湿力が高いのも特徴です。
保湿時と乾燥時では、デザートソイルの色が違うので、湿度の管理がしやすいメリットがあります。
水苔や黒土と比べると少し高価なんですよね。
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ニホントカゲの卵の孵化までの育て方【守るか離すか】
ニホントカゲのメスは卵を産んだ後、孵化まで卵を守り続けます。
餌も食べず(狩りに出かけず)に、ずっと守るのよ。
メスから離したら、卵は孵化しないってことなんですか?
実はそんなことはありません。
メスを卵から離しても、環境が整っていたら卵は孵化します。
ということで、ここでは『メスに卵を守らせる場合』と、『卵を離す場合』の両方を解説します。
卵を守らせる【母親の愛にすべてを委ねる】
卵を守らせる場合は、母親単独の飼育環境にします。
そっとしておいて欲しいの…
他のニホントカゲがいると、卵にちょっかいを出したりする可能性があり、危険だからです。
だからと言って、卵と守る母親を別環境への移動は良くありません。
母親が警戒して、そのまま卵から離れてしまう場合があります。
なので、離すのは母親以外の個体です。
むしろ卵を持っていると確認できた段階で、私を単独飼育にしてほしいわ。
卵を守る母親に餌を与える
母親は卵を守る間、餌を食べないと言いました。
それで弱ってきちゃったらどうしよう…
ニホントカゲの母親は、餌を食べにいくことはありませんが、近くに餌を与えるとそれを食べます。
卵を守る母親を刺激しないように、餌を与えてみて下さい。
こういった時の為に、冷凍コオロギなどを餌付かせておいてね。
卵を離す【飼育者で管理する】
卵を離す場合は、その上下が変わらないように注意をします。
印をつけておくといいでしょう。
そして用意しておいた産卵床に卵を置きます。
あとは適切な温度と湿度を保つように、管理をします。
卵から離された私たちは、そのまま普段通りに生活を始めまるわ。
そのうち餌も食べ始めるでしょう。
まとめと関連
☆この記事で話したこと☆
- ニホントカゲの交尾には冬眠が必須
- 5月くらいにメスを採集すると卵を持っている
- 産卵床のオススメ
→『水苔』『黒土』『デザートソイル』 - 産んだ卵はメスが守る
- 卵をメスから離して管理することもできる
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コメント
意味がわからなかった
たまごからでてきたらおやはどうしまか?
うま!
わかりました!