
- ニホントカゲは冬眠させるべき?
- ニホントカゲってどうやって冬眠させるの?
- 冬眠中に注意するべきことは?

私、くま村長。
主に野外採集の日本産の爬虫・両生類の飼育者です。
当ブログは、私の実際の飼育経験に基づいて爬虫・両生類の飼育についてまとめています。
ニホントカゲは日本に生息するトカゲで、自然下で冬は冬眠しています。

飼育下での冬眠は当然可能ですが、リスクも伴うものです。
ということでこの記事では、ニホントカゲの飼育下における冬眠について議論していきます。
この記事では以下のことを話します。
- ニホントカゲを冬眠させない『手』もあります
→冬眠するメリットについて - ニホントカゲを冬眠させる時に注意すべきこと4つ
①食べるうちに食べさせる
②冬眠前は空腹に
③水没と凍結に注意
④水分を切らさずにそっとしておく
この記事を読むことで、リスクのあるニホントカゲの冬眠を乗り越えることができます。
読み進めてみてください。
ニホントカゲを冬眠させるのに注意すべきこと【リスク】

まず始めに申し上げておきたいことは…

『冬眠させない手もある』ということです。
自然下では当たり前に冬眠するニホントカゲですが、飼育下でも加温飼育すれば、冬眠せずに冬を越します。

そのほうが私たちにも、リスクがないのよね。

では、飼育下でニホントカゲを冬眠させるメリットは何ですか?

そうですね。
まずはそこを整理していきましょう。
ニホントカゲを冬眠させる『メリット』
冬眠させるメリットは大きく2つです。
- 繁殖を狙うなら冬眠は必須
- 冬眠期間は飼育のコストがかからない
繁殖を狙うなら冬眠は必須
ニホントカゲは冬眠明けの春に繁殖行動に入ります。

つまり冬眠は僕たちの『子孫を残す』本能を、目覚めさせるトリガーとなるんだよ。

なので『飼育下で繁殖を目指す』なら、冬眠は必須だということです。
冬眠期間は飼育のコストがかからない
冬眠中にも管理は必要ですが、飼育にかかるコストはかからなくなります。

だって、生態活動をしないからね。

およそ10月中旬〜3月の下旬までのおよそ半年間、ニホントカゲが活動を止めます。
つまり、その間の『餌のコスト』や『飼育環境を整えるコスト』はかからないということですね。
ただ冬眠中のニホントカゲをほったらかしにしとくわけにはいかず、管理は必要です。

てことで、冬眠中の管理とその準備について次にお話ししていきます。
ニホントカゲを冬眠させるのに注意すべきこと【4つ】

冬眠の準備と管理について以下の4点をお話しします。
- 夏場に栄養をつけさせる
- 冬眠前には空腹にさせる
- 冬眠環境
- 冬眠中の管理と観察
夏場にしっかり食べさせて栄養をつける

ニホントカゲ飼育の基本ですが、代謝が高まる夏場にしっかり餌を食べさせましょう。

気温が高くなると、私たちは食欲旺盛なのよね。

つまりここで栄養をつけさせておくことで、冬眠のリスクを下げることができます。

ニホントカゲには、どんな餌を与えたらいいんですか?
ニホントカゲの餌については以下でまとめています。
▼ニホントカゲの餌についてはコチラ▼
冬眠前は空腹にさせる
季節が変わり気温が25度以下になると、ニホントカゲは徐々に食べなくなってきます。

冬眠前に消化させて胃の中を空っぽにしておくといいよ。

それにはどのタイミングで、餌を止めたらいいのかな?

気温が25度以下になり、晴れた日も地中から出てこなくなったら、餌を止めるタイミングです。
大体10月中旬くらいにかけてです。

そのまま、20度を下回ると冬眠するでしょう。
冬眠中や冬眠準備中も、飲み水だけは切らさないようにして下さい。
ニホントカゲの冬眠環境
ニホントカゲの冬眠環境は、以下の点を注意します。
- 土や落ち葉などを入れ、潜れる環境を作る
- 雨などで水没しないようにする
- 氷点下にならない場所で保管する
冬眠環境を写真で紹介します。

土の上に落ち葉を敷き詰めた冬眠環境

土の上に水苔を敷き詰めた飼育環境

屋外で冬眠させるなら、ケージに穴を開けるなどして、水没のリスクを減らしましょう。

でも、水分を切らしちゃダメよ。
冬眠中の保管について

3日に1回くらい、全体的に水分を補給してください。
状況に異常がなければ、後はそっとしておくだけです。

冬眠中のニホントカゲの様子って、確認してもいいんですか?

あまり確認はしない方がいいですが、どうしてもする場合はできる限り刺激しないようにすることをオススメします。

できる限りそっとしておいてね。
まとめと関連
☆この記事で話したこと☆
- 繁殖を狙うなら冬眠は必須
- 冬眠中は飼育コストがかからない
- 夏場に十分に栄養をつけさせる
- 冬眠前に空腹にしておく
- 環境の水没と凍結に注意
- 飲み水を切らさない
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