- カナヘビって屋外飼育ができるの?
- カナヘビを屋外飼育させるって何がいいの?
- カナヘビを屋外で飼育する時の注意点って?
私、くま村長。
主に野外採集の日本産の爬虫・両生類の飼育者です。
当ブログは、私の実際の飼育経験に基づいて爬虫・両生類の飼育についてまとめています。
カナヘビは日本の自然の中で生活しているので当然、屋外飼育は可能です。
ただ屋外飼育には、いい点もあれば注意すべき点もあります。
この記事は、そんな屋外飼育のメリット・デメリットを明らかにしながら飼育方法をまとめる試みです。
この記事では以下の点について解説します。
- カナヘビ屋外飼育のメリット
→『十分な量の紫外線を浴びさせることができる』
→『飼育設備のコストを抑えることができる』 - カナヘビの屋外飼育のデメリットと対策
→『脱走の危険性』
→『水没の危険性』
→『夏の暑さには要注意!』
この記事を読むと屋外飼育の全てが理解でき、屋外飼育のやり方がわかります。
読み進めて確認してみてね。
カナヘビの屋外飼育のメリット・デメリット
それでは早速、以下に屋外飼育のメリットとデメリットをまとめていきます。
読み進めていくと、屋外飼育方法に辿り着くはずです。
【メリット】カナヘビの屋外飼育
カナヘビを屋外飼育させるメリットは、以下の2点です。
- 十分な量の紫外線を浴びさせることができる
- 飼育設備にかかるコストを節約できる
十分な量の紫外線
カナヘビのような昼行性の爬虫類の飼育では、紫外線の照射が必須です。
紫外線を浴びることで、生きるのに重要な骨格形成ができるんだ。
紫外線が不足すると十分な骨格形成が行われず、クル病などの病気の原因になります。
当然、紫外線ライトは本物の太陽光にはかないません。
十分な量の紫外線量では、完全に屋外飼育に軍配が上がります。
飼育コストの節約
カナヘビの屋内飼育の場合、以下の設備が必要です。
①飼育ケージ→プラケースなら1000円〜
②床材・シェルター・水入れなど→全部揃えて2000円〜
③紫外線ライト→6000円〜
④バスキングライト→6000円〜
⑤保温器具→全て揃えると10000円〜
爬虫類の飼育の立ち上げには、お金がかかるイメージがありますもんね。
そうなんですよね。
これが屋外飼育なら、③④⑤の必要性が無くなります。
コストが大きいとこが節約できるんですね。
裏を返せば、屋内で自然環境を再現するって大変なんですね。
冬の時期は、カナヘビを屋外で冬眠させることができます。
これで通年飼育が可能です。
冬眠させることができたら、冬場の飼育コストはほとんどかからないわ。
飼育下の冬眠は難しさがあり、危険もあります。
【デメリット】カナヘビの屋外飼育
屋外飼育のデメリットは何がありますか?
それは以下の通りです。
- カナヘビが脱走する恐れがある
- 雨で水没する恐れがある
- 夏の暑さは危険
これらのデメリットを対策とともに考えていきましょう。
デメリット①『脱走の危険性』
カナヘビに問わず、爬虫類は常に脱走を狙っています。
屋外で脱走したカナヘビが戻ることはありません。
しかも飼育環境に慣れたカナヘビが、野生で生きていくのは難しいです。
脱走は絶対にさせないようにしてね。
僕たちは素早いから、ふとした拍子に出ていっちゃうよ。
脱走の対策としては以下の2点があります。
- 蓋を完備と閉め忘れの防止
- カナヘビの世話をする時に注意する
カナヘビの脱走の多くは、蓋を開けた時に起こります。
逃げられない蓋を用意するとともに、最新の注意を払うことが脱走対策です。
デメリット②『水没の危険性』
屋外飼育の場合、飼育環境が雨にさらされることがあります。
その結果、飼育環境が水没してしまうんですよね。
蓋があったら、僕たちは逃げれないんだよね…
夏場はいきなり猛烈に雨が降ることがあるから、注意が必要ですね。
どういう対策をしたらいいんですか?
水没対策は以下の2点です。
- 雨に濡れない所に飼育環境を置く
- 飼育ゲージに穴を開け、水が流れるようにする
▼プラケースの底にドリルで穴を開ける様子▼
事前の準備で水没のリスクを無くすことができます。
必ずやっておきましょう。
デメリット③『夏の暑さは危険』
日本の夏の暑さは今や、『危険』の領域に達しています。
カナヘビは日本の自然で生きていますが、危険であることは変わりありません。
真夏の昼、僕たちは暑さから逃れて活動しないようにしてるよ。
つまり活動を止めてしまうくらい、夏の暑さは危険ってことなんですね。
屋外飼育は『暑さから逃げられない環境』にしてはいけません。
直射日光から逃れないと、危険(=死)だよ。
紫外線を当てたいと思い日向に飼育ケージを置きがちですが、実は日陰でも十分な紫外線量があります。
別に日向に置かないといけないってことじゃないんですね。
春や秋はカナヘビの体温上昇のために日向におくのもいいですが、夏場は日陰で飼育することをオススメします。
春秋の日向に置く場合も、直射日光から逃げれる場所を必ず作りましょう。
とにかく命の危険があるので、確実に対策をしておきましょう。
まとめと関連
☆この記事で話したこと☆
- 屋外飼育では十分な紫外線を当てることができる
- 室内飼育より屋内飼育の方がコスパがいい
- 脱走を防止するために細心の注意を
- 水没を防止するために事前の準備を
- 真夏は日陰で飼育する
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