- ニホントカゲってどこにいるの?
- ニホントカゲっていつ探せばいいの?
- ニホントカゲを捕まえる方法が知りたい
私、くま村長。
主に野外採集の日本産の爬虫・両生類の飼育者です。
当ブログは、私の実際の飼育経験に基づいて爬虫・両生類の飼育についてまとめています。
ニホントカゲは、広く色んな所で見れるトカゲです。
森林や田んぼの周り、公園や住宅周りなどの人の生活圏にもいるんだよ。
なら見つけやすそうだし、捕まえるのも簡単じゃないんですか?
ところがどっこい、ニホントカゲを捕まえるのはそう簡単ではありません。
彼らは非常に素早く、広くいるとはいえ見つからないと捕まえれないからです。
ということでこの記事は、ニホントカゲの捕まえ方を、具体的かつわかりやすく解説していく試みとなります。
この記事に書いている通りに行動すれば、ニホントカゲ捕獲の可能性は格段に上がります。
以下のことを解説します。
- ニホントカゲの探し方
→『時間』『時期』『天気』『場所』 - ニホントカゲの2つの捕まえ方
→『手で捕まえる』『釣る』
ニホントカゲを自然下で採集したいなら、この記事に書いてあることは必須です。
捕まえ方の前提は、日光浴などで『地表に出ているニホントカゲを捕える』です。
巣穴を掘り当てて捕まえる視点では話していません。
ニホントカゲの捕まえ方【時間・時期・天気・場所】
ニホントカゲを捕まえるには、環境を知ることが大切です。
それを4つのポイントに絞って、解説していきます。
ニホントカゲを捕まえる『時間』と『時期』
最初に知るべきは、ニホントカゲと遭遇しやすい『時期』と『時間』です。
『時間』と『時期』を間違えると、そもそもニホントカゲを発見することができません。
つまり、行動が無駄になるってことですね。
具体的にその内容を、掘り下げていきます。
捕まえに行く時間は絶対に『朝』
夜休んだニホントカゲは、朝に出てきて日光浴をします。
そして身体が温まったら捕食をし、早い時間帯に巣穴に戻っていくんだよ。
つまり、ニホントカゲが外に出ているのは『朝』です。
私たちを昼以降に見つけるのは難しいわよ。
気温が高いほど早めに出てきて、早めに巣穴に戻ります。
夏場に探すなら、『早朝』をオススメします。
一番見つけやすい時期は『春』
ニホントカゲは、春に探すのが一番効率的です。
冬眠明けはお腹が空いてるから、積極的に巣穴から出るの。
しかも春は恋の季節!
籠ってられないからね。
気温が高い夏場は、ニホントカゲが地表に出てくることが少なくなります。
探す人も熱中症の危険があるので、あまりオススメできません。
秋はどうなんですか?
秋は春ほどではありませんが、冬眠前で積極的に餌を求めているので、まだ見つけやすいでしょう。
天気は晴れの日を狙う【狙い目は雨上がり】
日光浴してるところを狙うなら、やっぱり晴れの日がいいんですね。
それが基本中の基本です。
特に狙い目は『雨上がり』の後の晴れです。
雨が降る日は餌にありつけないことが多いの。
だから晴れたら餌を探しに出かけるわ。
朝の内に雨が降り、そこから晴れて温度が上がるタイミングも狙い目なんですよね。
ニホントカゲがいる場所
冒頭でニホントカゲは広く色んな所にいると言いました。
ここからは、私の経験も踏まえてニホントカゲがいる場所を画像とともにお届けしてまいります。
日当たりのいい石垣【爬虫類の鉄板出現ゾーン】
日光浴がしやすいし、石の隙間にすぐに逃げられるから安心なんだ。
石垣から出てる排水パイプも居心地がいいわね。
ただ、日当たりのいい石垣は夏場になると暑すぎる傾向にあるので、あまりニホントカゲを見かけなくなります。
石垣はニホントカゲを発見できるポイントですが、その逃げやすさ故に捕獲の難しいポイントでもあります。
▼排水パイプのニホントカゲ(捕獲失敗)▼
植え込み横の縁石【ニホントカゲのホットスポット】
縁石は日が当たると暖まり、ニホントカゲの体温上昇の効率のいい場所です。
だから縁石の上で日光浴をすることが多いんだよ。
写真は縁石の上で日光浴をするニホントカゲ。
私たちは警戒心が強いから、背後に逃げる植え込みがあるような縁石で日光浴をするの。
傾向としてニホントカゲは『少し湿った場所』にいるイメージがあります。
日陰が多いが一部日光が当たる、そんな縁石の上によくいます。
縁石にいるニホントカゲは、比較的捕まえやすいです。
逃げられても植え込み側ではなく、道側に追い込むと捕獲率が上がります。
排水溝近く【隠れやすさ抜群】
排水溝の中は絶好の隠れ場所なのよね。
そんな排水溝の中にいるニホントカゲも日光浴のために出てきます。
当然、排水溝に逃げやすいので捕獲は難しいです。
草原【色んなの生物の宝庫】
膝くらいの草が生える草原は、ニホントカゲがいるポイントです。
木漏れ日が差し込む場所で、日光浴をしていたりするわ。
こういったところは餌の虫もたくさんいるんだよね。
草原をひたすら歩いてニホントカゲを探します。
そうするとニホントカゲが動く気配を感じることができ、そうして捕まえていきます。
捕まえにくいですが、出会える母数が多いので捕獲数は上がりやすいポイントです。
▼草原でニホントカゲを捕まえる(捕獲成功)▼
ニホントカゲの捕まえ方【2つの方法】
いつどこを探せばいいかお話ししてきました。
続いては、ニホントカゲを見つけた時の捕まえ方を解説します。
それは以下の2つです。
- ニホントカゲを手で捕まえる
- ニホントカゲを釣る
ニホントカゲを手で捕まえる方法
オーソドックスなのは、手で捕まえるやり方です。
ニホントカゲの頭から胴にかけてを、優しく手で押さえるイメージで捕まえます。
尻尾を捕まえると自切するので注意が必要です。
ただ僕たちは素早いから、なかなか難しいよ。
ニホントカゲのスピードに対応するため、以下の画像をイメージして下さい。
ニホントカゲは危険を察知すると前へ逃げます。
それを先回りするように手を出すと、捕獲の可能性が高まります。
少し難しいですが、慣れると段々上手くいくようになります。
ニホントカゲを餌で釣る
僕たちは食欲旺盛だよ。
それを利用して、ニホントカゲを餌で釣ります。
餌を紐で括りつけ、ニホントカゲの前に垂らすと食いつき、そして釣り上げます。
ニホントカゲが釣られる様子。
餌はミルワームやミミズなどがいいでしょう。
排水パイプから顔を出しているなど、手が出しにくい場所にいるニホントカゲに有効です。
まとめと関連
☆この記事で話したこと☆
- ニホントカゲを見つけやすい時間は『朝』
- ニホントカゲを見つけやすい時期は『春』
- ニホントカゲを見つけやすい天気は『晴れ』
→雨上がりの晴れが狙い目 - ニホントカゲがいる場所
→日当たりのいい石垣周辺
→背後が植え込みの縁石
→排水溝周辺
→歩きやすい草原 - ニホントカゲを捕まえる方法
①手で捕まえる(→進行方向に手を出す)
②餌で釣り上げる
▼捕まえたニホントカゲの飼育についてはコチラ▼
▼くま村長のYouTubeコンテンツはコチラ▼
コメント
わかりやすかったです。
すごくわかりやすくてさがしたくなりました。