- ヒキガエルの飼育の温度の適性って?
- 暑いのと寒いのは、どっちがダメなの?
- ヒキガエルの暑さ寒さ対策が知りたい
私、くま村長。
主に野外採集の日本産の爬虫・両生類の飼育者です。
当ブログは、私の実際の飼育経験に基づいて爬虫・両生類の飼育についてまとめています。
ヒキガエルを飼育温度の最適って?
ヒキガエルの飼育温度の最適は、25度〜29度と言われます。
その温度を保ってくれると一番快適なのよね。
ただ、長年飼育をしている感覚だと、ヒキガエルは適正温度外でも程度元気に過ごすことができます。
この記事は、そんなヒキガエルの飼育温度を、実例を交えながら考える取り組みです。
温度対策を8つ提案しますので、参考にしてみて下さい
ヒキガエルの最適な飼育温度って?【ヒキガエル飼育の実例】
冒頭で適正温度は25度〜29度と言いました。
そして、適正温度外でも大丈夫とも言いましたよね?
その根拠を飼育実例で、紹介していきます。
ヒキガエルは低温にめっぽう強い
ヒキガエルは低温にめっぽう強いです。
そうなんだぜ!
自然界でのヒキガエルの産卵は、早いものでは1月の中旬の個体もいるくらいです。
一月中旬って、まだ冬真っ盛りですよね。
それくらい寒さに強く、飼育下でも20度前後くらいなら平気で餌を食べ活動するのがヒキガエルです。
なので…
ヒキガエルは『屋内であれば』無加温飼育で冬を越せます。
その場合は、なるだけ暖かく寒暖の差がない場所を選んで下さい。
ただ20度を下回ると、餌喰いが落ちるのは間違いありません。
個体によってはまったく餌喰いが落ちないものもいます。
ヒキガエルにも個性があるのよね。
この寒さへの強さが、ヒキガエルが飼育しやすいポイントにもなります。
だからと言って、飼育温度を雑に考えるのは禁物です。
長く健康にヒキガエルを飼育するには、寒さ対策も考える必要があります。
これは後述します。
15度を下回るとさすがに代謝活動が落ち、10度を下回るくらいで冬眠状態に入ります。
【要注意】日本の夏は暑すぎます
逆に暑さはどうなんですか?
ヒキガエルは両生類の割には、暑さにもある程度耐性があるように思います。
30度を超える環境でも、元気に過ごしています。
ただ、日本の夏は想像以上に暑いものです。
真夏の誰もいない室内は、危険なくらいに温度が上がりますもんね。
日本の異常な暑さは、死に直結しています。
ヒキガエル飼育においても、十分に注意して下さい。
ヒキガエルの飼育温度対策【メリット・デメリットを解説】
ヒキガエルの飼育温度対策を、メリット・デメリットと合わせて解説します。
土を敷く【オーソドックスな飼育温度対策】
一番オーソドックスな対応は、ヒキガエル飼育の床材を土にすることです。
自然界でも暑かったり寒かったりすると、土に潜ってしのいでいるんだぜ。
土の床材は、ヒキガエルに逃げ場になるということなんですよね。
逆を言うなら、適正温度を保てるなら床材は土でなくてもいいということでもあります。
快適温度なら潜らなくてもいいんだよね。
土を床材にするデメリットは、メンテナンスの大変さです。
腐葉土の環境を汚しまくるヒキガエル。
ヒキガエルの土の床材は黒土がオススメです。
潜りやすく、腐葉土ほど臭いがキツくなく、ミネラルが含まれるため多少の誤飲は大丈夫です。
>>小さな飼育スペース(30㎝くらい)なら、コチラの黒土1つで十分
いっぱいある加温対策【基本は併用】
爬虫・両生類飼育の世界には、古くからありとあらゆる加温のシステムが存在します。
それらをメリット・デメリットを紹介します。
暖突〜上から暖める〜
暖突は、飼育環境の上部につける赤外線の保温ヒーターです。
安全性が高く、保温電球よりも消費電力が少なく済みます。
ただ、そこまで保温効果が高いわけではありません。
何かしらの保温器具との併用がオススメです。
もう一つのデメリットとしては、取り付けに苦労する事です。
ケージの上部にネジでとめる暖突は、蓋が必要で取り付けづらい蓋もあるんですよね。
>>ヒキガエル飼育には暖突Sサイズがオススメ
パネルヒーター〜下から暖める〜
パネルヒーターは薄い下敷き状のシートで、軽くて使いやすいです。
飼育ケージの外に置くだけなので、設置が簡単です。
暖突と同様に、そこまで保温効果が高い訳でなく、これも併用がオススメです。
真冬はすごく寒いからね。
>>パネルヒーターはコチラをお使いください
保温ライト〜全体を暖める〜
爬虫・両生類飼育のライトは様々ですが、ヒキガエルにはスポットライトや紫外線ライトは必要ありません。
ここでいう保温ライトは、ケージ全体を温める赤外線ライトを指します。
赤外線ライトは保温効果が高いのがメリットですが、それがデメリットでもあります。
どういうこと?
以下にまとめます。
- 水に濡れると爆発するように割れることがある
- ゲージの素材によっては、溶けてしまう危険がある
- ソケットを一緒に揃える必要がある
- ライトには寿命がある
正しく使うと大きな保温効果を得られるのが、保温ライトです。
ただ…
俺たちゃ、そこまでの暖かさは必要ないかもしれないぜ。
大きい飼育環境でたくさんのヒキガエルを飼育するなら、保温効果の高いものを選びメリットがあります。
赤外線ライトの設置にはライト(電球)とクリップスタンドが必要です。
>>赤外線ライトを使うならコチラがオススメ
>>赤外線ライト用のクリップスタンドはコチラから
温室〜暖かい場所をつくる〜
温室とは内部を一定の温度に保つために、ガラスやフィルムなどで覆われた空間とその設備です。
ヒキガエル飼育の場合は、植物用の温室を使うのが一般的です。
飼育しているヒキガエルが多い場合は、温室が便利です。
当然ですが、温室を作ろうと思えば内部の暖房機能が必須です。
暖突やパネルヒーターを使って中を暖めます。
暖房〜部屋を暖める〜
飼育生物が多い場合は室温を上げてしまうのが、手間・費用を考えて効率が良かったりします。
ちなみに我が村では、ヒキガエルの飼育場所はそんなに広くない所なので…
このオイルヒーターを使って、温度を上昇させています。
大体22度くらいを保てて、みんな元気に冬を越します。
暖突やパネルヒーターと併用してもいいでしょう。
オイルヒーターは、人間用にも転用(むしろそれがメイン)できます。
寒い冬、1つ持っておいて損はないでしょう。
>>安くて使いやすいオイルヒーターはコチラから
難しいが必須の暑さ対策
暑さ対策は加温対策に比べて難しいのが現実です。
でも、暑さってキツいんだよね。
冷房〜日本の夏はこれで乗り切るしかない?〜
暑さ対策で最も効率的なのは、エアコンによる冷房です。
室温を一定に保てて、失敗することがありません。
ただ、生き物の飼育で冷房まで…って感じなんですよね。
風通しのいい環境を作る〜色んな工夫をしてみて〜
冷房が無理なら、暑さ対策としては『できる限り風通しのいい環境を作る』しかありません。
- 風通しのいい場所に飼育環境を設置する
- サーキュレーターなどを使って風通しをよくする
- 夏場は屋外飼育にする(日陰の風通しのいい場所で)
これらを駆使して、なんとかヒキガエルにとって過ごしやすい環境を整備しましょう。
>>持っていて損はないサーキュレーターはコチラから
まとめと関連
- ヒキガエルの最適温度は25度〜29度
→補足:ヒキガエルは低温に強く高温には注意 - ヒキガエルの温度対策8つ
1:土を敷く
2:暖突
3:パネルヒーター
4:保温ライト
5:温室
6:暖房
7:冷房
8:風通し
▼この記事で紹介したヒキガエルの温度対策用品▼
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