- ニホントカゲとカナヘビの見た目の違いってどんな所は?
- ニホントカゲとカナヘビの生態の違いは何がある?
- ニホントカゲとカナヘビの飼育方法って何か違うの?
- ニホントカゲとカナヘビの採集方法ってどっちが難しい?
私、くま村長。
主に野外採集の日本産の爬虫・両生類の飼育者です。
当ブログは、私の実際の飼育経験に基づいて爬虫・両生類の飼育についてまとめています。
ニホントカゲとカナヘビは、そもそもトカゲの中の分類が違います。
囲炉裏
私たちは有鱗目・トカゲ科よ。
バラ
僕たちは有鱗目・カナヘビ科だよ。
つまり完全に種類が違うってことですね。
具体的にはどんなところが違うのかなぁ?
ということでこの記事ではニホントカゲとカナヘビの違いを、『見た目』『生態』『飼育方法』『採集方法』の4つの視点で考えていきます。
解説する内容は以下のとおりです。
- ニホントカゲとカナヘビは見た目の大きな違いを『成体』『幼体』で解説
- ニホントカゲとカナヘビの生態の違いを解説
- 飼育方法は基本的に一緒で同居も可能(※注意点あり)
- ニホントカゲの方が採集するのは難しい!?
この記事を読むことで、ニホントカゲとカナビの違いが明確に分かり、両者の飼育や生態観察の参考になります。
ベル
読んでみて確認してみてね。
ニホントカゲとカナヘビの見た目の違い【成体・幼体を画像で解説】
まずはニホントカゲとカナヘビの見た目の違いを、画像で見比べてみましょう。
▼ニホントカゲ▼
暖炉
僕たちはこの光沢が最大の特徴だよ。
全体的にツルッとしたイメージになるんだ。
▼カナヘビ▼
ベル
私たちは光沢は無く、カラッとしたイメージだわ。
見比べると違いがはっきりしますね。
他に違いってありますか?
体の大きさとか。
ニホントカゲとカナヘビの体長(体の長さ)は、最大25センチくらいでほとんど同じです。
囲炉裏
でも私たちの方が体重が重く、どっしりしたイメージになるわ。
バラ
僕たちは細くて軽くスマートなイメージなんだ。
尻尾の長さを特徴だよ。
体長は同じくらいでも、体重の重いニホントカゲは大きく見え、カナヘビは華奢に見えます。
●ニホントカゲとカナヘビの成体の体重の違い
フルアダルトの個体の体重を比べると、3倍の差があります。
幼体の時の大きな違い
暖炉
僕たち小さい時は、尻尾が綺麗な青色をしているよ。
囲炉裏
成長するに伴い青みは無くなるけど、これもニホントカゲの大きな特徴ね。
バラ
コチラがカナヘビの幼体だよ。
親と同じ、薄茶色だね。
自然化で小さなトカゲを見つけたら、特徴的な青をしているかどうかで、容易にどちらのトカゲか判断できます。
ニホントカゲとカナヘビの生態の違い
ニホントカゲとカナヘビは同じような場所にいますが、生態には違いがありそれぞれの特徴があります。
その中でも大きな違いを解説します。
ベル
本当は全然違うんだけど、特筆するべきところってことね。
ニホントカゲは土に潜っていることが多い
ニホントカゲは1日を通して地中に潜っている時間が長いです。
▼地中から顔を出すニホントカゲ▼
暖炉
日光浴と餌を食べる時くらいにしか地上には出ないよ。
春の繁殖期はオスメスともに地中から出ていることが多く、ニホントカゲを探すなら春がオススメです。
カナヘビは地中には隠れないんですか?
バラ
僕たちは茂みに隠れていることが多いよ。
近くに来たら逃げる時に『カサカサ』って、音がするから見つけやすいんだ。
カナヘビは木に登るのが得意
ニホントカゲに比べてカナヘビは立体活動が得意です。
ベル
木登りも得意だし、崖や壁なんかもスルスルと登るんだよ。
囲炉裏
私たちも登るけど、カナヘビほど得意じゃないわ。
どちらかというと地表を動いてるって感じね。
▼蓋の網にぶら下がるアクロバティックなカナヘビ▼
ベル
立体行動が得意な私たちを飼育は、蓋をしないとすぐに逃げちゃうわよ。
ニホントカゲは卵を母親が守る
囲炉裏
私たちは産卵した卵が孵化するまで、自分で守るの。
▼卵に寄り添う母ニホントカゲ▼
囲炉裏
孵化までの約1ヶ月、餌も食べずに卵を守り続けるのよ。
卵は母親から離しても、適切に管理すれば孵化します。
それでも卵を守るのは、母性愛の強さなのかもしれません。
ニホントカゲとカナヘビの飼育方法の違い
ニホントカゲとカナヘビの飼育方法に違いってあるんですか?
特に大きな違いはありません。
食べる餌はほとんど同じで、飼育環境・設備も同じもので問題ありません。
とはいっても、所々に違いはあります。
そこで主な『共通点』と『違い』の2点をまとめました
☆飼育方法の共通点☆
- 紫外線の照射が必要不可欠
→屋外で飼育するか、屋内なら紫外線ライトが必要 - 餌は基本的に生き餌だが、冷凍餌・人工飼料にも餌付く
- 脱走防止の蓋、身を隠すシェルターが必要
つまり一般的なトカゲ類の飼育方法ってことですね。
★特筆するべき飼育方法の違い★
- ニホントカゲは潜れるように土を厚めにしく
- カナヘビは立体行動ができる木の枝などを設置する
- ニホントカゲはオス同士で縄張り争いをする
飼育方法がほとんど一緒ってことは、同居も可能なのかな?
ニホントカゲとカナヘビは同居が可能か?
結論、可能です。
ただ注意するべきことがあります。
多頭飼育ではお互いを攻撃し合う恐れがあります。
ニホントカゲとカナヘビの場合、ニホントカゲの方が強くカナヘビを傷つけてしまう可能性があります。
暖炉
僕たちの方が大きく(体重が)なるし、口が大きいよ。
バラ
小さいカナヘビだと食べられちゃう可能性もあるかも…
これはどんな生き物でも、多頭飼育する上での注意すべきポイントですよね。
囲炉裏
でも基本的には、お互い干渉し合わないけどね。
だから同居もできると言えばできるわ。
ニホントカゲとカナヘビが攻撃し合わないために…
- できるだけ大きな飼育ケースで飼う
- お互いを攻撃してないか注意深く観察する
ニホントカゲとカナヘビの採集方法の違い
ニホントカゲとカナヘビの採集方法には、いろんな違いがあります。
採集難易度はニホントカゲの方が高いです。
どちらも採集は難しそうな気がするけど、差があるんですね。
それを解説していきましょう。
ニホントカゲは警戒心が強い
暖炉
僕たちは非常に警戒心が強くてすぐに逃げてしまうよ。
バラ
僕たちも警戒心はあるけど、ニホントカゲより少しのんびりしているかな…
囲炉裏
特に幼体はより警戒心が強いわ。
ニホントカゲはカナヘビより素早い
ベル
私たちも素早く動くけど、ニホントカゲはさらに素早いわね。
暖炉
地表を走るのは僕たちの方が早いんだ。
▼素早く動くニホントカゲ▼
ニホントカゲは地表に出ている時間が少ない
ニホントカゲは日中の大半を地中で過ごします。
つまり地表に出ている時間が少ないから、捕まえるのは難しいってことですね。
大体昼を超えると、ニホントカゲは地中(巣穴)に帰ります。
ニホントカゲを捕まえたいなら、晴れた日の温度が上がり始める時間帯に探しに行くのがいいですね。
朝のうちに雨が降り昼から晴れて、温度が一気に上がったりする時なども狙い目です。
特にメスは産卵後卵を守るので、姿を現さない
囲炉裏
産卵したら卵を守ってるから、地表に出ることはないわ。
産卵が始まる5月中旬以降は、めっきりニホントカゲのメスを見ることはなくなります。
囲炉裏
産卵が終わって、少し涼しくなった秋の初めにはまた出てくるわよ。
バラ
その頃は、冬眠に備えてで栄養をたくさん取ろうとしてるから、両者とも活動的なんだ。
まとめ
☆この記事で話したこと☆
- ニホントカゲはツルッとした見た目で、カナヘビはカサッとした見た目
- ニホントカゲの方が同じ体長でも、体重が3倍重い
- ニホントカゲは地表と地中にいて、カナヘビは立体行動が得意
- 飼育方法はほとんど同じで同居も可能だが、お互いを攻撃し合うリスクがある
- ニホントカゲの方が地表に出る時間が短く、採集の難易度が高い
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