- カナヘビにはどんな餌を、どうやって与えたらいいの?
- カナヘビを飼育するのにオススメの飼育ケージは?
- カナヘビ飼育の床材って何を使えばいい?
- カナヘビの飼育環境って?
- 温度と紫外線対策が必要って聞いたけど…
私、くま村長。
主に野外採集の日本産の爬虫・両生類の飼育者です。
当ブログは、私の実際の飼育経験に基づいて爬虫・両生類の飼育についてまとめています。
日本各地でどこでも見られペットしても人気の高いカナヘビ、その飼育には奥深さがあります。
この記事は、カナヘビの飼い方を総合的に解説し、そのマニュアルを作っていく試みとなります。
この記事では以下の点を、詳しく解説していきます。
- カナヘビに与える餌6選
→コオロギ・ゴキブリ・クモ・ワラジムシ・ミルワーム・人工飼料 - カナヘビの飼育環境を整える4つのステップ
→飼育ケージ・床材・シェルター・水入れ(餌皿) - カナヘビの温度・紫外線対策
→温度を保つオススメの4つの器具
→紫外線を照射する意味と方法
→注意が必要な夏場の高温対策
この記事を読むと、カナヘビの飼育に関することは全てわかります。
初めてのカナヘビ飼育、今の飼育状況の確認に役立ちます。
読み進めて確認してみてね。
初心者でも簡単!カナヘビの飼い方【オススメの餌】
生き物を飼育する場合、最初に考えるのは餌であり、飼育の楽しみでもあります。
野生ではいろんな生き物を食べているけど、飼育下ではその全てを揃えれないのよね。
それでもバリエーションは多い方がいいです。
ここでは、私がカナヘビの飼育で使っている7つの餌を紹介します。
コオロギ【爬虫類飼育の定番の餌】
コオロギは爬虫・両生類飼育でよく使われる餌で、ペットショップなどで簡単に手に入れれます。
よく使われるのは『クロコオロギ』と『ヨーロッパイエコオロギ(イエコ)』です。
与え方は簡単で、カナヘビの飼育環境に投入するだけです。
※ダイスティングという栄養添加については後述します
コオロギのサイズはどうしたらいいんですか?
クロコオロギならSサイズ、イエコならMサイズがいいでしょう
クロコオロギのSサイズは1㎝弱
イエコのMサイズは1㎝強
あんまり大きいと食べれないよ。
コオロギがカナヘビを攻撃する恐れがあるので、やや小さめのものを選びます。
それが先ほど示したサイズです。
コオロギの極小サイズは、生まれたてのカナヘビから対応できます。
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▼イエコにするならコチラが使いやすいです▼
※活コオロギの購入は数に注意
カナヘビは1回に5〜10匹くらいのコオロギを食べます。
ストック期間が長いとコオロギが成長するので、カナヘビの数に合わせて購入する量を考えましょう。
冷凍コオロギ【ストックが簡単な餌】
冷凍コオロギは、与える直前に解凍させて与えます。
10数秒、お湯につけるだけで解凍できます。
カナヘビって冷凍コオロギを食べるんですか?
冷凍コオロギ(を解凍したもの)は餌喰いがよく、ほとんどのカナヘビが食べます。
どうやって与えるんですか?
置き餌にしても食べますが、慣れたらピンセットからも普通に食べます。
鼻先にコオロギがきたら、食いついちゃうわ。
▼冷凍コオロギを食べるカナヘビ▼
活き餌のコオロギはストックが難しいですが、冷凍コオロギは管理が非常に楽です。
カナヘビの餌は冷凍コオロギがオススメです。
活き餌のコオロギは『臭い』『鳴く』『すぐ死ぬ』という保管のデメリットがあります。
冷凍コオロギはストックが楽ですが、保管には冷凍スペースが必要です。
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▼餌としてのコオロギを詳しく解説している記事はコチラ▼
ゴキブリ【ストックに覚悟がいる餌】
餌用のゴキブリといえば『レッドローチ』と『デュピア』がポピュラーです。
カナヘビに与えるならレッドローチがいいでしょう。
動きの早いレッドローチはカナヘビの本能を刺激するので、餌喰いがいいです。
ただゴキブリを餌に使うのに、抵抗を持つ人は少なくありません。
まだコオロギの方がいいかなぁ…
レッドローチはコオロギと違い『鳴く』ことがありません。
脱走された時の絶望は言葉にできませんが、爬虫類飼育のレベルを上げたいならゴキブリを選ぶのもいいでしょう。
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クモ【自然でよく食べている餌】
クモはカナヘビが自然でよく食べている餌で、クモの中でもジグモを食べます。
クモはカナヘビが自然で、最もよく食べている餌です。
ピョンピョン飛び回るから、つい食いつきたくなるんだよね。
いい餌ですが販売されていないので、入手は自然採集しかありません。
餌のバリエーションを上げたいなら、採集に出かけてみて下さい。
ミルワーム【ストックが楽な餌の定番】
ミルワームは餌として繁殖されている、ゴミムシダマシの幼虫です。
爬虫・両生類はもちろん、鳥類や魚類の餌にも広く使われます。
メリットはストックの楽さです。
ほったらかしでも、餌になる日を我慢強く待ってくれます。
そして私たち、ミルワームが大好きだわ!
つまりストックが楽で嗜好性がいい、万能に思えますね。
ただミルワームは栄養バランスが悪く、これだけに頼るのはNGです。
与える時には対策(後述)が必要です。
価格も安いので、カナヘビを飼うなら非常食としてストックしておくといいでしょう。
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栄養バランスの悪いミルワームは、『ガッとローディング』と『ダスティング』が必須です。
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ワラジムシ【動くカルシウム】
ワラジムシは甲殻類の一種で、カナヘビが自然でもよく食べている餌です。
最大の特徴はカルシウムの豊富さ、飼育下で不足しがちな栄養素を補ってくれます。
動くカルシウムって呼ばれているんですよね。
ミルワームと一緒でストックも楽で、環境を整えたら繁殖もできます。
最初に環境を整えたら、後はほとんど何もしなくて大丈夫です。
生まれたてのワラジムシの幼体は極小で、カナヘビの幼体の餌としても向いています。
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トカゲブレンドフード【使いやすい人工飼料】
トカゲブレンドフードは、GEXから販売されている乾燥飼料で、トカゲのみならず肉食・雑食の爬虫・両生類に与えることができます。
カナヘビって人工飼料食べるんですか?
高い確率で餌付きます。
置き餌にもできるので、試してみる価値はあります。
何回かトライすると食べると思うよ。
トカゲブレンドフードは乾燥飼料なので、ふやかして与えます。
細かく砕いてペースト状にすると与えやすいでしょう。
人工物なので、当然栄養バランスに優れます。
つまり人工飼料を与えるのは、カナヘビにとっていいことなんですね。
トカゲブレンドフード乾燥飼料です。
次に紹介するレオパゲルと比べ、長期のストック(常温ストック)ができコスパがいいのが特徴です。
カナヘビの幼体にトカゲブレンドフードを与えています。
幼体に頃から人工飼料を与えると、成長も早く大人になってからも人工飼料を食べてくれます。
鉄は早いうちに打つといいんですね。
>>カナヘビ飼うなら試すべきトカゲブレンドフードはコチラから
レオパゲル【餌喰いのいい人工飼料】
レオパゲルはキョーリンから販売されているゲル状の人工飼料です。
その名の通り、レオパの餌として販売されているものですが、カナヘビにも使えます。
ゲル状のレオパゲルは見た目でもわかるとおり、嗜好性が高いです。
美味しそうなのよね。
トカゲブレンドフードよりも嗜好性が高いのですが、キャップを開けてしまうと長期間のストックに向いていません。
メーカーによるとレオパゲルは、キャップを開けてから1ヶ月が保管期限ということです。
嗜好性の高いレオパゲルを取るか、コスパの高いトカゲブレンドフードを取るか、悩ましい所です。
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▼ここで紹介した以外の餌の選択肢はコチラ▼
カルシウムパウダー【必須アイテム】
餌が偏る飼育下では、どうしてもカルシウムが不足しがちです。
カルシウムが不足するとどうなるんですか?
カルシウムの慢性的な不足は、クル病の危険性を高めます。
クル病になると骨格の変形などの症状が現れ、命の危険につながります。
そうなんですね。
じゃあカルシウムはちゃんと摂らせないといけないんだ
そこで活躍するのがカルシウムパウダーです。
使い方は簡単、与える直前に餌に振りかけるだけです。
これをダスティングといいます。
カルシウムパウダーをダススティングしたコオロギ
なるほど、簡単だ!
もう少し踏み込んだ話をすると、カルシウムパウダーには『ビタミンD3入り』と、そうでないものがあります。
どちらを選べばいいんですか?
昼行性のカナヘビにはビタミンD3入りのものを与えて下さい。
そう覚えて問題はありません。
なるほど…
で、どのカルシウムパウダーを選べばいいんですか?
それに悩むなら、以下のものがオススメです。
価格は1000円ほど。一つ持っていれば少数飼育なら1年は使えるので、カナヘビ飼育の際は必ず手に入れておいて下さい。
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初心者での簡単!カナヘビの飼い方【飼育環境を整える】
カナヘビを飼う時、飼育環境はどうやって作っていけばいいんですか?
飼育環境を作るのは、飼育の楽しみでもありますよね。
ここでは飼育環境を決める『ケース』『床材』『シェルター』『水入れ(餌皿)』の4つの要素を順番に解説していきます。
【第1ステップ】カナヘビを飼うケージ
飼育ケージは色々ですが、カナヘビの場合、選ばれるのは主に2つです。
『プラケース』と『水槽』です。
どちらもペットショップやホームセンターなどで簡単に手に入れることができ、種類・サイズともに豊富です。
確かにこのどちらかだよな。
ということで、この2つの飼育ケージについて解説していきます。
プラケース
カナヘビのような小動物を飼育するのに、まず思いつくのはプラケースです。
値段も安いし、蓋もしっかりついていて安心ですね。
そうなんです。
蓋がしっかりついていることは重要で、カナヘビって脱走に最大限の注意が必要なんですよね。
僕たちは隙あらばすぐに逃げちゃうよ。
プラケースは、容器にあった蓋があるので脱走の心配がありません。
初めてのカナヘビ飼育なら、プラケースがいいでしょう。
カナヘビは立体行動が得意なので、ある程度高さのあるプラケースを選びましょう。
下で紹介しているプラケースは、それらを網羅しているので初めての人でも安心です。
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☆商品情報
サイズ:幅43㎝・奥行35㎝・高さ27㎝
価格:約2000円
水槽
カナヘビをたくさん飼ったり、飼育に観賞性を求めるなら水槽を選びましょう。
プラケースは使っていると透明度が落ちますが、水槽はそんなことはありません。
クリアにスタイリッシュに飼育したいならオススメです。
確かに水槽で飼ったら、それ自体がレイアウトになりますもんね。
2ペア以上で飼育するなら、水槽の大きさが必要だわ。
でも水槽ってどれを選んだらいいのかなぁ…?
そう思うなら、以下のオススメしている水槽を選んでみて下さい。
他と比べて価格も抑えめで、使い勝手もいいです。
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☆商品情報☆
サイズ:幅60㎝・奥行30㎝・高さ27㎝
価格:約3500円
水槽には脱走を防ぐ蓋がついていません。水槽でのカナヘビ飼育には、蓋が必須です。
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【第2ステップ】飼育ケージに敷く床材
カナヘビは基本的に土に潜りません。
ですが、見た目やカナヘビの足場を考えても床材は必要です。
カナヘビが土に潜るシュチュエーション
- 温度の高低が激しい時は土中に身を隠したりする
- 冬眠をする時は土に潜る
- 産卵時、卵は土に埋める
ここではカナヘビ床材の6つの候補を解説していきます。
赤玉土
赤玉土は古くから使われる園芸用土、100均等でも販売され気軽に手に入ります。
保湿性が高く匂いも少ないので、カナヘビの床材としてオススメです。
プラケースで飼育するなら赤玉土は2Lで十分です。
下の商品はコスパもいいので、手軽でオススメです。
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黒土
黒土もポピュラーな園芸用土です。ミネラルが含まれ多少誤飲をしても大丈夫です。
自然の再現にもってこいですが、匂いがあり室内での使用は向いていません。
屋外飼育で大量に使うなら、オススメの床材です。
>>黒土はコチラから選んで下さい
腐葉土
腐葉土とは、落ち葉がミミズやバクテリアなどによって分解・発酵し土状になったもの
カブトムシ飼育の床材でお馴染みで、安価ですが黒土以上に匂いが気になります。
発酵してますもんね。
虫が湧きやすいので、室内飼育の床材としては向いていません。
が、屋外では沸いた虫(それを食べにくる虫も含めて)がカナヘビの餌となったりします。
そういう環境でカナヘビを育てるなら、以下の腐葉土を選んでみて下さい。
>>自然環境を再現させたいなら腐葉土!
フカフカして潜りやすく、保湿性の高い腐葉土は、カナヘビを冬眠させるときの床材として最適です。
人工芝
人工芝とは、ポリエチレンやウレタンなどを使い、芝生に似せて作られた人工物です。
100均でも売られていて、飼育ケージの大きさに合わせて加工できます。
一番のメリットは丸洗いできることで、半永久的に使用できコスパがいいです。
でも床材が人工物でいいんですか?
カナヘビは冬眠以外に床材に潜ることは、ほぼありません。
なので清潔であれば、床材が人工物でも問題はありません。
>>実は爬虫類飼育に使いやすい人工芝はコチラから
キッチンペーパー
キッチンペーパーは台所で使用する水や油などを吸収・清拭する衛生的な紙
キッチンペーパーは使い捨てですが、床材としてだけでなく飼育環境の清掃にも使える万能アイテムです。
ペットショップで生体を購入した時の、一時的な床材としても使われていますよね。
カナヘビの場合は幼体の床材として向いています。
キッチンペーパーには、アルコールが含まれているものがあります。
生体飼育にそういったものは使用しないようにしましょう。
とにかく生き物を飼育してると、『何かを拭く』場面がよくあります。
なのでキッチンペーパーはあって損することはありません。
>>床材以外の使い道にも困らないキッチンペーパーはコチラ
デザートソイル
デザートソイルはジェックスが販売する、人工的に作られたソイル(土を固めた)系の床材です。
はっきりいって超オススメです。
何がオススメって、デザートソイルは飼育環境から発生する匂いを吸収してくれるんです。
屋内で飼育するなら、消臭効果は重要な要素ですよね。
吸水性があり、カナヘビの糞尿をまとめて固めます。
つまり、それを取り除くことで掃除ができるので楽なんです。
でも値段が高そう…
同じ量の赤玉土と比べると値段は高いですが、それを補って余るほどの効果があります。
>>プラケースサイズなら2kgのデザートソイル
>>60センチ水槽なら4kgのデザートソイル
>>10kgのまとめ買いならお得さUP
【第3ステップ】シェルター
カナヘビを飼育にはシェルターが必要です。
野生で我々は、色んな場所に身を隠しているんだよ。
飼育下でも身を隠せる場所を作ることで、カナヘビは落ち着いて生活できます。
シェルターはそれとして使われているものでもいいですが、流木や石などを組み合わせて作ってみてもいいです。
つまりレイアウト作りの楽しみの中にシェルターがあるってことですね。
ということで、シェルター作りの参考にカナヘビ飼育のレイアウト事例を下に作りました。
流木と市販のシェルターで作った飼育環境
流木・石・産卵床で作った飼育環境
ボードや人工植物などを使って作った飼育環境
石がメインとなっている飼育環境
【第4ステップ】水入れ・餌皿
カナヘビを飼育環境には、必ず水入れを設置して下さい。
私たちは頻繁に水を飲むわ。
そんなカナヘビにとって、水切れは命に関わることです。
再度言いますが、必ず設置して下さい。
どんなものを用意したらいいですか?
☆水入の条件
- 水がこぼれない、安定しているものを選ぶ
- カナヘビが水を飲みやすい、足場のあるものを選ぶ
- 大量に飲まないので、大きさは必要ない
→毎日入れ替え、水の鮮度を保つ
以上の点を満たす水入れなら、下のものがいいでしょう。
>>オススメの水入れはコチラから
餌皿はどんなものを用意したらいいですか?
カナヘビの餌皿に求められる要素は以下の2点です。
- 人工飼料などの置き餌を置く場所として使う
- ミルワームを与える時に使う
重要視するのはミルワームが出れないことで、皿の縁に『かえし』があるものを選びましょう。
>>そんな要素を満たす餌皿はコチラから
初心者でも簡単!カナヘビの飼い方【温度・紫外線対策】
カナヘビは外気温が体温に影響する『変温動物』です。
カナヘビ飼育の適温は25℃〜30℃です。
飼育下で、適温を維持し続けるのは難しいです。
適温じゃないと代謝が落ち、体調に影響するよ。
特に中途半端が一番よくないんだ。
なので、室内で飼育する場合は何からの温度対策が必要です。
さらに室内で飼育するなら紫外線の対策も必要です。
自然では太陽からの紫外線を浴びて、骨格形成に必要なビタミンを作るの。
つまり紫外線を浴びないと病気の原因になるのよ。
室内飼育だと、太陽光が当てられないですもんね。
ということでここでは温度・紫外線対策を以下の3つにまとめます。
- 飼育環境の温度を上げる4つのアイテム
- 紫外線ライトの設置は必須
- 意外に重要な夏場の高温対策
読み進めて確認していきましょう。
これらの対策を必要としないカナヘビの飼育方法は屋外飼育です。
外だと自然の温度だし、紫外線も当たりますもんね。
ただ屋外飼育にも難しさがあります。それをまとめている記事も用意しているので、屋外飼育を検討するならチェックしてみて下さい。
飼育環境の温度を上げる4つのアイテム
4つのアイテムとは『暖突』『パネルヒーター』『赤外線ライト』『バスキングライト』です。
実際の飼育現場ではどれか一つではなく、複数のアイテムを併用して使います。
飼育スタイルに合わせて選んでみて下さい。
暖突【安全性の高い暖房器具】
暖突は遠赤外線で飼育環境を暖める暖房器具です。
特殊断熱材を使用し、湿気に強く安全性が高いのが特徴です。
暖突は飼育環境全体を暖める暖房器具です。
触って火傷をすることもないし、水分で割れるなどの心配がありません。
※だからといって長時間触ったり、水につけてはいけません
飼育環境の上部に取り付けるので、ある程度の加工が必要です。
暖突には、取り付け用のネジが付属されています。
▼ハープネットに暖突を取り付ける▼
暖突の取り付けができない蓋もあります。
プラケースの蓋には小窓があり、取り付けることができません。
さらにいうなら、プラスチックに暖房器具を取り付けるのは危険です。
暖突をベースに温室を作ることもできます。
温室ができたら、その中にプラケースなどを置くのもいいですね。
※温室の例
断熱材を使い箱を作り、その上部に暖突を取り付けた温室
スチールラックをビニールシートで覆った温室、ラックに暖突を取り付けています。
暖突っていろんな使い方ができるんですね。
そうですね。ベースの暖房器具として揃えておいて損はないでしょう。
>>暖突はコチラから
※暖突のサイズは『S』『M』『ロング』『L』『特大』とあります。
パネルヒーター【カナヘビを下から暖める】
パネルヒーターは飼育環境の下(外部)から暖める暖房器具です。
飼育環境全体ではなく、一部分を暖めます。
パネヒは爬虫類の暖房器具としてポピュラーです。
冬場の底冷えを防ぐのに非常に効果があります。
お腹を温めるてくれるから、消化にいいんだよ。
>>パネルヒーターはコチラから
赤外線ライト【強力なライトヒーター】
赤外線ライトは強力な赤外線で、飼育環境全体を暖める暖房器具です。
ライトスタンドともに使用します。
直接の光を放つので、保温効果は高いです。
確かに暖かそうですね。
高温のライトは水で割れる恐れがあります。
霧吹きなどに注意です。
同じ全体を暖める暖突と比べ、コスパの良さも特徴です。
>>赤外線ライトはコチラから
>>赤外線ライトにはライトスタンドが必須です
バスキングライト【ホットスポットを作る】
バスキングライトは、飼育環境の一部分(スポット)の温度を上げます。
太陽光の熱の部分を再現します。
後述する紫外線ライトと併用して使います。
バスキングライトの光を、石などに当てその温度も上げます。
上下から温めてもらえるってことなのね。
自然環境でも、そうやって体温を上げていますもんね。
>>バスキングライトはコチラから
>>バスキングライトにはライトスタンドが必須です
室内飼育に紫外線ライトは必須
室内飼育の場合、カナヘビに紫外線を与えることができません。
紫外線を与えないとどうなるんですか?
骨格形成に問題が生じ、病気の原因となります。
屋外飼育なら、太陽からの紫外線の照射ができますが、室内なら必ず紫外線ライトが必要です。
>>紫外線ライトはコチラを使って下さい
>>ライトだけでなくライトドームも必要です
▼紫外線ライトについて詳しく知りたいならコチラ▼
重要な夏場の高温対策
日本の夏は猛暑を通り越して、『危険』です。
自然でも真夏の昼間は暑すぎで、私たちは日陰からほとんど行動しないわ。
夏は部屋の中も暑いですもんね…
真夏の室内は40℃を超え、この温度はカナヘビにとっては死と直結するものです。
そんな重要な高温対策を、2つ紹介します。
エアコンで温度を管理する
真夏の室内では、常時エアコンが当たり前の時代になりました。
それは人間だけでなく、生物飼育でも同じです。
確かに、本当に危険なくらい暑いですもんね。
カナヘビなどの爬虫類の場合は、エアコンで冷やすという感覚ではありません。
30℃くらいに設定しておいたらいいんですよね。
検討の価値ありです。
夏場は屋外飼育に切り替える
夏場は室内より、屋外の方が温度が上がりません。
なので、夏場には屋外で飼育するのも手です。
日向はさらに温度が上がるので絶対にNG
風通しのいい日陰を選びます。
屋外飼育で注意すべき点は以下の3つです。
- 日が当たらない場所におく
→日陰でもカナヘビに十分な量の紫外線を当てることができます - 脱走に細心の注意を払う
- 雨などによる水没を防ぐ
カナヘビの安全が確保できるなら、屋外飼育を試してみるのもいいでしょう。
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▼今回示した以外のカナヘビ飼育のポイントの記事▼
▼この記事で紹介したカナヘビの餌▼
>>カナヘビにジャストサイズのクロコオロギはコチラから
>>イエコにするならコチラが使いやすいです
>>コスパがいいオススメの冷凍コオロギはコチラ
>>レッドローチを試すならコチラからがオススメです
>>コスパがいいミルワームはコチラから
>>ストックしておいて損はないワラジムシはコチラから
>>カナヘビ飼うなら試すべきトカゲブレンドフードはコチラから
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☆★☆カルシウムパウダーは必須★☆★
>>カナヘビに最適なビタミンD3入りのカルシウムパウダーはコチラから
▼この記事で紹介したカナヘビの飼育ケージ▼
>>初めてのカナヘビ飼育はプラケースから
>>実はプラケースとほとんど値段が差がない水槽はコチラから
>>水槽の上に置くだけでいいハープネットはコチラから
▼この記事で紹介したカナヘビに適した床材▼
>>初めてカナヘビを飼育するならコチラの赤玉土がオススメ
>>黒土はコチラから選んで下さい
>>自然環境を再現させたいなら腐葉土!
>>実は爬虫類飼育に使いやすい人工芝はコチラから
>>床材以外の使い道にも困らないキッチンペーパーはコチラ
☆★☆オススメの床材★☆★
>>プラケースサイズなら2kgのデザートソイル
>>60センチ水槽なら4kgのデザートソイル
>>10kgのまとめ買いならお得さUP
▼この記事で紹介した水入れと餌皿▼
>>オススメの水入れはコチラから
>>そんな要素を満たす餌皿はコチラから
▼この記事で紹介した暖房器具▼
ベースとなる暖房器具『暖突』
>>パネルヒーターはコチラから
>>赤外線ライトはコチラから
>>赤外線ライトにはライトスタンドが必須です
>>バスキングライトはコチラから
>>バスキングライトにはライトスタンドが必須です
☆紫外線ライトは室内飼育の場合、必須です★
>>紫外線ライトはコチラを使って下さい
>>ライトだけでなくライトドームも必要です
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